障害児の悩み

愛着障害とは?〜兄弟児に必要なケアは〜

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こんにちは。重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
 
あなたは、障害のあるお子さんをお持ちですか?
 
そして、その上にご兄弟はいますか?
 
または、これから作る予定はありますか?
 
障害のあるお子さんの兄弟児を育てる上で、兄弟に十分な愛情を注ぐことはできているでしょうか?
 
今回は、愛情不足で起こり得る、愛着障害について取り上げてみます。
 
そして、その対処法について考えていきます。

愛着障害とは?

愛着障害とは、簡単に言うと親からの愛情不足によって、コミュニケーションや他人との距離感などに障害を起こす状態です
 
対人関係の不器用さや心の不安定さがあり、その原因が愛着の問題にあると思われる人を広く指すのが愛着障害です。

愛着の形成

そもそも「愛着(アタッチメント)」とは、イギリスの精神科医ボウルビィが提唱した概念で「特定の人に対する情緒的なきずな」のことです。
 
心理学的な最初の愛着形成の段階は赤ちゃんの時です。
 
子どもは産まれた時は一人で食べる事もトイレに行くこともできません。
 
お腹が空いた時、オムツが汚れた時に赤ちゃんが泣いて訴えた時に親がミルクをくれた、オムツをきれいにしてくれたという自分の欲求を訴えた時に満たされるという繰り返しで心理的な信頼関係や愛情、きずな等が芽生えて愛着形成に至ります。
 
これが最初の他者とのコミュニケーションになります。
 
そして身近な親や養育者との愛着形成から、成長と共に周りの人との関わりを通して愛着を獲得していきます。
 
この愛着関係が心の深いところに根付き、自立心や自尊心が育っていき、人間関係や社会性が発達していくと言われています。

愛着障害となる時

この愛着形成がなんらかの理由でうまくいかずに成長していくと、自立心や自尊心が低くなりやすく、他者とのコミュニケーションが取りにくくなったり、社会生活や心身の健康に影響を及ぼす可能性があるのです。
 
愛着障害とは、親などの特定の養育者との愛着形成がうまくいかないことで現れる困難の総称です。
 
幼少期の親との関係から愛着障害となると、2つの愛着スタイルに分かれると言われています。
 
一つは「不安型」。
 
顔色を伺うタイプで、熱しやすく冷めやすいなどの特徴があります。
 
親からの拒否の経験から、他人に嫌われることが怖く、不安が強いです。
 
もう一つは「回避型」。
 
心を閉ざしてしまい、他人に心を開かないタイプです。
 
自分のことを話すのが嫌だったり、他人を信用できないために他人を頼れず、深い関係が築けません。
 
これが生活に支障をきたすほど、他人との人間関係を築く上で大きな影響があれば、愛着障害と言って良いでしょう。

医学的診断

愛着障害として、医学的に診断をされることはまれですが、お子さんの愛着障害が気になる場合、医学的に、以下の症状が出ることを覚えておきましょう。
 
  • 「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」人に対して過度な警戒をしてしまう
  • 「脱抑制型対人交流愛着障害」人に対して過度に馴れ馴れしい態度をとってしまう
医学的な愛着障害は上記の2つに分類されており、どちらも5歳以前に発症すると言われています。
 
また、子どもが親や養育者を無条件で受け入れてくれる安全な場所であり、心の拠り所(安全基地)として見ていないために、親や養育者との間に通常では見られない反応がある事もあります。
 
抱きしめられていてもそっぽを向いている、離れる時や再会の時に視線をずらして近寄る、知らない場所でも親や養育者を頼りにする素振りが無い、などです。
 
脱抑制性愛着障害のある子どもは、初対面の人にも人見知りせずにべったり抱きつくなど、状況にそぐわないなれなれしい言動に出ることもあります。
 
発達障害のADHDによく似た症状があるため、注意が必要です。
 
反応性愛着障害のある子どもは、人に頼ることが苦手です。つらいことがあっても周囲の大人にうまく頼れません。
 
こちらは自閉症に似た症状が出ます。
 
愛着障害のある子どもは、人との関係の作り方が、頼れないか、誰彼かまわず頼ってしまうかの両極端になってしまう傾向があります。

愛着障害のチェック項目

愛着障害が疑われる場合、以下の症状がないかチェックしてみて下さい。
 
  • 理由もなく怯えたり、落ち込んだり、イライラしたりする
  • よく眠れなかったり、食欲がなかったりする
  • 身体が平均より小さい(体重が軽い、身長が小さい)
  • 風邪をひきやすい、胃腸が弱いなど、体調を崩しがち
  • 発達障害のある子どもに似た言動をする場合がある(言葉が出ない、常同行動、多動、片づけられない、危険な行動に出る、モノに執着する、季節感に合わない服を着たがるなど)
  • 自分を傷つけるような行動に出る場合がある(頭を壁に打ちつける、身体をかきむしる、髪を抜く、爪をかじるなど)
  • モノや人を噛んだり叩いたりする
  • 大人の反応を試すような行動に出る(わざと悪いことをする、痛みを大げさにアピールするなど)
  • 嘘をつく、謝れない
  • 自己評価が低い(挑戦したがらない、失敗するとパニックを起こす、「どうせ私なんて」などの言葉が多い)

愛着障害の対処法

子どもの愛着障害の改善には特別に難しい技術はいりません。
 
お子さんに対し、愛情不足かな?と思う時には、以下の点に気をつけて接してあげてください。
 
  • 子どもとのスキンシップの時間を増やすように心がける
  • しっかりと顔を合わせてコミュニケーションを取る
  • 子どもへの声掛けを増やすようにする
  • 言葉で愛情を伝える(大好きだよ、など)
お子さんが自分は愛されていて、必要な存在なのだと感じることができれば、症状は改善していくでしょう。
 

◯母親の笑顔が最大の治療薬

子どもにとって、母親が不幸であることが最大の不幸です。
 
 
兄弟児の場合、お母さんが障害児の兄弟のことで不幸になっている状況が、1番心に傷を付けるのです。
 
お子さんは一生懸命あなたを笑顔にしようとしていませんか?
 
良い子であろうと我慢したり、お母さん、大好きだよ、と何度も伝え、あなたを助けてくれようと健気に頑張っている兄弟児も多いです。
 
また小さい子の場合は、逆にわざと困らせるようなことをして、愛情の確認をする場合もあるでしょう。
 
母親が不幸であることが兄弟児にとっての不幸にもなりますが、言い換えれば、母親が障害のある兄弟のことばかりに心奪われず、笑顔になることが最大の治療薬となるのです。
 
そのためには、我が子が障害児となったショックにいつまでも感情を翻弄されないよう、努力が必要です。
 
心を軽くし、前を向ける方法は、こちらの記事で書いています。
 
 
 
また筆者の書籍にもさらに詳しく障害の受容のプロセスを書いています。
 
記事下部に載せておくので、よろしければ読んでみて下さい。

筆者の場合(下の娘の症状)

うちの娘は、障害のある兄とは2歳差で生まれました。
 
今思い返すと娘は、脱抑制性愛着障害の傾向があったと思います。
 
小さい頃は私が障害のあるお兄ちゃんにかかりっきりの私を察するように、自立した子でした。
 
あまり私に甘えてこず、外では私より、他のママのほうが好きなくらいでした。
 
ADHDのような症状、というのも若干あり、習い事では、集団の中で他の子と同じようにすることができず、パニックのように泣いてしまい、困り果てることがほとんどでした。
 
当時は私も障害児育児の苦しさから少しでも逃れようと、もがいていました。
 
悲劇のヒロイン的、被害者的な思考から抜けられず、夫婦仲も最悪。
 
ひどいケンカを見せてしまうこともしばしばでした。
 
自覚はしていましたが、愛情不足だったと思います。
 
気づけば爪かみのクセも出来ていて、爪が変形するほどに噛んでいるのを見つけた時には、ショックを受けました。
 
私自身に悲劇のヒロイン的思考から抜け出す気づきと変化があったのは、娘が年長になった頃でした。
 
それは家庭も壊れかけ、人生も崩壊寸前になってからの、追い込まれた瀬戸際での気づきでした。
 
私は6年ほどの月日をかけようやく、頑張ることをやめ、障害児の母として、ありのままの自分で生きよう、と思えたのです。
 
私の気持ちが落ち着き、さらに三人目の下の子が生まれた後に、娘に対して愛情を伝えたり、甘えさせるように意識してから、娘の症状は落ち着いてきました。
 
娘自身の成長もありますが、自然に甘えてくるようになり、不安定さはだいぶ無くなったように感じています。

まとめ

障害児を持った母親がショックを受けることは当然のことで、そのショックは我が子の死にも相当するものです。
 
そこから立ち直るためには何年もの時間を要するでしょう。
 
その期間、兄弟児にも精神的ダメージを与えてしまうことになりますが、そこに自己嫌悪は感じるべきではありません。
 
例えダメージがあったとしても、後からしっかり愛情を伝えてあげることで、兄弟児の心の傷も徐々に癒えていきます。
 
大切なのは、母親自身がしっかり自身の悲しみに向き合うことと、立ち直った後に兄弟児へのフォローを忘れないことです。
 
自身の傷が癒えていないと感じるなら、まずは自分自身を癒していくことを優先してくださいね。
 
 
我が子の障害を受け入れていくプロセスについて、筆者の体験を元に書籍にまとめています。
 
まだ兄弟時に愛情をかけられる余裕がない、と感じる方は一度読んでみてほしいです。↓↓
 
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