障害児の悩み

障害がある子の家作り【重度心身障害、バギーっ子の住みやすい家】

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こんにちは。重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
 
我が家の長男は難病の重度心身障害児、車椅子(バギーっ子)の全介護です。
 
我が家は3年前に新築しましたが、ほぼ息子のために建てた家と言っても過言ではありません。
 
今回は、我が家のように重度障害のあるお子さんのために家を建てたいという方のために、我が家が息子のために家作りでこだわったポイントをご紹介したいと思います。

◯障害児の家作りで重要視したこと

息子のための家作りで重要視したことは、とにかく介護の負担を減らしたい、その一点でした。
 
家を建てる当時、私たちは病院近くに部屋を借り、ファミリー用賃貸マンションの2階で暮らしていました。
 
 
息子も4歳、体重も重くなってきて抱っこでの階段の乗り降りがしんどくなってきた頃でした。
 
これまでは買い物に行っても重い買い物バックを片手に、下の子を抱っこしたまま息子も抱えたりもしながら、どうにか2階の部屋まで上がっていました。
 
しかし下の子も大きくなると出かけるたびに何度も2階の部屋を2人の子を順番に抱えて往復しなければならなくなり、往復もどんどん大変になってきました。
 
身体が大きくなると、自然と持ち運ぶ荷物も多くなります。
 
移動の大変さに限界を感じ、私は早く家を建てたいと思うようになりました。
 
主人とも相談し、当時住んでいた場所の近くに土地を探し、家を建てることにしました。
 

◯土地の選び方

家作りではバギーで移動するための広さを確保し、なるべく抱っこしなくても済むような家作りをしたいと思っていました。
 
幸い、札幌近郊のそこそこ田舎なエリアで土地を探したため、土地にかかる値段は都会ほどはかからなそうでした。
 

◯ハウスメーカーの選び方

私たち夫婦も住宅展示場なども回りましたが、有名なハウスメーカーはそれだけで高いです。
 
また大手の所ほど、枠にはまった家作りしかできず、細かい注文ができません。
 
私たちは息子が移動しやすいような設備や作りに変えたいと思っていたので、比較的融通が効く地域のハウスメーカーに頼むことにしました。
 
また、バリアフリーの家を建てるときには、福祉住環境コーディネーターや、福祉住宅のアドバイザーのいるハウスメーカーを選ぶと良いです。
 
福祉の家に必要な手すりやドアなどの建材もアドバイスしてもらえます。
 

◯設計時にこだわった点

次に、実際に我が家が息子のためにこだわった点について写真つきで紹介していきます。
 
基本的に息子の移動スペースは広くしたかったので、玄関から息子の部屋、お風呂へ向かうスペースは、通路も広く設計してもらいました。
 
また息子がバギーで移動する導線はなるべく短くなるよう、寝室、リビング、脱衣所への距離を短くしました。
 

・玄関前、スロープ

スロープ付き住宅
玄関前はデイサービス等のお迎えがあることを考え、道路と繋げて広めにとりました。
 
スロープは滑り止めの素材のもので、屋根付きです。
 
車庫にもスロープをつけたのですが、現在は物置になり、使っていません。
 
冬場は玄関前のスロープ近くに車をつけ、そこから降ろす形になると思います。
 

・玄関ドア

車椅子用玄関引き戸
玄関のドアは引き戸にしました。
 
YKK APの車椅子用引き戸を自分で探し、つけてもらいました。

車椅子用でも自分で動ける方向きなので、車椅子のままでもドアを開けやすい構造になっています。
 
ハウスメーカーさんには保温性が落ちることを心配されましたが、全然寒さは感じず、むしろ玄関まで温かいです。
 
鍵穴が二つあり、鍵を二つかけなければならないところは少し面倒です。
 

・玄関内

玄関の車椅子スペース
車椅子での移動を考え、玄関内のスペースも広めにとりました。
 
玄関もバギーを置いておける広さを取り、玄関の敷居もなるべく低くしています。
 
写真左奥がリビング、右が息子用の寝室になります。
 
さらに右手前にはトイレがあります。
 
リビング用のドアも、なるべく広く開くタイプにしました。
 

・介護用ドア

車椅子用室内ドア
ハウスメーカーの方から提案され、息子の部屋とトイレのドアを介護用のものにしました。
軽く押すだけで開くドア
どちら側からでも押せば開くしくみになっています。
 
息子を抱えたまま開けるときにも開けやすいです。
 
下に隙間があるので、寒くないかと心配だったのですが、保温性も問題なさそうです。
 
トイレのドアも勧められてこれにしましたが、息子はオムツのため、正直いらなかったかもと思っています。
介護用トイレ
内部も広めにしたので、将来を考えると私たち親のほうが助かるかもしれません。
 

・お風呂

介護用お風呂
お風呂も介護用を選びました。
 

お風呂は最初、介護用リフトなどもつけようか悩んだのですが、見た目の介護感が嫌でやめました。

 
介護仕様の特徴は、正面の台が椅子になって浴槽まで続いている所です。
 
息子を抱っこをして椅子に腰掛けた状態からゆっくり湯船に入ることができます。
 
左手にはシャワーと手すり、ラックがあります。
 
介護用では鏡が小さく細長いのだけが気に入りませんでしたが、今は特に気にせず使っています。
 
床の材質は柔らかく温かいので、そのまま寝かせて下で洗っています。
 
引き戸も広めなので移動が楽です。
 
最近ではヘルパーさんに入れてもらうか、デイサービスで入ってくるので、意外と自分でいれることはありません。
 

・脱衣所

脱衣所の障害児用特注ベッド
脱衣所のベッドは特注で作ってもらいました。
 
先に防水のマットレスを探し、それに合うサイズで設計してもらいました。

マットの下には滑り止めを敷いています。
 

ベッドの下は収納になっていて、パジャマやタオルを入れています。
障害児用特注ベッド
転落防止用ベルト転落防止にベルトをつけましたが、ほとんど使っていません。
 
上部には棚を設け、オムツ用にしました。
オムツ用の棚
棚にはタオルをかけられるようタオルかけを二本つけてもらいました。

脱衣所は着替え以外にも洗濯物を畳みやすく、気に入っています。

・その他

壁収納式の洗濯干し
息子はなんでも噛む癖もあり、また尿漏れも多いので、洗濯物用の物干しは沢山つけてもらいました。
 
寝室や2階の部屋にもこの収納できるタイプの物干しをつけたので、干し場所には困りません。

冬には濡れたタオルを干しておけるので、加湿にもなります。
部屋の仕切り
息子の部屋と家族の寝室は壁タイプの折りたたみパーテーションで分けれるようになっています。
 
使わない時は畳んで端に寄せ、部屋を繋げて使えます。
 
将来は別々にすることもでき、音はしっかり聞こえるので安心です。
 
パーテーションは奥の寝室側から押すことで簡単に開きます。
 

◯失敗点

車庫のスロープはいりませんでした。
 
上り口が狭く、いつも曲がり角で壁にぶつかってしまいます。
 
またスロープをつけたことで車庫の幅が狭くなり、大きな福祉車両を入れると、片側のドアが開けないほどです。(荷物だらけで汚いので写真もなしで。)
 
トイレも普通のドアでも良かったと思います。
 
他は概ね満足しています。
 

まとめ

障害児の家づくりは、うちの自治体では特に補助金も出ないので、お金もかかります。
 
広い土地を探そうと思うなら、ある程度田舎のほうが住みやすいかもしれません。
 
待ちに待った新居は、実際に住んでみると本当に快適で、以前のアパートと比べても住みやすさは雲泥の差でした。
 
息子を抱っこする時間も減り、介護も楽になりました。
 
できれば障害児の家づくりを経験したハウスメーカーを探せれば良かったのですが、うちの近くでは見つかりませんでした。
 
これから家作りを考えていらっしゃる方は、我が家を参考に、お子さんに合わせた家づくりを考えてみてください。
 
狭い土地なら電動リフトが必要になる場合もありますし、さまざまな福祉器具の導入が必要になる場合もあるでしょう。
 
普通の家と比べて初期費用がかかるというデメリットはありますが、バリアフリーの家は将来の改装も必要ありません。
 
他の家族も住みやすい家であることは間違いありません。
 
そして設計の段階では適当に業者に任せず、こだわりたいポイントを伝えて良く話し合うことが重要です。
 
私もイメージのイラストを書いて見せたりしながら設計作業を進めました。
 
お子さんにとっても家族にとっても楽に暮らせるよう、そして将来の介護への心配を少しでも減らせるような家づくりをしていけると良いですね。
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