スポンサーリンク
こんにちは、重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
障害のある子どもを育てていると、 思うようにならない子育てについつい怒鳴ってしまったり、 叩いてしまうこともあると思います。
私も初めて息子を叩いてしまった時には、 後悔して何日も自分を責め続けてしまいました。
今回は、 つい障害のあるお子さんを怒鳴りつけたり手が出てしまった時、 どう考えれば良いのかについて私の考えを書いていきます。
障害のある子を叱り付けてしまって後悔した時の考え方と対処法
◯我が家の場合
私が初めて息子を叩いてしまったのは、 病気が分かって付き添いで長期入院していた時の入院中です。
息子の病状は思わしくなく、 ウエスト症候群という難治てんかんが特にひどい時でした。
生後10か月、息子の発達は遅れ、目も合わず、笑うこともなく、 おっぱいの時間以外はずっと泣いているような状態でした。
コントロールできない発作は数分おきに現れ、 夜中も寝れずに発作になるたび大泣きでした。
私は少しでも息子を寝かせるべく、 深夜の病棟の廊下を息子をバギーに乗せ、延々と歩きました。( 抱っこでも泣き止まず、 唯一乗り物が好きで泣き止むことが多かったのです。)
子守唄を歌い、 他の入院患者に気を遣いながらぎゃんぎゃん泣き続ける息子を必死 であやしました。
私の眠気も疲れもピークで、 歩きながら今にも眠ってしまいそうなほどに疲れていました。
1時間以上うろうろ歩き、ようやく寝れそうかと思った時、 また小さな発作が起こり息子はギャーっと泣き出します。
疲れていっぱいいっぱいだった頭に息子の泣き声が響いたとき、 プチっと限界が訪れ、思わず息子の頭を叩いていました。
息子は余計に泣き声をあげ、 私はハッと気づき泣きそうな気持ちで我に返りました。
もちろん叩いてもどうにもならないことは分かっていましたので、 その後はずっと病気の息子に感情をぶつけてしまったことを後悔し 続けました。
今でもあの夜の辛さと後悔は忘れられず胸に残っています。
◯子どもに感情をぶつけてしまう原因
お子さんに感情をぶつけてしまった場合、 普段頑張っているお母さんほど後悔するものです。
結論から言うと、 お子さんに感情をぶつけてしまった時は必要以上に自分を責めない ことが大切です。
ですが、 どうすれば自分を責めずにすむかが分かりませんよね。
まずは自分がどうしてお子さんを叩いたり怒鳴ったりしてしまった のか考えてみて下さい。
お子さんに感情をぶつけてしまう原因では、 以下のようなものがあると思います。
〈感情をぶつけてしまう原因〉
- 母親が疲れている、寝不足になっている
- 思い込みで頑張りすぎている
- 見返りを求めている
- 子どもをコントロールしようと思っている
- 障害を受け入れられていない
- 悲しみや不安に囚われている
- 泣き声を責められているように感じてしまう
•母親が疲れている、寝不足になっている
人は寝不足の状態、 脳が疲れている状態では正常な判断ができなくなります。
人は誰でも過ちはあるものですから、その時にはそれだけ自分も限界で、仕方なかったと考え、 後悔しすぎないことが大切です。
•思い込みで頑張りすぎている
障害を持ったお子さんに対して、「しっかり育てなければ」 と考えている頑張り屋さんのお母さんほど、 心が限界を迎えることがあります。
しっかりしないといけないというのは思い込みのこともあります。
毎日絵本を読まなくても良いし、 毎食バランス良いご飯を食べなくても本当は大丈夫なんです。
そんな思い込みがあるなと思う方は、 こちらの記事も参考にしてみて下さい。
•見返りを求めている
自分のしたこと、育児に対し、 見返りを求めているとその見返りが思ったものではなかった時に相 手を責めてしまいます。
例えば、あなたの中にこんな気持ちはありませんか?
- 「これだけ一生懸命育てたのだから、少しは発達してほしい」
- 「絵本を毎日読んでいるのだから、言葉を喋ってほしい」
- 「こんなに頑張っていることをわかって欲しい」
それらは全て、見返りを求めていることになります。
見返りが得られない場合は、頑張りすぎないことと、 自分で自分を認めてあげることが大切です。
•子どもをコントロールしようと思っている
無意識に他人やお子さんをコントロールしようとしてしまう人は多 いです。
しかし根本的に、他人はコントロールできないものです。
怒ったり、口出しをすることは全て他人をコントロールしようとする行為です。
あなた自身も、怒ったり口出しされるより、 認めて信じてもらったほうが物事にやる気が起こると思いませんか ?
無意識でお子さんを怒ってしまう場合は、 コントロールがクセになってしまっているかもしれません。
怒ることで思い通りにコントロールできなかった場合、 つい感情的になってさらに怒ってしまいがちです。
他人も子どもも怒ることではコントロール出来ないと気づきましょ う。
•障害を受け入れられていない
あなたがまだお子さんの障害を受け入れられていない場合、 どこにぶつけていいのか分からない怒りや悲しみが心に渦巻いてい ることでしょう。
そういったストレスや感情は、 身近な人にぶつけてしまう場合が多いです。
あなた自身が悪い人間なわけではなく、 今はまだ悲しみを消化しきれていないだけです。
自分自身を責める必要はありません。
我が子の障害を受け入れるのにはどうしても時間がかかるものです。
•ストレスや不安に囚われている
お子さんの障害に関わること以外にも、 人間関係や仕事の問題など、 その他の問題にストレスを抱えている場合もあるでしょう。
ストレスを感じたり、 不安に囚われている場合はどうしても心に余裕が無くなってしまい ます。
自分に余裕がない時は他人の気持ちも分からなくなり、 無意識に攻撃的になってしまうことがあります。
自分の中に不安やストレスを作っている考えがないかを考えてみま しょう。
•泣き声を責められているように感じてしまう
お子さんの泣き声を責められているように感じるお母さんも多いと 思います。
泣いているお子さんに対し、
「こんなに頑張っているのに責めないでよ!」
そんな風に思いませんか?
お子さんは決してあなたを責めているわけではないはずです。
障害児育児が辛い時はこちらの記事も参考にしてみてください。
◯子どもに感情をぶつけてしまった時の対処法
お子さんを叩いたり叱り付けてしまった場合、 対処法として以下を試してみて下さい。
- しかたないと考え、引きずらない
- 後悔から思考を逸らす
- 頑張ることをやめる
- 自分を褒めてみる
- 気晴らしをする
- 物理的に距離をおく
•しかたないと考え、引きずらない
上記のような原因がある場合、 あなたもいっぱいいっぱいで追い詰められてしまっていたのです。
例え怒鳴ったり叩いたりしてしまっても、 一度の失敗でお子さんに影響がでるようなことはありません。
育児期の母親なら誰でもつい怒ってしまうことはあるものです。
「仕方ない、自分もいっぱいいっぱいだった。」
と考え、いつまでも後悔しないようにしましょう。
後悔よりもいっぱいいっぱいになってしまった自分の心にしっかり 目を向けてあげることのほうが大切ですよ。
•後悔から思考を逸らす
ぐるぐると後悔ばかりしてしまう場合、 反芻思考という思考状態に陥ってしまっているかもしれません。
マイナスの思考は嫌な出来事を思い返すだけではなく、 そのうち妄想まで付け足されていきたす。
「子どもを叩いてしまった」
↓
「私は子どもが可愛くないのかも」
↓
「他のママはあんなに優しいのに」(思い込み)
↓
「きっとダメな母親だと思われてる」(妄想)
など、 余計なところまで考えを巡らせて勝手に傷ついていないでしょうか 。
反芻思考から立ち直るには、 意識的に思考を逸らすことが大切です。
具体的な方法はこちらの記事を参考にしてみてください、
•頑張ることをやめる
当時の私のように、 人から求められたわけでもないのに勝手に頑張りすぎてしまってい る方も多いです。
頑張りすぎる癖のある人は、「〇〇しなければならない」というあなたの価値観はほとんどが思い込みであることに気づきましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
頑張ることをやめると、育児も楽になっていきますよ。
•自分を褒めてみる
障害児育児は母親の頑張りに対して健常児のように「可愛さ」「成長」 などの見返りが得られにくいものです。
誰かに頑張りを認めてもらえるということもなく、 育児が辛くなってきてしまいます。
また仮にあなたの頑張りを他人に認めてもらったとしても、 それは一時です。
長い育児期では、自分で自分を認められることがとても大切です。
あなたは充分に頑張っているから、 成長しない子どもが可愛く思えなくなり、 頑張りを誰にも認めてもらえない鬱憤を子どもにぶつけてしまった のです。
あなたは充分、頑張り屋さんで立派な母親ですよ。
時には声を出して自分を褒めてみましょう。
「えらい!私!よく頑張ってる!」
•気晴らしをする
ストレスのたまる育児は上手に気晴らしをすることが大切です。
疲れてるな、子どもにあたっちゃってあるな、 と感じる時にはちょこちょこ気晴らしをするクセをつけましょう。
気晴らしリストを作っておくと思い立った時にすぐに気晴らしでき ますよ。
•物理的に距離をおく
育児が辛い時は、物理的に距離をおくことも効果的です。
障害児の預け先には、デイサービスやショートステイがあります。
ヘルパーさんに頼めば数時間お散歩に連れて行ってくれることもあ りますよ。
障害児の子育ては1人で頑張りすぎず、 上手に福祉に頼ることも大切です。
私も息子がデイサービスや学校に行くようになると、 一気に気持ちが楽になりました。
まとめ
子どもを叩いたり叱ったりしてしまうことは誰にでもあるものです 。
私も今でも、 息子がご飯をぶちまけた時などにはイラっとして叩いたり怒鳴った りすることもあります。
でも、引きずらない。
人間なんだから、イライラもします。
障害児ならなおさら。
あとで「ごめんね」して抱きしめてあげればそれで良いのです。( もちろん叩かないほうが良いですが。)
頑張りすぎず、 上手に気分転換しながら子育てしていきましょうね。
昔の私自身にかけてあげたい言葉を書籍にまとめました。
障害のあるお子さんとどう向き合えばいいか分からない方は、目を通してみてください。
苦しさの理由が見つかるかもしれません。
↓↓Amazonの販売ページで試し読みもできます。
リンク
電子書籍のため、Kindleアプリをダウンロードするだけで簡単にご覧いただけます。
長文が苦手な方向けに、短いメッセージと挿絵を載せた絵本も作成しました。
長い文を読む余裕がないという方は、こちらをご覧いただければと思います。↓↓
リンク
スポンサーリンク