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熱性痙攣の対処法とは?

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こんにちは。重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
 
今回は熱性痙攣の対処法についてご紹介します。

熱性痙攣の対処法とは?

熱性痙攣とは

「熱性けいれん」は、38度以上の発熱に伴って起こる痙攣(けいれん)で、15人に1人ほどの確率でみられる病気です。
 
通常みられる熱性けいれんにより、知能低下や脳障害が起きることはありません
 
重篤でない熱性けいれんを単純型と呼び、発作が15分以内、24時間以内に1回のみ、左右対称であるなどの特徴があります。
 
60〜70%は一生に一度しか発作を発症しません。

熱性痙攣の症状

高熱が出た時に、白目をむいて、全身が突っ張ったり、ガクガクと手足をふるわせたりします。
 
発作時は意識がなく、呼びかけにも反応しません。
 
唇が紫色になり、チアノーゼが出る場合もあります。
 
通常は5分以内で治ります。
 

熱に伴っておきる

熱性痙攣は、熱の上がり始めに起こる場合が多いです。
 
通常、38度以上の発熱に伴って起こります。
 
「単純型」熱性けいれんの特徴
 熱性けいれんの中で、次の特徴がある場合には、「単純型」の熱性けいれんと呼ばれています。
  • 発作時間が15分以内(意識の回復がよい)
  • 24時間以内に1回しか繰り返さない
  • 左右対称の全身性のけいれん
「単純型」の場合には、重症度は低くなります。
 
予後は良好で、その後の検査等も必要ありません。
 

熱性痙攣を起こした時の対処法

  • まずは落ち着いて、発作の長さ、左右対称であるかなどを観察。
  • 発作が5分以上続く場合は救急車を呼んで医療機関を受診。
  • 痙攣が止まっても呼びかけに反応しない発作を繰り返す場合もすぐに医療機関を受診する。

落ち着いて対処することが大切

痙攣時には意識もなく、顔色も悪くなる場合もあり、保護者の方はパニックになる場合も多いでしょう。
 
しかし、単純型の熱性痙攣であれば問題のない場合がほとんどです。
 
落ち着いて痙攣の持続時間左右対称かどうかを観察し、医師に伝えられるようにしましょう。
 
痙攣時に舌をかまないように無理やり口の中にものを入れたり、顔色が悪いからといっていきなり人工呼吸をすることはやめましょう。
 
口の中に入れたもので窒息してしまったり、吐いたものが人工呼吸によって気道に入ってしまい、窒息して命を落とすこともあります。
 
手順を守って、痙攣に対して冷静に対応することを心掛けてください。
  • 痙攣時は体を横向きにする
  • 揺すったり、大声で呼びかけたりしない
  • 口にタオルや指を入れない
  • 痙攣の時間を測り、動画を撮る

痙攣予防のためのダイアップについて

「単純型」の場合、ほとんどが一度きりの発症になるため、予防的なお薬も処方されません。
 
しかし、熱性けいれんを繰り返し起こす可能性があるお子さんは、ダイアップ」という坐薬や抗痙攣薬の内服を行い、熱性痙攣の予防をする必要があります。
 

ダイアップの予防的な使用が望ましい場合

 「遷延性発作(15分以上)の既往がある場合」または、「下記のうち2つ以上を満たした熱性けいれんが2回以上反復する場合」に、ジアゼパム(ダイアップ坐薬®)を投与します。
 
  1. 焦点性発作または24時間以内に反復
  2. 熱性けいれん出現前より存在する神経学的異常・発達遅滞
  3. 熱性けいれんまたはてんかんの家族歴
  4. 生後12カ月未満
  5. 発熱後1時間未満での発作
  6. 38℃未満での発作
 
医師からダイアップを処方された場合は、熱が上がり始める(手足が冷たいなどの)時に、予防的に使用するようにしましょう。
 

◯ダイアップの副作用

ダイアップは神経に作用する薬なので、ぼーっとするなどの副作用が出る場合もあります
 
うちの子どももダイアップを処方されていますが、使用後は1時間ほど、ぼーっとした感じが続きます。

まとめ

熱性痙攣は、15人に1人と多くのお子さんが起こしますが、ほとんどの場合「単純型」で、脳にも影響がありません。
 
実際にお子さんが熱性痙攣を起こした時には、くれぐれも落ち着いて、5分間は様子を観察するようにしてください。
 
スマホなどで動画を撮っておくと、医師への説明の時に役立ちます。
 
まずはお子さんの痙攣が「単純型」かどうか確認し、違う場合や様子がおかしい時には、救急車を呼ぶなどの対応をして下さい。
 
救急車を呼ぶべき状況については、こちらの記事でも書いています。
 
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