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こんにちは。重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
今回は、障害児が養護学校に通う際、利用しておくと便利な福祉サービスについてを紹介します。
障害児を育てるお母さんが、 お子さんから離れて自由になる時間を増やし、 少しでも気持ちを楽に過ごせるよう、 養護学校に上がった後に使える福祉サービスを覚えておきましょう 。
養護学校に通う際に使うべき福祉サービスは?
養護学校に通う際の保護者の負担
◯学校への送り迎え
養護学校に通う際にネックになるのが、学校への送り迎えです。
◯通学バスを利用する場合
養護学校には通学バスを導入している所も多く、 それを利用することもできます。
ただし、 決まったバス停までは送迎が必要になります。
これらの送迎に時間を取られると、 保護者はいつまでも時間に拘束され、 仕事等にも支障が出てしまいます。
◯介護の負担や兄弟児への負担
朝も決まった時間までに出なければいけないので、 兄弟児がいる場合なおさら、 食事の介助やオムツがえなどが負担になってきます。
また母親が障害児ばかりに手をかけることは、兄弟児にとっては母親の愛情を奪われたように感じ、精神発達的にあまり好ましくありません。
使える福祉サービス
そのような事態を回避するため、養護学校に通う際には以下のサービスの利用をお勧めします。
- ヘルパー
- 障害児通学支援
- 放課後等デイサービス
•ヘルパー
ヘルパー事業所に登録することで利用できます。 ヘルパーに出来ることは、身体介護、生活援助、 通院介助の3つです。
身体介護
…排せつ、食事、着替え介助、入浴など、 身体に直接触れて行う介助と、 それに伴う準備や片付けを手伝ってもらえます。
生活援助
…掃除、洗濯、調理、買い物などの家事の援助や、 薬の受け取りなど、 身体に直接触れない範囲の身の回りのお世話をしてもらえます。
通院介助
…ヘルパーが自ら車を運転し、 利用者を病院へ連れて行き、移動(歩行・車椅子走行など) や受診手続きを介助します。
〈小児の場合〉
小児の場合の利用方法を例にあげると、
- 朝の学校への送迎(移動支援)
- 食事の介助
- オムツがえや着替えの手伝い
- 散髪の手伝い
- 入浴介助
- 通院介助(保護者同伴)
- 数時間の保護者に替わる見守り
などがあります。
うちでは主に、朝の送迎と入浴介助、 散髪の際のお手伝いにヘルパーを利用しています。
兄弟児が習い事をしているお家では、 家でヘルパーさんに待っていてもらい、 デイサービスから帰ってきたお子さんを受け取り、 食事と入浴をすませてもらう、 という利用方法をしているお家もあります。
※ 初めは自宅に他人が上がることに抵抗を感じるかもしれませんが、 慣れてきて、担当のヘルパーさんとの信頼関係が出来てくると、 実の家族のように頼れるようにもなりますよ。
•障害児通学支援
障害児通学支援事業とは、一人での通学が困難な児童・ 生徒を対象に、通学ガイドヘルパーを派遣して、児童・ 生徒の自宅と学校間の往復等、通学のために必要な支援を行うもの です。
私は利用していませんが、自治体の障害支援の窓口に相談すると、 事業所等を紹介してもらえます。 一回の送迎につき500円程度のお金がかかるようです。
•放課後等デイサービス
障害児の預かりや療育を行う福祉サービスです。
健常児が学校の後に通う、学童のようなものです。
6歳~ 18歳までの障害のあるお子さんや発達に特性のあるお子さんが、 放課後や夏休みなどの長期休暇に利用できます。
送迎のサービスを行なっている所がほとんどなので、 学校が終わる時間になると、学校に直接お迎えに行ってくれます。
デイで数時間過ごした後、自宅まで送り届けてくれます。
デイサービスを利用することで、 朝学校に送り出してから17児頃に送り届けてもらうまで、 保護者はお子さんから手を離す事が出来るようになります。
これらのサービスを使うメリット
障害児の場合、成長に伴って身体が大きくなるほど、 介護の負担は大きくなっていきます。
お子さんが小さい場合、 今はまだ必要がないように思うかもしれませんが、 小さいうちから多くの福祉サービスを使っておくことで、 以下のようなメリットがあることを覚えておきましょう。
- 保護者に子どもと離れる時間ができる
- 保護者の急な怪我や入院時にも安心
- お子さんの自立のきっかけにもなる
•保護者の介護の負担が減り、時間ができる
介護を手伝ってもらうことで、 保護者の介護の負担はかなり軽くなります。
私もヘルパーさんに入浴介助を頼むようになってからは、 お風呂と着替えの用意だけで済むので、かなり助かっています。
また、うちはデイサービスをほぼ毎日利用しているので、 子どもの介護にかかる時間は朝と夜だけです。 兄弟児の行事なども、 デイやヘルパーを利用することで問題なく行けるので、 寂しい思いをさせずにすんでいます。
時間や身体的に余裕が出ると、 保護者も安定した気持ちでいられると思います。
•保護者の急な怪我や入院時にも安心
今は元気で体力もあるかもしれませんが、人間、 急に怪我や病気になることがあります。
そんな時にお子さんの介護はどうしよう、と困りますよね。
おじいちゃんおばあちゃんなど、 頼める人が周りにいれば良いですが、 いつでも頼めるとは限りません。
日頃からヘルパー等を利用しておけば、 いざという時に必ず助けになるでしょう。
※ヘルパーやデイサービスの他にも、 ショートステイや訪問看護なども利用しておくと安心です。
•お子さんの自立のきっかけにもなる
何の福祉サービスも利用しない場合、 お子さんは自宅と学校だけの往復になり、 限られた人間関係だけの中で過ごすことになります。
デイサービス等で違った集団生活を経験することにより、 お子さんが様々な環境に適応する能力を得ていき、 自立のきっかけとなるでしょう。
お子さんから離れるのが不安な場合
長時間お子さんから離れることは、 障害がある事で余計に不安になるかもしれません。
しかし障害児の場合、 将来的には多くの他人の手を借りて生活していくことになります。
将来に向けて、親から離れて様々な環境に慣れるためにも、 積極的に利用しておく方が良いと私は思っています。
必須ではないですが、ショートステイの福祉サービスも利用しておくと、お子さんも外の環境に慣れていく練習になり、緊急時の預け先にも便利ですよ。
まとめ
上手に福祉サービスを使って行くことで、保護者の精神的、 肉体的負担を軽減することができます。
また、お子さん自身が親以外の人や環境に慣れていくためにも、 福祉サービスの利用はとても重要だといえるでしょう。
これらの福祉サービスは、一部料金がかかるものまもありますが、 基本的には負担が少なく利用できる制度になっています。
実際に利用したい、探してみたいと思った方は、 お住まいの自治体の障害福祉課の窓口や、 相談事業所に相談してみて下さいね。
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