家庭菜園の防備録 PR

野菜の種の寿命と発芽温度、光反応性質一覧【家庭菜園用】

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こんにちは、たんぽぽ母ちゃんです。
 
北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をやっています。
 
みなさん、種にはそれぞれ寿命や性質があるのをご存知でしょうか?
 
また、種はどのように保存されていますか?
 
今回は、主に家庭菜園で育てる種の寿命と発芽温度や発芽までの日数、光反応性質一覧と、種の保存方法についてご紹介します。
 
私自身の防備録でもあるので、種を撒くときに参考にしてみてください。
以下は、適正な貯蔵環境下で保存した場合の種の寿命です。発芽日数に関しても、発芽適温での場合の日数です。
 
 
科/野菜名/種の寿命/光反応性/発芽温度/発芽日数
(種子寿命1〜2年)
マメ科  落花生   1年 なし
       発芽温度 20~30℃
       発芽日数 7~10日
ヒユ科  おかひじき 1年 なし
       発芽温度 20~25℃
       発芽日数 2~4日
ユリ科  ニラ    1年 嫌光性
       発芽温度 15~20℃
       発芽日数 10~14日
ユリ科  ネギ    2年 嫌光性
       発芽温度 15~20℃
       発芽日数 7~10日
ユリ科  玉ねぎ   2年 嫌光性
       発芽温度 20~25℃
       発芽日数 7~10日
ヒルガオ科  空芯菜    2年  なし
       発芽温度 25~30℃
       発芽日数 10~20日
 
(種子寿命3〜4年)
マメ科  えんどう  3年 なし
       発芽温度 15~20℃
       発芽日数 6~10日
マメ科  枝豆(大豆)3年 なし
       発芽温度 25~30℃
       発芽日数 7~10日
マメ科  そら豆   3年 なし
       発芽温度 15~20℃
       発芽日数 7~10日
ウリ科  ズッキーニ 3年 なし
       発芽温度 25~30℃
       発芽日数 3~5日
シソ科  大葉    3年 好光性
       発芽温度 20~25℃
       発芽日数 4~10日
シソ科  バジル   3年 好光性
       発芽温度 20~25℃
       発芽日数 4~7日
セリ科  三つ葉   3年 好光性
       発芽温度 20~25℃
       発芽日数 4~7日
セリ科  にんじん  3年 好光性
       発芽温度 15~25℃
       発芽日数 5~10日
 
(種子寿命4〜5年)
アブラナ科 キャベツ 4年  好光性
       発芽温度 15~30℃
       発芽日数 2~4日
アブラナ科 大根       4年  嫌光性
       発芽温度 15~30℃
       発芽日数 2~4日
アブラナ科 カブ       5年  好光性
       発芽温度 20~25℃
       発芽日数 2~4日
アブラナ科 小松菜    4年  なし
       発芽温度 20~30℃
       発芽日数 2~4日
アブラナ科 ルッコラ  4年  好光性
       発芽温度 5~40℃
       発芽日数 2~4日
ナス科       トマト     4年  嫌光性
       発芽温度 20~30℃
       発芽日数 3~6日
ナス科       食用鬼灯  4年  嫌光性
       発芽温度 20~30℃
       発芽日数 3~7日
ナス科       ししとう  5年  嫌光性
       発芽温度 20~30℃
       発芽日数 5~7日
ナス科       ピーマン  5年  嫌光性
       発芽温度 20~30℃
       発芽日数 5~7日
ナス科       パプリカ  5年  嫌光性
       発芽温度 20~30℃
       発芽日数 5~7日
ナス科       ナス        5年  嫌光性
       発芽温度 20~30℃
       発芽日数 5~7日
キク科       レタス     5年  好光性
       発芽温度 15~20℃
       発芽日数 2~4日
キク科       サンチュ   5年  好光性
       発芽温度 15~20℃
       発芽日数 2~4日
キク科       ゴボウ     5年  好光性
       発芽温度 15~25℃
       発芽日数 10~14日
アブラナ科ブロッコリー5年好光性
       発芽温度 20~25℃
       発芽日数 4~6日
アブラナ科 白菜        5年  なし
       発芽温度 20~25℃
       発芽日数 2~4日
アブラナ科 コールラビ5年  好光性
       発芽温度 20~25℃
       発芽日数 2~4日
アカザ科    ほうれん草 5年  なし
       発芽温度 15~20℃
       発芽日数 5~7日
ウリ科       スイカ     5年  嫌光性
       発芽温度 25~30℃
       発芽日数 3~4日
ウリ科       メロン     5年  嫌光性
       発芽温度 25~30℃
       発芽日数 3~4日
ウリ科       ゴーヤ     5年  嫌光性
       発芽温度 25~30℃
       発芽日数 4~7日
アオイ科    オクラ     5年  なし
       発芽温度 25~30℃
       発芽日数 3~5日
 
(種子寿命5年以上)
ウリ科  きゅうり 4〜10年  嫌光性
       発芽温度 20~30℃
       発芽日数 4~7日
ウリ科  かぼちゃ  3〜10年   なし
       発芽温度 25~30℃
       発芽日数 3~5日
イネ科 とうもろこし 2〜10年 なし
       発芽温度 25~30℃
       発芽日数 8~10日
アカザ科 スイスチャード 10年 なし
       発芽温度 25~28℃
       発芽日数 5~10日
 
※光反応性質
光反応性質とは、発芽時に光の必要かどうかの性質です。
 
光反応性質のないものは、基本的に酸素と水分があれば発芽します。
 

◯種の発芽について

植物の種は、基本的に水分と温度に反応して発芽が起こります。
 
その中でも、発芽に光が必要なものと、光が不要なもの、発芽に光が関係ないものがあります。
 
種子を光反応性で分類すると、以下の3つに分かれるわけです。
 
  • 好光性種子
  • 嫌光性種子
  • 特に光反応性質がないもの
好光性種子では、発芽時に光が必要なので、種に光が当たるよう、種まき後の覆土をごく薄くします。
 
レタスなどが、特に好光性の性質が強いです。
 
嫌光性種子では、光があるとうまく発芽できません。
 
かぼちゃやスイカは、特に嫌光性の性質が強いです。
 
そのため、種を撒く時は、嫌光性か好光性かを確認し、嫌光性であれば光を遮るように、好光性であればわずかに光が種子に届くよう、ごく薄く覆土する必要があります。
 
光反応性質がないものは、種子の大きさに応じて、種子の大きさ(厚み)の2倍の深さを目安に覆土してやると良いでしょう。
 
小さい種子なら、0.5〜1センチくらいの深さに撒くのが基本になります。
 
ちなみに、覆土に使う土をバーミキュライトや種まき用土のような、さらさらした形状のものを使うと、芽が出てきやすくなります。
 

◯年数が分からない時は、科で考える

珍しい品種の野菜を育てる時などには、寿命や光反応性質が分からない時があると思います。
 
その場合、だいたい科で同じ性質になることが多いので、同じ科の性質を参考にすると良いでしょう。
 
例えば、食用ほおずきはナス科なので、トマトのように嫌光性種子と分かります。
 
コールラビであればアブラナ科なので、同じように茎が肥大する、好光性のカブと同じような発芽の仕方をするでしょう。(注:大根はアブラナ科ですが嫌光性で、根が肥大します。)
 

◯種の大きさと水分量

種に寿命があるのは、種も呼吸をし、生きているためです。
 
一般的に、種が小さいものや、種子の水分含有量が大きいものは寿命が短いです。
 
小さな種では、何年も生きていられるエネルギーが少ないのでしょうね。
 
水分含有量が少なく、種が大きいものは、何年も生きることができます。
 
きゅうりやとうもろこしは、保存環境が良ければ10年たっても発芽するというのも驚きですね

◯種の保存方法

種袋に書いてある種の有効期間は、常温で保存した場合の、あくまでも目安です。
 
実際は適切に保存すれば、さらに寿命を伸ばす事ができます。
 
種の保存に重要なポイントは、温度と湿度の管理をしっかりすることです。
 

•保存は冷蔵庫

保存場所は、温度がなるべく低い場所が良いです。
 
冷凍でも保存が可能ですが、種子に水分が含まれていた場合、細胞が凍って壊れてしまうことがあります。
 
また、種まきのたびに冷凍庫から出したりしまったりを繰り返すと、温度差で保存容器や袋に水分が付きやすくなります。
 
そのため、冷蔵庫での保管がベストでしょう。
 
我が家ではスペース上、野菜室で保管していますが、野菜室だと、エチレンガスにより種子の老化が進むというような話もあります。(しっかり密閉していれば問題ないと思います。)
 
ちなみに、うちの隣のおばあちゃんの話では、冷凍庫に保存したモロッコ豆を10年以上使っているが未だに発芽する、と言っていました。
 
氷の中から見つかった何万年前のインゲン(たしか)の種子を撒いてみたら発芽した、という話もありますから、上手に保存できれば、冷凍状態の保存が一番長持ちさせられるとは思います。
 

•密閉と乾燥が長持ちの秘訣

種子を長持ちさせるコツは、とにかく水分に触れさせない(乾燥状態を保つ)ことです。
 
自家採取した種子では、三日以上、カラカラになるまで乾燥させてから保存します。
 
使いかけの種は、個別に密閉袋に保存し、さらにジップロックなどに入れ、乾燥剤を一緒に入れておくと安心です。
 
上に付箋やタグのシールを付けておけば、探す時に便利です。
種の保存種の保存
しまう時に、保存した年を書いておくと分かりやすいです。
 
乾燥剤は100均にも売っていますが、我が家ではお煎餅などの袋入っている乾燥剤を再利用しています。(時々入れ替えます。)

まとめ

種は元々の寿命はありますが、上手に保管すれば、有効期限を超えていても使用することができます。
 
ただ、短命種子の場合は適量を購入し、なるべく早く使い切るようにしたほうが良いでしょう。
 
また長持ちすると言っても発芽率は少しずつ落ちていきますので、畑に撒く前に発芽テストをしたり、多めに撒くなどすると良いでしょう。
 
きゅうりなどの長命種子は、種子を購入後に冷蔵庫で保存し、毎年使うと経済的ですが、基本的には使いきれる量を購入するのが良いかと思います。
 
 
また余談ですが、果樹の種子などは、一定の期間低温に当たらないと発芽しない性質を持っている場合があります。(ブドウ、リンゴ、さくらんぼなど)
 
果樹の種子は、良く洗ったら乾燥させず湿らせたキッチンペーパーなどに包んで冷蔵庫で3ヶ月〜半年ほど保存してから撒くと、発芽しやすくなるそうです。
 
果樹の種子は乾燥すると、何年も休眠状態に入ってしまうそうです。
 
また地面に直接撒いた場合、発芽まで1年以上かかるようです。
 
もし果樹も種から育ててみたい、と思った場合は試してみて下さい。
 
上手に種を保管し、家庭菜園を楽しみましょうね。
 
 
ちなみに、発芽に高温が必要な種子にはこちらの温度調節のできる電気あんかがおすすめですよ。
 


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