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こんにちは。重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
お子さんに障害を宣告され、育児をする中で、
「何もやる気が出ない」
「子どもと一緒に死んでしまいたい」
と思うことはありませんか?
子どもが障害を宣告されてまもない頃には、私も思っていました。
今回は、障害児育児をしていて、やる気が出ない、 死にたいと思う時にはどう対処していけば良いのかについて書いていきま す。
障害児を育てていて、やる気が出ない、死にたいと思う時の対処法
お子さんに障害を宣告された場合、 母親は大きなショックを受けます。
それは、障害の程度に関係なく、 我が子が亡くなることと同じくらいのショックです。
では、大きなショックを受けた場合、 人はどういう状態になるのでしょうか。
◯大きなショックを受けた場合の心の状態
大きなショックを受けた人の心の状態を一言で言うと、 エネルギーがない状態になります。
大きな悲しみに心を奪われ、それ以外のことは考えられません。
悲しみに消耗し、疲れ切った心は、 何もするエネルギーが湧かなくなってしまうのです。
◯鬱の状態とは
やる気が出ない、死にたいと思う場合、 もしかしたらあなたは鬱になってしまっているかもしれません。
鬱の状態は、心が消耗しきってエネルギーが全く湧かず、 何に対してもやる気が出なくなってしまった状態です。
もしも日常の家事をすることも難しく、 本当に死ぬことばかりを考えてしまうようなら、 心療内科などの専門の病院にかかる必要があります。
最悪の状況になる前に、周りにSOSを出してください。
なんとか日常生活を送れている場合にも、 日常的に死にたいと思うような時には、鬱の一歩手前、 ギリギリの精神状態であることを自覚しましょう。
そして、感情に蓋をし、
「早く立ち直らなければ」
「母親としてしっかりしなければ」
と頑張りすぎていないか、考えてみて下さい。
感情に蓋をして頑張りすぎてしまうことはとても危険です。
自分でも気づかずに頑張りすぎているうちに、 急にぷつっと心の糸が切れ、心が壊れてしまうこともあります。
【死にたいと思う時の対処法】
では、やる気が出ない、死にたいと思うような時は、 どう対処していけば良いのでしょうか。
心が辛い時には、以下のことを気をつけてみてください。
- とことん落ちる、無理しない
- 好きなことだけをする
- エネルギーがある人と話をする
- 今この時に集中する
①とことん落ちる、無理しない
辛い時に頑張ろうとすればするほど、 心は消耗して追い詰められていきます。
辛い時には、もう落ちるところまで落ちてやろう、 と開き直るほうが、回復への近道だったりもします。
悲しみを消化するためには、まずは自分の中の負の感情を認め、 感じ切ることが大切です。
自分がどんな感情を持っているのか、紙に書き出してみましょう。
例えば、
- 障害児なんていらない
- 不安で仕方ない
- 子どもが可愛くない
- 死にたい、つらい、悲しい…
など…
そして、その一つずつの感情をしっかり認め、
「そうだね、悲しいね、わたし」
と、自分自身を慰めるように感じ切りましょう。
これを繰り返すことで、少しずつ悲しみは癒えていきます。
②好きなことだけをする
やりたくない、辛いと思うことはしないようにしましょう。
例えば、お子さんの療育に通うことが辛いと感じていたとします。
療育に行っても成長しない我が子を見るのが辛い
他の子と比べてしまって辛い
というような場合です。
このような時、「子どものために、療育は休まず行くべき」 という価値観から、自分の辛さを押し殺して、 療育に通っていると思われます。
しかし、本当に「子どものために、療育は休まず行くべき」 なのでしょうか?
1番に優先すべきは、あなたの気持ちです。
◯◯するべきという思い込みを手放し、 自分の心が楽になる選択をして下さい。
極論を言うと、自分の好きなこと以外はする必要がないのです。
療育に行くべき、などと思う方は、子どものために、 しっかりした母親でいたいという、「自分自身の理想像」 に縛られているのかもしれません。
「理想の自分」は捨て、出来ないことだらけの「 ありのままの自分」を認められると、 楽に生きられるようになりますよ。
③エネルギーがある人と話をする
エネルギーがない時には、辛い気持ちを自分の中だけに溜めずに、 人に話すことも大切です。
人に話を聞いてもらうことで、癒されたと感じる場合も多いです。
出来れば、あなたが話していて元気をもらえるような、 エネルギーのある人と話をすると良いでしょう。
病院や療育で知り合った、同じような境遇の方であれば、 更に力になるでしょう。
④今この時に集中する
あなたは、お子さんが病気を宣告された時のこと、 誰かに言われた言葉、自分自身の嫌な経験など、 過去の出来事に延々と思考をめぐらせてしまっていませんか?
またはお子さんの将来のこと、自分自身の仕事のことなど、 未確定の未来に対しての不安に囚われていませんか?
あれこれ考えてしんどくなってしまうのは、 たいていこのどちらかです。
マイナス思考をぐるぐると考えてしまうことを反芻思考といいます。
反芻思考から抜け出すコツは、意識的に今に意識を戻す練習をすることです。
子どもの将来について、あるいは子どもが障害を負った原因をうつうつと考えてしまう…そんな時には、「今この時」 に意識を集中するようにしてみましょう。
今、コーヒーを飲んでいる美味しさ、香り
お子さんの温もり、柔らかさ
周りにある風や景色、自然の風景
そんな今を見つめてみましょう。
今に意識を向ける方法では、こちらの記事の方法もおすすめです。
・大きく息を吸い、吐き出すこと
それでも日々、様々な感情が浮かび上がってくることでしょう。
そんなときには、呼吸に集中してみてください。
呼吸に意識を向けることも、反芻思考から意識を「今」に戻す方法です。
呼吸は気づいた時にはいつでも意識を向けることができるものなので、比較的取り入れやすいでしょう。
またヨガなどでも呼吸法が取り入れられていますが、人は呼吸によって感情をコントロールし、気持ちを落ち着かせられることは科学的にも証明されています。
気持ちが苦しいときには、ゆっくり呼吸をする癖を付けるだけで、気持ちのコントロールがしやすくなっていきます。
うつうつとした気持ちで反芻思考に陥っていることに気づいた時には、以下のように呼吸に集中してみてください。
大きく息を吸い、なるべくゆっくり吐き出します。
吐く息と一緒に、 嫌な感情も身体から出て行く様子をイメージしましょう。
吐きながら頭の中で10秒数えるなどの思考を加えると、より思考を切り替えやすくなります。
この呼吸を、気持ちが落ち着くまで何度か繰り返してみましょう。
また反芻思考に陥らずに気持ちを切り替える癖をつけるために、頭の中に過去や未来の出来事が浮かんだら、 呼吸をする事を思い出して下さい。
そして、不安な感情に襲われるたびにこれを繰り返します。
無意味な反芻思考はやめ、少しずつ、過去や未来に思いを巡らす「考えぐせ」 を治していきましょう。
まとめ
お子さんの障害の宣告は、周りが思う以上に大きなショックです。
この悲しみを乗り越えるのは簡単なことではなく、 かなりの年数を要するものです。
ですが、悲しみはいつかは必ず乗り越えられます。
乗り越えた先には、 今よりずっと生きやすいあなたに成長しているはずです。
また、 見える景色もお子さんを産む前とは全く変わったものになるでしょ う。
辛い日々を早飛ばしに乗り越えることは出来ませんが、 日々の辛い感情を隠さず、 受け止めて消化していくことが大切です。
辛い、悲しい、死にたいと思うことは悪いことではありません。
あなたは誰よりも頑張っていて、真剣に事実と向き合い、 乗り越えたいと思っている、その証拠なのです。
筆者自身の経験から、悲しみをどう乗り越えて行けば良いのか、そのプロセスを書籍にまとめています。
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