障害児の悩み

福祉車両(車椅子用の車)を購入する時期や選び方【重度身体障害児】

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こんにちは、重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
 
重度の身体障害のあるお子さんをお持ちの方は、介護の負担も相当だと思います。
 
我が家の長男も養護学校に上がった頃から体重が20キロを超え、ちょっとした抱っこも大変になってきました。
 
車の乗せ下ろしも簡単にはいかず、2年前に3人目の妊娠を機に福祉車両を購入することにしました。
 
今回の記事では、福祉車両の購入を検討する時期や福祉車両の種類や価格について我が家の経験を元に紹介していきます。
 
うちも購入時には、福祉車両に関する情報はなかなか見つからずに苦労したので、どなたかの参考になれば幸いです。

福祉車両(車椅子用の車)を購入する時期や選び方【重度身体障害児】

福祉車両は普段の生活に馴染みがないため、初めはどんなものかもイメージしずらいですよね。
 
この記事では我が家の福祉車両を実際に紹介しながら、種類や検討する時期、選び方などを紹介していこうと思います。
 
お子さんに重度の身体障害がある方、これから福祉車両の購入を検討されている方は参考になさってください。
 

◯福祉車両とは

福祉車両とは、障害のある人が乗り降りしやすいように特別に作られた車両です。
 
障害の程度によって、座席自体が乗り降りしやすいように下りてくるものや、車椅子ごと乗り降りしやすい構造のものがあります。
 

◯福祉車両の種類

お子さん向けに福祉車両を選ぶ場合の福祉車両の種類は以下の3種類です。
 

①サイドリフト(回転シート)

サイドリフト
助手席、またはその後ろ2列目のシートが回転し、乗り降りしやすいように座面が下りてきます。
 
・メリット
車椅子が無くてもある程度歩けたり、支えがあれば立っていられる人であれば、乗り降りが楽になります。
 
軽自動車やミニバンなど、車のサイズを選ばず付けることができます。
 
・デメリット
横にリフトを下ろすスペースが必要になるため、狭い駐車場等では利用が難しくなります。
 
またリフトが下りるまでに少し時間がかかるため、雨の日には雨がかかりやすくなります。
 

②リアリフト

リアリフト
・メリット
全自動でリフトが昇降するため、介助が一番楽に済みます。
 
・デメリット
リフトを下ろす場所はある程度平な地面でないと乗せ下ろしがしにくくなります。
 
また後部のスペースもかなり広めになるため、その分乗車人数が少なくなります。
 
後部シートを2列分使用するため、比較的大型の車両に付けるのが一般的です。
 
高価な装置のため、値段が高めです。
 

③リアスロープ

リアスロープ
・メリット
慣れれば比較的スムーズに乗せ下ろしが可能です。
 
ミニバンの場合、2列目左の位置にバギーを固定し、3列目には補助席を2つ下ろして使うこともできます。
 
ミニバンに付ける場合、リアリフトよりも乗車人数を増やすことができます。
 
・デメリット
乗降時には後ろのスペースが2メートルほど必要になります。
 
そのため普通の駐車場ではバックで止めることになります。
 
また地面が斜めの場合、スロープと地面の間に隙間が出来ることがあります。
 
雨の日などはタイヤについた泥で車内が汚れやすくなります。
 

◯福祉車両の車種や乗車人数

サイドリフトであれば付けられる車種も多いですが、リアリフトやリアスロープは付けられる車種が限られます。
 
以下にリアリフトやリアスロープを乗せることの可能な車種を紹介します。
 
メーカーごとの主な車種と乗車人数を載せておきます。
 

・トヨタ

シエンタ(軽)
タイプ リアスロープ
乗車人数 3人(車椅子含まず)
バギータイプの車椅子では、乗り降りできる長さに制限があるため確認が必要です。
2WD
参考価格 305万〜
 
ヴォクシー
タイプ リアスロープ
乗車人数 5人(車椅子含まず)
2WD
参考価格 280万〜
 
ノア
タイプ リアスロープ
乗車人数 5人(車椅子含まず)
2WD・4WD
参考価格 261万〜
 
ハイエース(バン)
タイプ リアリフト
乗車人数 7人(車椅子含まず)
2WD・4WD
参考価格 300万〜?
 

・ホンダ

N-BOX (軽)
タイプ リアスロープ
乗車人数 3人(車椅子含まず)
バギータイプの車椅子では、乗り降りできる長さに制限があるため確認が必要です。
2WD・4WD
参考価格 157万〜
 
フリード+
タイプ リアスロープ
乗車人数 3人(車椅子含まず)
バギータイプの車椅子では、乗り降りできる長さに制限があるため確認が必要です。
2WD・4WD
参考価格 260万〜
 
ステップワゴン
タイプ リアスロープ
乗車人数 3〜5人(車椅子含まず)
バギータイプの車椅子では、乗り降りできる長さに制限があるため確認が必要です。
2WD・4WD
参考価格 311万〜
 

・日産

NV100チェアキャブ(軽)
タイプ リアスロープ
乗車人数 2〜3人(車椅子含まず)
2WD
参考価格 201万〜
 
セレナ
タイプ リアスロープ、リアリフト
乗車人数 4〜5人(車椅子含まず)
2WD・4WD
参考価格 305万〜
 
NV200バネット
タイプ リアスロープ
乗車人数 4〜6人(車椅子含まず)
2WD・4WD
参考価格 260万〜
 
NV350キャラバン(バン)
タイプ リアリフト
乗車人数 6〜8人(車椅子含まず)
2WD
参考価格 367万〜
 

・ダイハツ

タントスローパー(軽)
タイプ リアスロープ
乗車人数 2人(車椅子含まず)
2WD
参考価格 167万〜
 
アトレースローパー(軽)
タイプ リアスロープ
乗車人数 2人(車椅子含まず)
2WD・4WD
参考価格 193万〜
 
ハイゼットスローパー(軽)
タイプ リアスロープ
乗車人数 2人(車椅子含まず)
2WD・4WD
参考価格 163万〜
 
※参考価格・乗車人数は目安です。車椅子の大きさやセカンドシートを付けるかどうかなど、オプションによっても変わります。
 

◯福祉車両の中古販売について

福祉車両は中古でも購入できますが、流通数自体が少ないため、中古の福祉車両は値段があまり安くはありません。
 
後々のメンテナンス等を考えると、中古で購入する金額的メリットはあまりないようです。
 
またリフト等に不具合があった場合にも、対応できる業者が少ないため、新車で購入して購入店でサポートしてもらったほうが安心です。
 

◯リフトの後付けについて

リフトの後付けや改造も可能のようですが、かかるお金やメンテナンス等を考えると
 

◯福祉車両購入を検討する時期

お子さんが小さいうちは車への乗せ下ろしも抱っこで済むため、あまり福祉車両の必要性を感じないかもしれません。
 
福祉車両を検討する時期としては、成長により抱っこが大変になったら、家族が増える時、車の買い替え時期などに検討すると良いでしょう。
 

・お子さんの成長に合わせて

物理的に抱っこが大変になるのは体重20キロ、身長120センチを超えたくらいでしょうか。
 
一般的な成長であれば、だいたい小学校に上がる頃になります。
 
体重が増えれば抱っこが大変なことは想像がつきますが、身長が伸びても抱っこは大変になります。
 
カーシートへの乗せ下ろしでは、よっこらしょとシートの上に持ち上げようとすると、車の入り口に頭がぶつかるようになります。
 
うちの子も5歳くらいからよく頭をぶつけるようになりました。
 
また5歳を過ぎた抱っこでの乗せ下ろしは、腰にかなり負担がかかります。
 
ギックリ腰になってしまうと、車に乗せること自体不可能になってしまいます。
 
無理をして身体を壊す前に福祉車両の購入を検討したほうが良いかもしれません。
 
またお子さんが小さく、まだ歩けるかどうか分からない…という場合は、まだ急がなくても良いでしょう。
 

・家族計画に合わせて

我が家が福祉車両の購入を決めたのも、3人目の妊娠がきっかけでした。
 
妊娠中に7歳の重いお兄ちゃんを抱っこすることはなるべく避けたかったので、妊娠初期に注文し、お腹が大きくなる前に福祉車両へ乗り換えました。
 
少し前に家を建てて引っ越していたことやヘルパーを利用しだしたこともあり、妊娠中はほとんど抱っこしなくて済みました。
 
また以前は軽自動車に乗っていたのですが、バギーを荷台に積むと私の他に乗れる人数は2人です。
 
もう1人生まれた子どもを乗せることを考えると、どうしても大きい車に乗り換えるしかありませんでした。
 
下のお子さんを考えられている場合は、早めに福祉車両の購入を考えても良いかと思います。
 

・車の買い替え時期に合わせて

福祉車両は新車で買う方が多いです。
 
ファミリーカーには買い替えの時期もあると思うので、それに合わせて福祉車両の購入を検討しても良いでしょう。
 

◯福祉車両の選び方

福祉車両は、以下の5点を考えて選ぶと良いでしょう。
 
  1. お子さんの障害の程度で選ぶ
  2. 乗車人数で選ぶ
  3. 車椅子(バギー)の大きさで選ぶ
  4. メインかサイドカーかで選ぶ
  5. 二駆か四駆か、地域の環境で選ぶ

① お子さんの障害の程度で選ぶ

お子さんが普段は車椅子でも、支えがあれば立てるのであれば、回転シートタイプでも良いかもしれません。
 
回転シートでれば、上記に紹介した以外の車種でも対応している車種は多いです。
 
全介助のお子さんであれば、リアスロープが一般的です。(リアリフトは付けられる車両が限られる、乗車人数が少なくなるなどの理由であまり見かけません。)
 

②乗車人数で選ぶ

軽自動車タイプの福祉車両では、後部座席が全て車椅子のスペースになり、運転席と助手席しか人が乗れない、というパターンが多いです。
 
お子さんが1人で、今後も増える予定はない、家族以外を車に乗せる予定がないという方は、軽自動車タイプの福祉車両でも良いでしょう。
 
逆に一度に乗る人数が車椅子含まず3人以上であれば、ミニバンタイプを選ぶと良いでしょう。
 

③車椅子の大きさで選ぶ

障害児向けのバギーでは、一般的な車椅子と比べて長さや幅が大きくなります。
 
車種によっては対応できないものもあるため、よく確認が必要です。
 
我が家はノアですが、よく見かけるのはノアやヴォクシー、セレナです。
 
バギータイプでは3列目の後部座席には収まらないため、2列目の助手席側にバギーがくるタイプがほとんどです。
 

④ メインかサイドカーかで選ぶ

メインのファミリーカーとして購入するなら、ミニバンタイプが使いやすいでしょう。
 
乗車人数も多く、荷物も沢山乗せられます。
 
サイドカーとして軽自動車タイプの福祉車両を購入する、という方法も一つです。
 
父親と母親がそれぞれ車を所有するようなお宅では、父親が通常のファミリーカーに乗り、普段乗せ下ろしをメインでする母親が軽の福祉車両に乗るというパターンも考えられます。
 
しかしその場合、家族全員で出かける時には父親に抱っこしてもらい、ファミリーカーで出かける、などのような使用方法になります。
 
お子さんが大きくなってからは難しいかもしれません。
 
逆に、母親がメインのファミリーカーとしてミニバンタイプの福祉車両に乗り、父親に軽に乗ってもらうのも良いでしょう。
 
我が家はこのパターンです。
 
母親が大きな車を運転しなければならなくなりますが、2台あればちょっとした買い物には軽で出かけることができるでしょう。
 

⑤ 二駆か四駆か、地域の環境で選ぶ

車種によっては2WDしか選べないものもあります。
 
坂の多い地域や雪国では4WDのほうが安心です。
 
4WDが必要かどうかも考えて選ぶと良いでしょう。
 

◯福祉車両購入の際の補助

福祉車両を購入する際、福祉の補助金はありません。
 
しかし、福祉車両は新車購入時の税金が非課税になります。
 
例えば300万の車を買ったとすると、通常消費税としてかかるはずの30万円はかかりません。
 

◯福祉車両(トヨタのノア)を購入してみて

我が家の福祉車両はノアにしました。
 
購入前にはトヨタの福祉車両の展示場に行き、実際の車両を見せてもらいました。
 
展示場では申し込みや紹介はしてもらえず、購入はカローラのお店に行き申し込んでくださいとのことでした。
 
近所のトヨタカローラのお店に行きましたが、特に福祉車両に詳しい方はおらず、通常の車と同じように契約しました。
 
担当者の方は一生懸命調べながら対応してくれましたが、あまり福祉車両の販売経験がないようで不安でした。
 
福祉車両はお店の人も良く分かっていないことも多いようなので、購入前には事前によく調べてから、必要なオプション等を伝えたほうが良さそうです。
 
ノアの購入費は、トータルで350万ほどかかりました。
 
我が家は最低限のオプションにしたので、選んだオプション次第ではプラスでもっとかかる場合もあるでしょう。
 
高い買い物でしたが、乗せ下ろしの負担も減り、通院等もだいぶ楽になりました。
 
乗せ下ろしの操作は覚えるまでは面倒にも感じましたが、慣れてしまえば簡単です。
 
【乗せ下ろしの操作手順】
  1. スロープを引き出す
  2. ベルトのロックを解除してベルトを引き出す
  3. ベルトのフックをバギーに引っかける
  4. バギーを奥まで乗せる
  5. 固定用フックを引っかける
  6. ロックボタンでロックする
バギーを乗せる時には意外と力がいり、2列目右には座席があるため左寄りに乗せなければならず、タイヤが引っかかったりもするため、片手では乗せられません。
 
我が家では3人目が生まれ、赤ちゃんを抱っこしながらバギーを乗せる時には、少し大変さを感じました。
 
固定用フックをかける時にも、狭い車内でしゃがむ動作が必要です。
 
抱っこはしなくてもすみますが、慣れるまでは大変に感じるかもしれません。
 
3列目はバギーを乗せた後に補助席を下ろすと2人乗ることができます。
 
しかし補助席の背もたれは倒すことができないので直立で、長時間のドライブでは疲れます。
 
我が家は3列目には子どもに乗ってもらっていますが、大人だと少し狭く感じます。
 
バギーに乗った長男は快適なようで、長時間のドライブでもご機嫌で乗っています。
 
意外と楽になったのがドライブ中のトイレです。
 
これまでは長時間のドライブではオムツ替えのできるトイレを探さなければならなかったのですが、福祉車両にしてからは、車内でバギーの背もたれを倒し、そのままオムツを替えられるようになりました。
 
以下は見づらいですが、車内にバギーを乗せたときの様子です。

○車関係の福祉制度

ミニバンタイプのノアは普通だと毎年4万円ほどの車税がかかりますが、申請により自動車税はかからなくなります。
 
また高速料金が半額になる申請をしておけば、高速料金も半額ですみます。
 
ETCの場合は申請時に機器のナンバーが必要となるので、取り付け証を忘れずにとっておきましょう。
 
また警察署に駐車禁止規制から除外する車両として申請しておけば、駐車禁止の道路でも駐車が可能になります。
 
福祉車両購入時の資金に関して、生活福祉資金の貸付を利用すれば、3%の利子で貸付をしてもらうこともできるようです。(貸付は会社の共済などを利用したほうが安くすむ場合もあります。
 

まとめ

重度心身障害児の利用するバギーの場合、通常の車椅子よりも長さや幅が必要なこともあります。
 
今回紹介した全ての車両がバギーに対応できるかは分からないため、それぞれ確認が必要です。
 
また高校生くらいになると、身体の大きなお子さんではバギーも大型になり、通常の福祉車両では乗れない場合もあるようです。
 
その場合はハイエースなどの大型車両を検討しなければなりません
 
先のことは心配しすぎないことも大切ですが、家庭の経済状況を見ながら、お子さんにとって何が必要かを考えておくと良いでしょう。
 
福祉車両は高い買い物ですが、バギーでの移動は楽になります。
 
焦らずよく考えてから、どんな福祉車両を購入すべきか検討してみてくださいね。
 
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