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障害のある我が子を可愛くないと思う時の対処法

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こんにちは。重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。

「障害のある我が子を可愛いと思えない」

そんな悩みを持つお母さんはいませんか?

私自身、息子が生まれてからしばらくは息子のことを可愛いとは思えず、悩んだ時期がありました。

今回はそんな我が子を可愛いと思えないという気持ちにどう対処していけば良いのかについて書いていきます。

障害のある我が子を可愛くないと思う時の対処法

私は結婚前、幼稚園の先生として働いていました。

こどもが本当に好きで、結婚後も保育の仕事を続けるつもりで、結婚後の妊娠中には独学で保育士の免許をとったりもしました。

他人の子でもこれだけ可愛いのだから、生まれてくる我が子はどれだけ可愛いのだろうと考えていました。

しかし、いざ我が子が生まれてみると、我が子は重度の障害があり、目も合わず笑うこともありません

まったく心が通う実感がなく、ひたすら泣き続ける息子を、私は可愛いとは思えませんでした。

当時はそれでも、「障害児でも可愛がって育てる理想の母親」を演じることに必死で、本当は可愛いとは思えない自分の本心を必死で隠していました。

今思い返すと良く分かります。

私は本心では息子を可愛いと思えず、そう感じてしまう自分自身をずっと攻め続けていました。

では、「我が子が可愛いと思えない」原因はどんなもので、どのように対処していけば良いのか、具体的に考えていきます。

○原因

〈お子さん側の要因〉

・障害のせいで意思疎通ができない

お子さんに発達障害や、重度の発達遅滞がある場合、母親とのコミュニケーションがうまく取れないことがあります。

母性は赤ちゃんが生まれた瞬間から持ち合わせているものではなく、生まれてからの赤ちゃんの成長や関わりの中で徐々に形成されていくものです。

障害のあるお子さんでは、笑わない、目を見てくれないなど、子どもを可愛いと思える要素も少なく、健常児の育児よりも母性を形成しづらいと言えるでしょう。

〈母親側の要因〉

・母親が疲れている

お子さんが病気のために入退院を繰り返したり、または多動のためにお子さんから目を離せないなど、お子さんの育児や介護に手がかかる場合、お母さん自体が疲れ切ってしまっている事があります

人は疲れている時には心の余裕がなくなり、イライラして物事を楽しむ余裕が無くなってしまうものです。

健常児の育児でも、同じような状況は起こります。

新生児期やイヤイヤ期など、母親の負担が大きい時期には、たとえ健常児でも、育児を楽しむ余裕が無くなってしまうママも多いです。

身体の健康と精神の健康は切り離せないものであり、しっかり休むことで不安定だった気持ちが安定してくることもあるでしょう。

・ホルモンバランスの乱れ

出産から1年以内だったり、生理前に気持ちが不安定になるようなら、ホルモンバランスの影響があるかもしれません。

私自身も生理前は毎月イライラしてしまいますし、妊娠期、出産期、授乳期にはそれぞれ、自分の意思ではどうにもならないイライラを経験しました。

これは3人の出産を経験したからこそ分かることでもありますが、女性というものは本当にホルモンバランスに左右されやすい生き物なのだと思います。

ホルモンバランスが安定している時にはまた違った考え方、感じ方ができるでしょうから、現状ホルモンバランスが乱れているなと思うときには、そのことについて考えすぎないことも重要ですよ。

◯マイナスの感情も肯定しましょう

上記のような原因がある場合、我が子を可愛く思えなくとも、それは当然のことです。

そしてその気持ちに蓋をし、感情を偽って頑張りすぎることは、とても危険です。

頑張りすぎた心は、いつか限界を迎えます。

こちらの記事で感情に蓋をすることの危険性について書いているので、頑張りすぎているかもしれないと思う方は読んでみて下さい。

>>>障害児の母として頑張りすぎている方へ~感情にふたをすることの危険性とは~

無理に強くあろうとせず、自分の中に「我が子が可愛くない」と思ってしまう気持ちがあることを、ちゃんと認めてあげましょう

弱い自分を認めることで、心は軽くなっていきますよ。

◯我が子が可愛いと思えない時の対処法

我が子が可愛いと思えないことを悩んでいる方は、それだけ正義感の強い方なのだと思います。

きっとそういう方は、自分の中に理想の母親像があり、理想と現実のギャップに苦しんでおられるのではないでしょうか。

私自身も仕事柄、母親像には沢山の理想がありました。

そしてそれは自然と我が子を育てる中で実現できていくものだと思っていました。

しかし、我が子が障害を負ってしまったことで、理想の全く入口でつまずいてしまったのです。

理想の母親になるどころか、我が子が可愛くない。

自然と「自分はなんてダメな母親なんだ。」という感情が湧いてきますよね。

しかし、今思うと障害のある我が子を簡単に受け入れられないのは当たり前で、単純に「可愛くない」と思ってしまう自分の感情を認めてしまえば良かったのだろうな、と思います。

私は一生懸命、反応のない息子をあやし、歌を歌い、絵本を読み聞かせました。

しかし、私のしていた努力は、息子のためのように見せかけた自分自身を偽る行為でした。

私が何かをするたびに心の奥に隠した「やっぱり可愛くない」という思いが膨らみ、それによって自分を責め、より自信を無くしていくことにつながっていました。

自信が無くなると自尊心や自己肯定感も低下し、不安や様々なマイナスの感情に飲み込まれやすくなってしまいます。

それによって良い影響は何もないのです。

お子さんをもしも可愛いと思えず、自分を責めてしまっているという方は、まずは自分の中のマイナスな感情を認め、それで良いんだと思ってください。

大丈夫、「可愛くない」と思ってもいいんです。

あなたは十分に母親として頑張っていて、その頑張りに反して母としての喜びがないことに悲しみ、少し疲れてしまっているのです。

その「可愛くない」という気持ちは「悪い感情」ではありません。頑張りすぎた心のSOSだと思いましょう。

例え健常児の親であっても、育児が大変な最中には「可愛くない」と思うことも多いものです。

そして、お子さんのことばかりに集中せず、自分自身を癒すことに集中してみて下さい。

今はゆっくり寝る時間もないかもしれませんが、なるべく休む時間を取り、自分が「幸せ」と思える事をしましょう。

好きなものを食べたり、趣味の時間だったり、何でも構いません。

疲れが癒え、心に余裕が出てくれば、お子さんの可愛さがきっと見えてきますよ。

考え方を変えると、気持ちがすっと楽になることもあります。

以下に考え方を変える方法を書いていますので、一度ご覧になってみてください。

>>>障害児育児を楽にする、自分を幸せにする方法〜幸せの見つけ方〜

>>>障害児育児を楽にする、価値観の選び方

まとめ

私自身も、我が子が小さい時には心の奥ではいつも「可愛いくない」と感じていました。

私は毎日頑張りすぎて疲れ切っていたのですが、当時はそれに気付いていませんでした。

お子さんを可愛いと思えない場合、母親が頑張りすぎてしまっていることが多いように思います。

お子さんが病気や障害児だと、どうしてもそこばかりに集中してしまいがちですが、強い母であろうと頑張りすぎることは、結果として母親自身を追い詰めていきます。

障害児の母親であるからこそ、もっと自分の気持ちに寄り添ってあげて下さい

自分が満たされて、気持ちに余裕が出てくれば、きっとお子さんの事も可愛く思えるようになりますよ。

悲しみから抜け出せずに苦しい時には、こちらの記事も参考にしてみて下さい。

>>>我が子の障害を受け入れるまでにかかる年数は?〜「悲しみの5段階」とは〜

 
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