「ミニトマトなら栽培も簡単そう」
「ミニトマトを苗から育ててみたい」
家庭菜園ブームのいま、そんなふうにミニトマト栽培を始めてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
ミニトマトは家庭菜園の代表ともいえるポピュラーな野菜。
病気にも強く育てやすいため、初心者にはとくにおすすめの野菜です。
真っ赤なミニトマトを、自宅でたくさん収穫してみたいですよね。
この記事では、家庭菜園が初心者の方でも失敗なくおいしいミニトマトを収穫できるよう、苗からのミニトマトの育て方をご紹介します。
失敗しない栽培のコツもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね!
1.ミニトマト苗の購入時期、ベストなタイミングは?
4月ごろになると、ホームセンターなどの店頭にミニトマト苗が並ぶようになりますよね。
つい購入したくなりますが、早まって買うのはNG!
ミニトマト栽培を失敗しないためには、購入時期を見極めることが大切です。
そこで、まずはミニトマト苗の購入時期や最適な時期の見極め方をご紹介します。
1-1.ミニトマト苗のベストな購入時期
ミニトマト苗のベストな購入時期は、4月中旬から5月中旬ごろ。
本州であれば、ゴールデンウィーク前後を目安に購入するといいでしょう。
北海道などの寒冷地だともう少し遅く、5初旬〜6月ごろに購入するのがベストです。
1-2.購入時期の見極め方
購入時期を見極めるためには、ミニトマトの植え付けに適した時期を知る必要があります。
目安として、夜間の気温が15℃ほどまで上がる時期が、植え付けには最適といえます。
そのため、ミニトマト苗も植え付け時期に合わせて購入できるとベストです。
トマトの原産地は、日差しが強く清涼な気候の南米アンデス地方。
そのため、昼と夜の温度差が大きく暖かい日差しを好みます。
日中の気温が20度から30度、夜の気温が10度から15度くらいが、ミニトマト栽培の適温になります。
植え付けが早すぎると寒さで苗が弱ってしまうので注意してくださいね。
ミニトマト苗を購入する際は、お住まいの地域の気温をみて植え付け時期を決め、それに合わせて購入時期を検討しましょう。
1-3.購入時期を決める際の注意点
前述したように、ミニトマト苗の早すぎる購入には注意が必要です。
夜の気温が10℃を下回るとミニトマトは成長が止まってしまいます。それに加えて、植え付けまでに時間が空きすぎると、小さなポットの中で根が育ちすぎてしまうことも。
根がポットの中で育ちすぎることを「根が回る」といいますが、根が回った苗は生育が悪くなり、後々の成長・収穫にも影響してしまいます。
種苗業界ではビニールハウス利用者などに向け、3月末頃から苗の流通が始まりますが、流通しはじめは屋外の植え付けに適さない時期のため注意しましょう。
2.ミニトマトの苗の選び方
「苗半作(苗によって半分、収穫の出来が決まる)」という言葉があるように、ミニトマト栽培において苗選びは大切です。
おいしいミニトマトを実らせるためには、苗選びから始まっていると言っても過言ではありません。
そこで次に、元気に育ってくれるよい苗の見極め方をご紹介します。
〈よいミニトマト苗のポイント4つ〉
- 葉にハリがあり、緑が濃い
- 茎の太さは鉛筆ぐらい
- 本葉が7枚ほどある
- 花が咲いている
それぞれご紹介します。
2-1.葉にハリがあり、緑が濃いもの
よい苗かどうかは、葉色を見ると見分けられます。
理想的な苗は、適度な緑色で葉にツヤがあり、横に伸びた茎が緩やかなアーチ型をしています。
先端の成長点が元気で、枯れのないものを選びましょう。
葉っぱが縮れていたり黄色くなっているものは、苗が弱っており、病気の可能性があるため避けましょう。
また、アブラムシなどの害虫がついていないかも確認しましょう。
【肥料過多の苗に注意!】
葉色は基本的には緑が濃いものを選びますが、あまりにも緑が濃すぎるものは肥料過多の可能性もあるため避けたほうがいいでしょう。
野菜は肥料が多すぎても、うまく育たなくなってしまうのです。
肥料過多の場合、葉に以下のような症状がみられます。
- 緑が濃すぎる
- 葉にはりがない
- 葉の周辺に枯れがある
- 先端のほうの葉が下側に巻いている
緑の濃さだけでなく、葉の状態も枯れや縮れ、巻きがないかをチェックしておきましょう。
2-2.茎が太くしっかりしたもの
ミニトマトの苗は、背が高く大きければよい苗というわけではありまそん。
元気なよい苗は、茎が太くしっかりしています。茎の太さは、鉛筆の太さくらいがベストです。
茎の太さは水やりや日照で左右されますが、水が多かったり、日照が足りなかったりすると、ひょろひょろとした弱い苗になってしまいます。
ひょろひょろした苗を「徒長苗」といいますが、徒長苗では元気に育たず、病気にも弱くなってしまいます。
背が高くてもひょろひょろしている苗は避け、ガッチリしたものを選びましょう。
2-3.本葉が7枚程度のもの
真ん中の茎から横に向かって生えている葉を「本葉」といいますが、本葉が7枚程度に育った苗が、植え付けにはベストです。
本葉が少ない苗はまだ植え付けるのには早く、小さなうちに植えると寒さや風に負けて、折れたり弱ったりしてしまうことも。
逆に、育ちすぎて根の回った苗もよくありません。
育ちすぎかどうかは、ポットの底に空いた穴をみてみましょう。
穴の隙間から白い根がびっしりとぐろを巻いているようなら、育ちすぎといえます。
また弱った苗は双葉が落ちてしまうことも。
すぐに植え付ける予定であれば、本葉が7枚以上ついているもので、双葉が残っている元気な苗を選びましょう。
2-4.花が咲いているもの
ミニトマトの苗を選ぶときは、なるべく花が咲いているものを選びましょう。
花が咲いた苗を選ぶ理由として、以下2つがあげられます。
- 花が咲くころが苗の植え付けに適した大きさのため
- 花が咲いていれば実がつく苗だといえるため
まず、ミニトマト苗の場合は花が咲くくらいの大きさが、植え付けにはちょうどいい大きさといえます。
花が咲いた苗を選べば、すぐに植え付けられるということです。
次に、ちゃんと実がつく苗かを確認する意味があります。
まれですが、肥料過多などにより花や実がつかなくなることがあるため、花や蕾がついたものを選ぶ必要があるのです。
苗を選ぶときは、下から数えて7〜8節めに、できるだけ大きい花が咲いているものを選ぶといいでしょう。
なお、植え付けまで時間があきそうなときは、花が開く前の蕾の状態の苗を選びましょう。
まだ蕾の状態の苗を購入したら、花が咲いてから植え付けるといいでしょう。
2-4.初心者の方には接ぎ木苗がおすすめ
初めてミニトマトを栽培する方には、「接木苗」がおすすめです。
接木苗とは、病気に強い別の品種と茎をつなぎ合わせた苗のこと。
ミニトマトなどの野菜は地中の菌によって病気になることがあるのですが、接木苗を選ぶことで病気を予防できます。
接木苗に対し、種から育てられた通常の苗のことを実生苗といいます。
接木苗は普通の実生苗よりも若干、値段が高くなりますが、病気知らずで元気に育ってくれますよ。
ちなみにわたしは自分で苗を種から作っていますが、トマトは強いので枯れてしまうほどの病気になったことはありません。
個人的には、連作をしたいなどの理由がなければ、そこまで接木苗である必要はないかなと思います。
3.ミニトマトの苗を買ったあとの管理方法
よい苗を購入したあとは、なるべく早く植え付けます。しかし、すぐに植え付けるのが難しいときもありますよね。
そんなときには、ミニトマトの苗を適切に管理しておく必要があります。
苗管理のポイントは、以下の3つです。
〈苗管理のポイント〉
- 毎朝水やりをする
- 日光があたる暖かい場所で管理する
- 根が育ちすぎたら植え替える
それぞれご紹介します。
苗管理のポイント①毎朝水やりをする
鉢植えなどの水やりは土が乾いてから行うのが基本ですが、小さなポットの場合は水切れも早いので、毎日水やりをしたほうがいいでしょう。
水やりは基本、朝に行います。夜間の水やりは苗が弱る原因になるため、なるべく避けましょう。
昼間であれば光合成などの活動によってよく水を吸ってくれますが、夜間は植物が光合成をしないため、水を吸わず加湿になりやすくなります。
土中に水が多すぎると、根が呼吸できずに弱ってしまうのです。
毎朝時間を決めて、鉢底から水が溢れる程度に水やりをしてあげましょう。
苗管理のポイント②日光があたる暖かい場所で管理する
ミニトマトの苗は基本的に、日光がよく当たる場所で管理します。
家庭菜園なら、購入する苗も1〜2株ほどかと思うので、朝日の当たる窓際などに置くのもいいでしょう。
室温は15℃以上あれば、ポットでも問題なく育ってくれます。一方、10℃以下では枯れてしまうため注意しましょう。
日中に気温が高ければ、なるべく屋外で太陽の光に直接当ててあげたほうが、ひょろひょろにならずに元気に育ちます。まだ寒い場合、夜間は室内に取り込みましょう。
管理する苗がいくつかある場合は、しっかり光合成ができるよう、葉と葉が重ならないように置き場所を工夫してあげてくださいね。
苗管理のポイント③根が育ちすぎたら植え替える
もしもミニトマトの苗が育ちすぎてしまったら、大きなポットに植え替える必要があります。
育ちすぎたかどうかは、根をみて判断します。
ポットの裏側の穴を覗いてみて、根がとぐろを巻くように密集しているようなら植え替えたほうがいいでしょう。
植え替えの際は根鉢を崩さず、培養土を足してひとまわり大きなポットに植え替えましょう。ポットがなければ、鉢や穴を開けたカップ麺の容器などに移しておいてもいいですよ。
4.ミニトマトの苗の植え付け時期と土づくり
ミニトマトの植え付けに適した時期は、前述したように夜間の気温が15℃以上になるころ。苗の大きさは、1番花が咲いたころが適期です。
夏の暑さに耐えられるくらいに根が育つよう、遅くても6月中には植え付けを終わらせましょう。
ただし、苗が元気に育つためには、植え付け前に土をしっかりつくっておく必要があります。そのため、苗を植える前にはまず土づくりをしておきましょう。
4-1.初心者には培養土がおすすめ
初めて家庭菜園に挑戦するなら、プランター栽培がおすすめです。プランターなら手間もコストもかからず、土づくりも不要で簡単に始められます。
プランターに植える場合は、市販の培養土を入れ、そのまま植えつけましょう。
なお、プランターの形状によって、鉢底ネットや鉢底石が必要な場合があるため、土を入れる前に確認しておきましょう。
土は野菜用と書いてあるものならなんでも大丈夫です。土の場合は値段が高いもののほうが、植物がよく育ちます。
お試し栽培なら、布製のプランターが片付けが簡単でおすすめですよ。
畑の場合も、家庭菜園が初心者の方には培養土を使用するのがおすすめです。
トマト1株あたりだと、培養土はだいたい25〜50リットルほど入れれば問題なく育つでしょう。多少庭土と混ざっても問題ありません。
庭のミニトマトを植え付ける場所に30センチほどの深さまで土を掘り、培養土を入れてください。
4-2.庭土を改良したい場合の土づくり
庭土をそのまま使用する場合は、そのままでは育ちにくいため土質の改良が必要です。
以下を庭土に混ぜ込むと、ミニトマト苗を植えられるようになります。
〈庭土の改良に必要なアイテム〉
※トマト1株あたり(約50✖️50cm)
- 堆肥 約25〜50リットル
- 腐葉土 約15リットル
- 石灰 1つかみ程度
- 肥料 3つかみ程度
(費用は5,000円程度)
まずは植え付け場所の土を30センチほどの深さまでよく掘り返します。
土を掘り返して柔らかくなったら、堆肥や腐葉土を入れます。
堆肥は安価で手に入る牛糞堆肥がおすすめです。
堆肥は完熟したものを使い、土が硬ければ50〜60リットルなど多めに入れてやりましょう。堆肥は有機物を増やして土をふかふかにするため、多すぎても問題ありません。
さらに石灰を混ぜ込み、土の酸度を中和して植物が育ちやすい状態にしてあげましょう。
苦土石灰を使う場合、アルカリが強いのですぐに植え付けると植物が弱ってしまいます。苦土石灰をまいたら植え付けまで2週間ほど時間をあけましょう。
有機石灰を使う場合はアルカリが弱めなので2つかみほど多くまきます。植え付けはすぐ行っても問題がないことがほとんどです。
植え付けの直前になったら、化成肥料、鶏糞、ぼかし肥料などの肥料を全体にばら撒き、よく混ぜ込みましょう。
1番土に優しいのがぼかし肥料ですが、価格は少し高め。わたしは化成肥料とペレットタイプの鶏糞をまぜて、半々でまいています。
さらにニームケーキも加えると、土の害虫発生を予防できておすすめですよ。
ニームとは、害虫が嫌がる成分をもつ木のこと。ニームオイルは有機栽培の害虫よけに有名ですよね。
ニームケーキはニーム成分を加えた土壌改良剤で、肥料効果もあるんだとか。よかったらニームオイルとあわせて試してみてくださいね。
けっこう効果あります。
5.ミニトマトの苗の植え付け方法
ミニトマトの苗を植え付ける前に、必要な道具をそろえておきましょう。
以下、プランターでミニトマトを育てる場合に最低限必要になるアイテムです。
〈ミニトマト栽培で必要なもの〉
- プランター(直径30cm,深さ30cmくらいのもの)
- 鉢底石(鉢底ネット)
- 支柱(高さ180cm〜200cm,太さ直径20mmくらいのもの、あんどん支柱、らせん支柱など)
- じょうろ
- 麻ひも(誘引用)
それでは、いよいよ植え付けていきましょう!
①鉢底ネット、鉢底石を入れる
プランターに鉢底石を底が見えなくなる程度に敷き詰めます。
(プランターに通気構造のあるものでしたら入れる必要はありません)
②培養土を入れる
培養土をプランターの縁から3〜5cm程度まで入れます。
上に隙間をあけるのは、水をあげたときに土が溢れ出ないようにするためです。
③穴を掘り水を入れる
土には苗と同じ高さ程度の穴を開けておきます。
苗を植えた後に根っこがしっかり水を吸えるよう、彫った穴に先に水を入れます。
穴いっぱいに水を入れ、自然に水がひくのを待って植え付けます。
全体を湿らすのではなく穴に入れてやることで、地温を下げることなく根の下にだけ水がある状態になります。
プランターの場合、事前にしっかり土を湿らせておき、1時間ほど太陽光で温めてから植え付けると苗が冷えず、育ちがよくなります。
④苗を植え付ける
苗をポットから取り出し、穴に植え付けます。
苗をポットから取り出す際は、茎を指で挟むように手で押さえ、くるっとひっくり返してポットから外します。
苗の根っこ(根はち)を崩さないように、そのまま穴に埋めてください。
周囲の土を株のまわりにかけ、両手で株まわりの土を軽く押さえて安定させます。
⑤支柱をたてる
ミニトマトが風で倒れたり折れたりしないように、支柱を苗の茎から10cm離れたところに支柱を立てます。
立てた支柱と茎に麻ひもで軽く8の字に縛ります。茎は少しずつ太くなっていくので、少し余裕があるくらいに緩く結んでおきましょう。
なお、初心者の方は真ん中に1本支柱を立てて育てる1本仕立てが育てやすいでしょう。1本仕立てなら、初めに長い支柱を立て、そのまままっすぐ育てるだけです。
一本仕立てであれば、あんどん支柱や誘因のいらない螺旋状の支柱を使うと簡単でおすすめですよ。
⑥水をやる
最後にたっぷりの水をあげましょう。
根本にゆっくり、鉢底から水が出でくるくらいにあげましょう。気温が低い場合はぬるめの水をかけてあげるといいですよ。
なお、地植えの場合は地温を下げる原因になるので、最後の水やりは不要です。
地温の大切さについては、以下の記事でご紹介しています。
6.苗から育てるミニトマトの栽培ポイント
最後に、水の量やあげるタイミングなど、ミニトマトを育てる際のポイントをご紹介します。
6-1.水やりのポイント
初心者の場合、水のやりすぎには注意が必要です。
水やりは控えめにするのが実はおすすめ。
植物は水やりが少ないほうが、水を求めて地中深くまで根を伸ばします。根が育つと地上部も大きく育つため、水やりはしすぎないほうがいいのです。
ただし、水が抜けやすいプランターの場合は、毎日あげてOK。以下にポイントをご紹介します。
〈プランターの水やりポイント〉
- 午前中に水やりする
- 土が乾いたら水をあげる
- 鉢底から溢れるくらいたっぷりと
プランターの場合、土の表面が乾いたら水をあげるのが基本です。
毎日あげてOKですが、あげすぎは根腐れなどをおこす原因になるため、あげるのは1日1回にしましょう。
土が削れて根が地表にでないよう、じょうろで優しく株元にかけてあげます。
加湿は株が弱る原因になるので、雨の日には水がかからないように軒下にうつし、雨よけをしてあげるといいでしょう。
〈畑の水やりポイント〉
- 植え付けから2週間は適度に水をやる
- 2週間以降は水やり不要
畑の場合、基本的に降雨のみで十分育ちます。
晴天続きでしおれがみられるようなら、たっぷり水をやりましょう。
ただし、植え付けて2週間まではまだ根が浅いため、根がしっかり根付くまでは適度に水をあげたほうがいいでしょう。
晴天が続く場合は、午前中のうちに1日1回、しっかり水をあげましょう。
またトマトの場合、水をやりすぎないほうが栄養をためて甘いトマトに育ちます。畑は基本、水やり不要と思っていいでしょう。
トマトを甘く育てる方法については、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
6-2.肥料のポイント
- 2週間に一度、追肥をする
- あげすぎにも注意する
トマトが元気に育つためには、定期的に肥料をあげる必要があります。これを、追肥といいます。
基本的には、2週間に一度は追肥を行います。液肥の場合は1週間に一度あげてください。
化成肥料なら、1株に半つかみ(20g)程度の量を、株元にばら撒き、土に混ぜ込みます。
ぼかし肥料、鶏糞は化成肥料に比べて肥料分が少なめなので、1〜2つかみ程度がいいでしょう。
ちなみに、わが家の追肥の仕方は以下の記事で紹介しています。
肥料をまく位置は、根の先端あたり、株元よりも少し離れた位置にまくといいでしょう。
トマトは肥料をあげすぎると弱ってしまうため、あげすぎにも注意しましょう。
6-3.お世話のポイント
- わき芽かきをする
- 伸びた枝は支柱に結ぶ(誘引)
・わき芽かきをする
トマトはわき芽をとることで、栄養の分散を防ぎおいしい実を収穫できます。
わき芽の取り方は、手で根元からポキッと折りとるだけ。
わき芽は成長が早いので、1週間に一度くらいはチェックするようにしましょう。
・伸びた枝は支柱に結ぶ(誘引)
ミニトマトの背が伸びてきたら、風やトマトの実の重さで倒れたりしないように、支柱に麻ひもで結びます(誘引)。
結び方は、植え付け時と同様、8の字結びです。成長によって茎が太くなってもいいよう、少し緩めに結んでおきましょう。
畑の場合は一本仕立ての他にも、二本仕立てや生垣仕立て(エスパリア仕立て)などさまざまなやり方があります。
まずは基本の一本仕立てで育て、慣れてきたら別の仕立て方にも挑戦してみてくださいね。
6-5.害虫・病気対策のポイント
トマトには、アブラムシなどの害虫やうどんこ病などの病気が発生することがあります。
しかし、家庭菜園ではなるべく無農薬で育てたいところ。そこで、害虫・病気対策には以下の方法がおすすめです。
〈害虫・病気対策のポイント〉
コンパニオンプランツを植える
下の葉、病気の葉はこまめに取り除く
・コンパニオンプランツを植える
コンパニオンプランツは虫の嫌うにおいを出したり、土中の害虫発生を予防したりする効果があるので、そばに植えるだけで害虫や病気の予防になります。
〈ミニトマトにおすすめのコンパニオンプランツ〉
- 小ネギ
- ニラ
- マリーゴールド
・下の葉、病気の葉はこまめに取り除く
うどんこ病の予防には下葉かきが有効です。
うどん病は風通しの悪さなどから起こるため、トマトの下の葉を株元から切り取ることで予防できます。
病気は菌によって広がるため、病気の葉をみつけたら早めに切り取るようにしましょう。
ミニトマト栽培ではできるだけ毎日、注意深く観察し、虫がついていないか?土が乾いていないか?など、よくチェックしてあげましょう。
順調にいけば、植え付けから1か月半頃には収穫できるでしょう。
ヘタの下まで真っ赤に色づいたころが食べごろですよ!
7.まとめ
苗からのミニトマトの育て方をご紹介しました。
今回は基本の育て方をご紹介しましたが、ミニトマトには種類もたくさんあり、水やりの仕方や仕立て方など、育て方によっても味が変わってきます。
黄色やオレンジ色、黒いトマトや、形も細長いものなど、慣れてきたらいろいろな種類のトマトを育ててみるのも楽しそうですね!
甘い品種については、以下の記事で紹介しています。
たくさんかわいがって、おいしいミニトマトを収穫してくださいね!
なお、かわいいプランターやブリキのじょうろなど、お気に入りのアイテムを揃えて園芸じたいを楽しむのもおすすめ。
家庭菜園で毎日わくわくする時間をすごしましょうね。