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こんにちは、重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
我が家の息子は心身共に重度の障害がある難病児です。
手帳は療育手帳もA判定、身体障害者手帳も1級です。
移動は抱っこ、食事やオムツも全て全介助です。
身体が大きくなるごとに大変になるのが介護ですが、そんな時に助かるのが、福祉サービスであるヘルパーの利用です。
今回の記事では、障害児の場合のヘルパーの利用方法や、ヘルパーに頼んで出来ることを紹介したいと思います。
障害児の使えるヘルパー、できることは?~かかるお金や契約の仕方~
○ヘルパーとは
ヘルパーとは、介護が必要な人をサポートする介護員のことを指します。
訪問で介護のお手伝いをしてくれる方をホームヘルパーと言ったり、外出のサポートをしてくれる方をガイドヘルパーなどという場合もありますが、この記事では全て総称してヘルパーと読んでいきます。
ヘルパーに出来ることは、身体介護、生活援助、 通院介助の3つです。
身体介護
…排せつ、食事、着替え介助、入浴など、 身体に直接触れて行う介助と、 それに伴う準備や片付けを手伝ってもらえます。
生活援助
…掃除、洗濯、調理、買い物などの家事の援助や、 薬の受け取りなど、 身体に直接触れない範囲の身の回りのお世話をしてもらえます。
通院介助
…ヘルパーが自ら車を運転し、 利用者を病院へ連れて行き、移動(歩行・車椅子走行など) や受診手続きを介助します。
○小児の場合の利用方法
小児の場合の利用方法を例にあげると、
- 朝の学校への送迎(移動支援)
- 食事の介助
- オムツがえや着替えの手伝い
- 散髪の手伝い
- 入浴介助
- 通院介助(保護者同伴)
- 数時間の保護者に替わる見守り
などがあります。
うちでは主に、朝の送迎と入浴介助、 散髪の際のお手伝いにヘルパーを利用しています。
下の子が手のかかる時期には、通院にも同行してもらい、バギーの乗せ降ろしなどを手伝ってもらうこともあります。
お友達のおうちでは、毎日朝晩に決まった時間に自宅まで来てもらい、食事の介助や通学準備を手伝ってもらうという方もいます。
兄弟児が習い事をしているお家では、 家でヘルパーさんに待っていてもらい、 デイサービスから帰ってきたお子さんを受け取り、 食事と入浴をすませてもらう、 という利用方法をしているお家もあります。
また兄弟の行事の際に自宅で数時間見ていてもらったり、家族が用事がある場合の自宅からデイサービスへの送り出しや受け取り頼めば行ってくれます。
お互いの両親(じじばば)が遠く、簡単には頼れない我が家にとって、ヘルパーはなくてはならない存在です。
※ 初めは自宅に他人が上がることに抵抗を感じるかもしれませんが、 慣れてきて、担当のヘルパーさんとの信頼関係が出来てくると、 実の家族のように頼れるようにもなりますよ。
○ヘルパーを利用するメリット
兄弟が多い場合や母親も仕事をしている場合などは、ヘルパーを利用するメリットも大きいです。
兄弟の行事などもヘルパーを利用することで問題なく行けますし、ちょっとした時間子どもを預けたい時なども助かります。
母親が仕事をしている場合などは、逆にヘルパーを利用しなければ回らないくらいでしょう。
ヘルパーは使い始めると色々なことを頼めるので、精神的にも楽になります。
ヘルパーさんとも色々とお話しをしたり、情報を聞いたりということもできるので、知らなかった情報を教えてもらえることもあります。
ただし、ヘルパーさんも人間なので、もしかしたら合う合わないがあるかもしれません。
使ってみて合わないと感じたら、素直に事業所に相談し、別の人に担当を変えてもらうなどの対応をとりましょう。
うちが利用している事業所は担当が決まっているわけではないですが、だいたい同じ方が来られることが多いです。(とっても誠実で感じの良い方です。)
○ヘルパーの料金
ヘルパーも福祉サービスのため、利用料金はデイサービス等の他の福祉サービスと合算し、高額請求の申請をすることで、一定額以上はかからない仕組みになっています。
福祉サービスは、 基本的に利用者の金銭的な負担は少なく利用できるようになってい ます。
保護者の収入によって、利用負担金は変わります。
例えば生活保護をもらっている世帯であれば、 料金はかかりません。
一度事業所に払わなければならない場合もありますが、 役所に申請することで戻ってきます。
年収500万円ほどの一般世帯であれば、 月に4600円ほどの負担ですみます。
また福祉サービスにはヘルパーやデイサービス、ショートステイ( 泊まりでの預かりサービス)などがありますが、福祉サービスの利用でかかる料金は全て合算して計算されます。
つまり、一般世帯であれば、平日毎日デイサービスやヘルパーを利用し、 月に数日ショートステイを利用したとしても、 かかる料金は月に4600円まで、となります。
○福祉サービス利用費の申請について
これらはまとめて月に一度、お住まいの自治体の障害支援課や障害福祉課に高額給付費として申請します。
福祉サービスを利用しだすと、自宅に毎月申請用紙が送られてきますので、記入して障害福祉課まで持参するか、郵送で提出します。
その際は利用料を支払った領収書が必要になるので、忘れずに取っておきましょう。(もし紛失してしまった場合も、役所に言えば利用状況を調べて対応はしてもらえます。)
高額給付申請の際に合算されるものには、以下のものがあります。
- 障害福祉サービス
- 障害児(通所・入所)サービス
- 補装具
- 介護保険サービス
- 地域生活支援事業(移動支援・日中一時支援等)
同じ月に複数のデイサービスやショートステイなどを利用し、それぞれに利用料を支払った場合、上限額を超えて支払った金額に関してはこの申請によって市から返還されます。(後日振込)
○ヘルパーの探し方
ヘルパーを利用するには、ヘルパー事業所と個別に契約する必要があります。
ヘルパーを探す際には、 相談事業所を利用すると良いでしょう。
相談事業所は、市町村などの自治体で運営しているものの他、 デイサービスの事業所やその他の福祉サービス事業所内にも設置さ れている場合があります。
うちの市には、市役所の障害支援課の隣に市の相談事業所が設けられています。
相談事業所に電話をするか出向き、 お子さんの病状や障害の程度を伝えると、 お子さんに合った地域のヘルパー事業所をピックアップしてくれます 。
使いたい事業所が見つかったら、相談事業所で取り次いでもらうか、自分で事業所に電話をかけます。
お子さんとの面談ののち、事業所と契約を済ませれば、ヘルパーを使うことができるようになります。
まとめ
福祉サービスは使い始めるまでは契約等の面倒な手続きも多く大変ですが、実際に使い始めてしまえば、色々な場面で頼ることができます。
私も使い始めるまでは、自宅に他人があがることもイヤでしたし、我が子を他人に任せることにも抵抗がありました。
しかし、慣れてしまえば意外と「他人」という感覚もなくなり、安心して任せられるようになっていきます。
我が家に来てくれているヘルパーさんは、障害のある長男だけでなく、きょうだいたちも可愛がってくれるので、子供たちも来るのを楽しんでいるようです。
障害のあるお子さんも、ずっと家で見れるわけではなく、いずれは他人の手に任せなければならないときがやってきます。
そうなったときに、小さい頃から福祉サービスを使うことに慣れておくことは、お子さんにも家族にも大切なことになります。
急に親が身体を壊した、なんてことになる前に、少しずつ福祉サービスを利用する環境を整えておくと良いと思います。
障害児の利用できるその他の福祉サービスなどについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
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