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医療費控除の確定申告のやり方(重度障害児のオムツ代含む)

医療費控除のオムツ代
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こんにちは、重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。

障害児を育てられているみなさん、医療費控除の確定申告ってしてますか?

私は息子が生まれてから数年は、知識もなく余裕もなく、確定申告をしていませんでした。

もちろん、主人は会社で年末調整済みなので、確定申告をしなくてもある程度は還付金も入ります。

でも、入院入院で一番お金がかかっていた当時に医療費控除の申請をしていれば、何十万というお金が戻ってきていたと思います…

また、入院費や薬代だけでなく、障害児の場合は証明をもらえばオムツ代も医療費として認められています。

これも、知らない方が多いのではないでしょうか。

今回は、障害児を育てられて忙しい方向けに、オムツを医療費にするための方法や、医療費控除の確定申告のやり方を簡単にご説明したいと思います。

医療費控除の確定申告のやり方(重度障害児のオムツ代含む)

◯確定申告とは?

まず、確定申告とは何か?というところから触れていきます。(私はここすらよく分かっていなかったので…)

確定申告とは、1月1日〜12月31日までの1年間の収入を申告し、そこにかかる所得税を計算して国(税務署)に納めるもの。

自営業の方は必ず確定申告が必要ですが、会社員の方は会社が所得税を計算し、すでに給料から天引きされているため、確定申告はしなくても問題はありません。

12月頃の年末調整で障害者控除や住宅ローン減税、生命保険の控除も申請できるため、多少はお金が返ってきます。

12月のお給料がなんかいつもより高いなーと思ったら、それは払いすぎた税金の控除分が戻ってきているわけです。

しかし、会社の年末調整では医療費控除を受けることはできません。

医療費控除を受けるためには、別途、医療費控除の申告を行う必要があります。

◯医療費控除とは?

まず、控除とは、ある金額から一定の金額を差し引くこと。

つまり、医療費控除であれば、払いすぎた税金(所得税)から、

医療費で今年こんなに払ったからそのぶん税金安くしてよ

と、申告し、税金を返してもらうというイメージです。

ちなみに戻ってくるお金は、還付金といいます。

医療費控除の申請は、家庭内(同一世帯)で一番給料が高い人の名前で申請します。

なぜなら、給料が高いほうが納めている税金の額も大きいから!

障害児のいる家庭であれば、ほとんどがご主人の収入のほうが高いと思うので、申請はご主人の名前で行うことになります。

ご主人が給料から引かれている所得税に対して、家族分の医療費の還付申請を行うと、払い過ぎた税金は還付金として返ってきます。

つまり、医療費控除の申請を行うと、かかった医療費に応じてお金を受け取れる(返してもらえる)しくみになっているのです。

◯医療費控除で戻ってくる金額は?

医療費控除により戻ってくる額は、一般家庭であれば、医療費の合計が10万円を超えた分が還付されると決まっています。

ちなみに、医療費は家族分すべて合算して計算します。

つまり、年間20万円医療費がかかっていた家庭では、

医療費合計20万円−10万円=10万円

で、10万円が還付金として戻ってきます。

※ただし、入院費などを生命保険で補填された場合は、その分の額を差し引きます。

◯医療費の還付申告の時期

確定申告の時期は2月16日〜3月15日と決まっており、その期間内に税務署に書類を提出します。

しかし、税金を払いすぎた場合の「還付申告」であれば、1月から申告できます。

また、過去5年分の還付申告もまとめて行うことが可能です。

つまり2020年分は、2021年の1月1日から2025年の12月末日までの5年間は提出できるということです。

ただし、その年の還付申告の場合、源泉徴収票が必要となるため、会社から源泉徴収票を受け取ってから申請しましょう。(多くの会社が12月の給料日、遅くとも1月末までに発行)

◯医療費として申請できるもの

  1. 家族分の医療費(受診・入院の費用)
  2. 薬局やドラッグストアで購入した医薬品
  3. 病院までの交通費(バス・電車などの公共交通機関のみ。ガソリン代やタクシー不可)

医療費として計上できる費用は、入院費や通院の際の受診料の他、病院へ向かう際の交通費も含まれます。

入院しているお子さんの面会のために何日も病院に通った場合は、公共交通機関を使っていれば、交通費も医療費として計上できます。

ドラッグストアで購入した第二類医薬品の風邪薬なども医療費に合算できるので、レシートを忘れずにとっておきましょう。

医療費として計上する費用の証明として、領収書やレシートを必ずとっておきます。

領収書やレシートの原本は提出しませんが、税務調査等が入った時には提示を求められることもあるため、自宅で7年間は保管します。

我が家では、計算後のレシートはまとめて封筒に入れ、〈20◯◯年医療費領収書〜20◯◯年まで保管〉と書いて保管しています。医療費の領収書の保管

保管方法に決まりはないので、分かりやすくまとまっていれば、封筒でもファイルでも大丈夫です。

◯オムツを医療費にする方法

障害者手帳を持っているお子さんで、4〜5歳以降(通常はオムツが外れる年齢)もオムツをしている場合、申請をすればオムツ代も医療費として計上できます。

オムツ代の申請のためには、まずオムツ使用証明書をもらい、医師に証明してもらう必要があります。オムツを医療費にするためのオムツ使用証明書

税務署や市役所の税務課に直接行くか、問い合わせれば、オムツの使用証明書の用紙をもらえるので、事前にもらっておきましょう。

自宅で印刷可能な方は、国税局のサイトからダウンロードすると早いです。↓(別添2のファイルをご使用ください)

https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kobetsu/shotoku/shinkoku/010703/01.htm

それを通院している病院に持っていき、受付の窓口に提出し、主治医に証明をもらいます。

注意点としては、毎年この証明書を使い回すことになるので、証明終了期間を入れないようにしてもらいましょう。オムツ使用証明書の証明期間

医師から証明をもらうには初回のみ5000円ほどかかったと思います。

証明をもらったオムツ使用証明書は、郵送(切手代が必要)か、次回受診時に受け取るといいでしょう。

オムツ代は、オムツの現物支給を受けている我が家でも、毎年3万円以上かかっているので、申請しておいて損はないです!

オムツ代の証明はレシートで大丈夫です。医療費控除のオムツ代

私は分かりやすいように日付け、オムツ、薬代にマーカーを引いています。

◯医療費控除の申請に必要なもの

  1. 確定申告書A
  2. 医療費の明細書
  3. 源泉徴収票
  4. マイナンバーカード(無ければ通知カード+免許証など)
  5. オムツの使用証明書(コピー)

医療費控除の申請(還付申請)の際は、確定申告書Aを使用します。(Bは事業者の確定申告用です)

名前はご主人(収入が1番高い人)、源泉徴収票や身分証もご主人のものを用意します。

領収書やレシートの原本は必要ありませんが、そのかわり医療費の明細書を作成し、添付する必要があります。

医療費の明細書は、人ごと、病院ごとに医療費を集計し、合計を出していきます。

科目は、名前、病院名、かかったお金の記載があればOKです。

例:

  • 父(名前)A病院 ◯◯円(1年間の合計)
  • 父(名前)B病院 ◯◯円(1年間の合計)
  • 母(名前)C病院 ◯◯円(1年間の合計)
  • 子(名前)◯◯病院 ◯◯円(1年間の合計)
  • 父(名前)◯◯薬局 ◯◯円(1年間の合計)
  • 母(名前)薬代 ◯◯円(1年間の合計)
  • 子(名前)薬代 ◯◯円(1年間の合計)

※うちの市は人ごと病院ごとの合計額だけの記載でOKと言われましたが、日付けも入れ細かく記載したほうが安心かも。

◯医療費控除の申請方法

領収書やレシートは事前にまとめておいてください。

医療費控除の申請方法としては、おすすめは2つです。

  1. 窓口で申請
  2. 国税庁 確定申告書等作成コーナーで作成し、郵送

①窓口で申請

窓口の場合は、管轄の税務署の窓口のほか、市役所の税務課でも申請可能です。

明細書も簡単なメモでかまいません。(初年度に、しっかりエクセルで作っていったら、もっと簡単なメモでいいよ!と言われました…)

人ごと、病院ごとの合計額が分かれば良いようです。

申告書A以外の必要書類さえ持っていけば、その場で聴き取りながら還付申請書類を作成してくれます。

時間があり、税務署まで足を運べる方には1番簡単でおすすめの方法です。

②国税庁 確定申告書等作成コーナーで作成し、管轄の税務署へ郵送

国税庁 確定申告書等作成コーナー

↑こちらの国税庁のサイトを使えば、自宅から簡単に確定申告書を作成できます。

事前に明細書を作る必要はなく、サイト上に打ち込んでいくと、明細書も自動で作成してくれます。

作成方法に関しては、動画で見たほうが分かりやすいと思います。

↑こちらの動画が分かりやすかったです。

作成後は印刷し、必要書類を貼り付けたのち、管轄の税務署に郵送で送ります。

自宅にパソコンやコピー機が必要になりますが、比較的簡単に申請書が作れます。

その他、電子申告やe-taxを利用した申請方法もありますが、電子申告は税務署で事前のID発行が必要で、e-taxはマイナンバーカードのカードリーダーが必要になります。

還付申請だけであれば、郵送か、1番確実なのは窓口に直接出向いて申請したほうが間違いないでしょう。

医療費の計算には、こちらのアプリを使うと便利です!↓

アプリからそのまま印刷できるので、日頃から記入していけば、わざわざ明細書を作る必要もありません。

ただし、領収書・レシートはしっかりとっておきましょうね!

まとめ

我が家では、重度障害児の息子の医療費はほぼかかりませんが、息子が海外から高額な薬を購入しています。

薬代が年間6万円ほど、オムツ代が4万円弱なので、それだけで10万円に到達します。

さらに家族の医療費を合わせれば、毎年10万円は確実に超えるんですね。

レシートと源泉徴収票さえとっておけば、遡って5年前まで、まとめて申請できるので、時間がない方は、できるときにまとめて申請してしまってもいいと思います。

今年はコロナの影響でできれば外出したくないので、還付申請だけなら来年以降に申請するのもひとつでしょう。

窓口申請は本当に簡単なので、初めは窓口申請がおすすめですよ!

確定申告の時期は混むので、確定申告の時期は外して申請しに行くといいと思います。

医療費の集計は少し手間ですが、賢く節税し、貰えるお金はしっかりもらいましょう。

また、もしも医療費の合計が10万円に満たない、あるいは適用額が8万円以下の少額の場合は、セルフメディケーション税制を利用した控除申請を検討してみましょう。

セルフメディケーション税制については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

>>>医療費が年間10万円に満たない方は【セルフメディケーション税制】を使おう!

その他、オムツの現物支給や障害児育児にかかるお金等については、こちらの記事を合わせてご覧ください。

>>>障害児を育てる費用は?〜障害児育児にかかるお金〜

その他、オムツのサイズでお困りの方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

>>>障害児のオムツ、どう選ぶ?~支給や捨て方まで障害児のオムツ問題を一挙に解決~

 

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