こんにちは、重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
ご自宅や療育、デイサービスなどで、スヌーズレンを取り入れられている方も多いでしょうか?
スヌーズレンは、障害のあるお子さんの心を落ち着かせる魔法の居場所です。
様々な環境がストレスになるうちの子にとっても、スヌーズレンはなくてはならないものです。
今回は、カウンセリングの観点から、不安感を取り除くための、スヌーズレンに取り入れるべき3つの要素を紹介します。
お子さんの不安感を効果的に解消できるよう、ぜひ意識してみて取り入れてみてください。
【不安感を取り除く】スヌーズレンに入れるべき3つの要素
私は心理学のプロではないですが、心理学やカウンセリングについての本などは好きでよく読んでいます。
今回は、科学的・心理学的にもリラックス効果が高いとされている、視覚・聴覚・嗅覚の3つの要素からリラックスする方法をご紹介します。
◯視覚からリラックス
視覚からは、脳への刺激がどんどん飛び込んできます。
障害児は過敏性が強い場合が多く、光や色など、視覚からの刺激に過度に反応してしまう場合も多いです。
私たちが普通に過ごしている環境でも、障害児にとっては刺激が多くて苦痛な環境になることも。
障害児の多くが、過敏による苦しみを抱えています。
光による刺激を軽減すれば、リラックスでき不安感を取り除くことができます。
間接照明などの黄色い柔らかい光は、脳の興奮を鎮め、脳をリラックスさせ不安感を減らす効果があるとされています。
スヌーズレンではほとんどが視覚刺激を減らすために薄暗い環境にしていると思いますが、光源を取り入れる場合は、あまりギラギラした電飾よりも、間接照明などの柔らかい光を選ぶといいでしょう。
◯聴覚からリラックス
森や水場など、自然の中にいるとリラックスしていた経験はありませんか?
自然の中の情景を思い浮かべただけでも、なんとなく気持ちが落ち着きますよね。
自然が人にリラックス効果をもたらすことは、科学的にも照明されているんです。
大昔の記憶として、人は安全な自然の環境の中で安心感を覚えていたといいます。
穏やかな波のせせらぎ、風にざわめく木々、水の流れる音…
そうした自然豊かな環境は、人類に安定した生活をもたらし、安心して命を繋いでいくことができたのでしょう。
このような自然音は、科学的には1/fのゆらぎと呼ばれる独特の周波数を持つのだそうです。
1/fのゆらぎを持つ自然音には、適度な規則性と適度な不規則性があり、リラックスする脳波を出させるのだそうです。
つまり、穏やかな自然音は脳にリラックス効果を与え、不安感を取り除きます。
障害があるなしにかかわらず、無条件にリラックスできる要素といえるでしょう。
スヌーズレンに取り入れる場合は、自然音のCDの他、YouTubeなどで、森の中の音や波打ち際の音、水の流れる音などを探して流してあげるといいでしょう。
◯嗅覚からリラックス
嗅覚は脳にダイレクトに伝わるといわれます。
香りのもたらすリラックス効果は科学的にも証明されています。
アロマには効果の明示された様々な種類がありますよね。
少量のアロマオイルであれば、お子さんにも安心して使用できるでしょう。
とくにおすすめなのは、ラベンダーの香りです。
ラベンダーの香りは、リラックス効果が高いとされています。
アロマオイルを使う場合は、ティッシュや綿などに少量のオイルをたらし、袋などに入れて香りを調整できるようにするといいでしょう。
近くに本物のラベンダーがある場合は、乾燥させてポプリなどを作っておくといいかもしれません。
我が家の庭にはラベンダーをはじめ、いくつかのハーブがありますが、切り取って水挿しにするだけでも、ほんのり香って癒されます。
お子さんによって好きな香り・苦手な香りがあるとおもうので、少量から試してみるといいでしょう。
まとめ
せっかくスヌーズレンを作るなら、大人も子どもも思いっきりリラックスできる環境を作ってあげましょう。
科学的にリラックス効果があるとされる、視覚・聴覚・嗅覚からのリラックス要素を取り入れれば、不安感の強いお子さんもきっとリラックスできるはずです。
障害のあるお子さんの言葉にできない不安感は、パニックや自傷にもつながります。
普段からスヌーズレンを取り入れ、安心できる避難所を作ってあげるといいですね。