こんにちは、たんぽぽ母ちゃんです。
10月になると、北海道は一気に寒くなります。
吐く息が白くなると、家庭菜園もそろそろ片付けが必要な時期です。
我が家では10月頃からは窓際での水耕栽培をスタートさせます。
>>>我が家の水耕栽培は10月スタート【水耕栽培の種まきと温度管理】
今回は実験として、プランターの隅に遅まきしたバジルと、こぼれ種から生えてきた黄色トマトを根っこごと掘り起こし、水耕栽培に移行してみることにしました。
果たしてうまくいくでしょうか。今回は移行の方法とその記録です。(※12月5日追記)
地植えのトマトとバジルを水耕栽培に移してみた【水耕栽培移行実験】
◯我が家のバジルとトマト
今回移行するバジルとトマトですが、どちらも切り取った枝から水挿し発根させて水耕栽培で育てたことはあります。
ただし途中で枯れる場合も多く、勝率は五分五分といったところ。上手く根が出れば、問題なく水耕栽培で育ちます。
地植えのものを水耕栽培に移す場合、問題は根です。
水の中で育つ根と地中で育つ根が同じように機能してくれるかどうかが成功の鍵です。
ちなみに水耕栽培から土耕へは問題なく移行できました。(トマトで実験済み)
今回使うバジルは、数年前に自家採取で採った種をプランターの隅にばら撒いておいたもの。
何度か収穫もしていますが、遅まきだったのでまだ花も咲かず元気そうです。
トマトは、今回我が家で一番甘かった黄色トマト。
株元にこぼれ種から芽を出し、ここまで育っていました。
種からここまで育てるには1か月以上かかるので、このまま水耕栽培で育ってくれれば2か月ほどで収穫できるでしょう。
途中、庭の端にカラスにやられたパプリカのこぼれ種から芽を出したと思われる、フルーツパプリカの芽も発見したので一緒に救出しちゃいます。
◯水耕栽培容器に移植
掘り上げた苗を水で洗い、土を落とします。
ハダニを持ち込むと室内で大繁殖してしまうので、葉っぱもよく洗っておきます。
今回使う容器は、2リットルのペットボトル。
主人が愛飲している炭酸飲料のボトルを山のようにストックしているので、毎回水耕栽培に使ったら洗わず使い捨てです。
ペットボトルは上部をカッターで切り取り、逆さまにして重ねて使います。
洗った苗をスポンジに挟み、
根をペットボトルの口に通すためにラップで保護します。
ペットボトルの口に根を通したら、ラップはするっと引き抜きます。
菜箸などを使い、ペットボトルの口に茎を挟んだスポンジを固定します。
根が浸かるように水耕栽培用ハイポニカを溶かした溶液を入れれば移植完了!
こぼれ種パプリカの芽も。
そのままだと根が日光にあたり、藻も生えやすくなるため、ペットボトルの周りにはアルミホイルなどを巻くと良いです。
去年育ててみて、アルミホイルはあってもなくても植物は育つようですが、溶液に直射日光が当たると水温も上がってしまうので、遮光はしたほうが良いでしょう。
写真は根の状態が分かるようとりあえずそのままですが、あとでアルミホイルを巻いておきます。
ずらっと並べると壮観です。
このまま無事に育ってくれると良いです。
余ったバジルはまとめてキッチンの窓辺にも置いておきました。
これで使いたいときにはいつでも新鮮なバジルを使えます。
※キッチン窓際は日当たり悪く、バジルは余り育たなかったため、一部を朝食のピザパンに使用し撤収しました。
◯1週間後
1週間ほどたちましたが、トマトもバジルも枯れずに育っています。 おまけのパプリカも、無事です。
根は新しく白い根が増え始め、無事に水耕栽培に移行できたようです。
こちらはトマト。
そしてバジル。
トマトは室内だと毎回、下葉からうどん粉病にやられるのですが、今回もすでに進行してきています。
広がらないよう定期的に薬剤散布し様子を見ようと思います。
○移行から約1ヶ月
バジルとトマト、おまけのパプリカを水耕栽培に移行して約一ヶ月が経ちました。
順調そうに見えたバジルですが、生理障害のためか葉が縮れだしました。
起死回生をはかり、若い葉を残し、ほとんどの葉を摘み取りました。
摘み取った葉は、ジェノベーゼソースに。
一週間ほど様子を見ましたが、残念ながらバジルは枯れてしまいました。
北海道の初冬はくもりの日が多いため、日照不足の可能性もありますが、やはり根が適応できなかったのでしょうか。
残念ですが、また種から育てたいと思います。
トマトはというと、こちらも調子はいまいち。
日照不足に加え、うどん粉病の発生とハダニによる被害が深刻で、下葉から枯れてきています。
一部実が育ってきている房もありますが、収穫できるまで株がもつでしょうか。
ふた株あったうち、ひと株はかなり枯れが進行していたため、処分しました。
ちなみにパプリカも、ハダニによる被害や生理障害のため、成長が止まってしまいました。
今回の移行実験は、残念な結果となりそうです。
◯トマトを収穫
※2021年一月追記。
時はたち、一粒だけなったトマトに色がつきました。
黄色トマトからこぼれ種で発芽した子は、なんと赤色でした!
我が家で育てたトマトは、黄色、中玉、アイコです。
この形の赤いトマトは育てていないんです。
きっと隣の中玉トマトと交配して、赤になってしまったのでしょう。
最後の最後に意外な展開が待っていて、面白い実験結果でした。
株の全景は、ハダニにやられて無残な姿。
突っ張り棒に支えられ、つたのように伸びています。
健気に新芽も伸ばしていますが、ハダニの被害がひどいので、ここで撤収です。
そうそう、肝心の味ですが、娘に味見してもらいましたがいまいちな表情でした。
日照不足、葉っぱ不足では甘さも期待できませんよね。
それでも、一粒でも収穫できたことに感謝!
来年は絶対ハダニを持ち込まないようにしようと心に誓った母ちゃんでした。
まとめ
水耕栽培は家庭菜園と比べてあまりメジャーではないので、分からない部分も多く、色々実験を楽しめるのも魅力です。
毎年どんな実験をしてみようかとワクワクしています。
失敗もまた、面白い。
地植えから水耕栽培への移行では、トマトは比較的うまく適応できるようです。
ただし、トマトはうどん粉病やハダニに弱いのがネックです。
バジルは水挿しで根を出させてから水耕栽培に移したほうがうまくいくのかもしれません。
パプリカはおまけでしたが、室内の水耕栽培では収穫は期待できないでしょうね。
ちなみに、水耕栽培溶液は水耕栽培専用のハイポニカを使っています。
我が家のように水耕栽培をしてみたい方は、水耕栽培用ハイポニカだけ用意すれば、すぐに始められますよ。
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