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こんにちは、重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
お子さんが薬を飲まなければならなくなったとき、 お子さんが嫌がって飲まない、という経験がある方はいませんか?
甘いシロップもダメ、粉薬なんてもっと無理!
そんなお子さんは多いと思います。
今回は、 毎日の服薬がある我が子に長年薬を飲ませてきた私の経験から、 最も効果的な薬の飲ませ方を紹介していきます。
子どもの粉薬の飲ませ方〜最も効果的な方法は〜
子どもに粉薬を飲ませる方法は、結論から言うと、 変に食品に混ぜたりせず、そのまま飲ませた方が良いです。
理由は、薬は頑張って飲むもの、甘い食べ物は楽しんで食べるもの、と分けたほうが、お子さんが混乱しないからです。
下手に甘いものと混ぜると、甘いもの自体が嫌いになってしまうこともあります。
ただ、少量の場合や、 薬の味によっては、他の食品と一緒に服薬することで上手く飲める場合もあるので、 お子さんに合いそうだと感じたら、試してみて下さい。
以下に、他の食品を使う場合のおすすめの飲ませ方を紹介しておきます。
◯他の食品と一緒に飲む方法
うちでも、他の食品でごまかす方法は、 以下の方法を試してみましたが、上手くいきませんでした。
- ゼリーに挟む
- チョコアイスに挟む
- バナナに挟む
•ゼリーに挟む
ゼリーに挟む場合、 ゼリー内に上手く挟まるように薬を挟む事が難しかったです。
苦い薬だと、ゼリーの水分に少し溶けただけで、 苦味が出てしまいます。
もしやる場合は、「おくすりのめたね」 のチョコ味がおすすめです。
チョコ味だと、苦味がいくらか気にならない感じがします。
まずスプーンに少量のゼリーを出し、その上に粉薬を入れます。
さらにその上にゼリーを乗せれば、上手に挟むことが出来ます。
•チョコアイスに挟む
チョコアイスは、食品を利用する中では、一番おすすめの食品です。
チョコアイスで薬を挟む方法は、冷たさと味で、苦味を感じにくくなります。
ちなみにうちの2番目の子は、チョコに目がなかったので、 この方法で少量の粉薬は飲んでくれました。
難点は、アイスが溶けやすいので、 薬を挟んでいるうちに溶けてしまうことです。
また、好きなアイスを味わおうとするため、 アイスが溶けると薬の苦味もしっかり分かってしまうようです。
下の子は、2歳頃にためして「苦い〜」と言っていましたが、 気合いで飲ませていました。
•バナナで挟む
薄くスライスしたバナナに、薬を挟む方法です。
薬は1番挟みやすいですが、噛んでしまうとジャリッとした食感があります。
3歳くらいになり、 ある程度ことばを理解できるようになってから、「 あまり噛まないでたべてね」と伝えるなら、 飲みやすいかもしれません。
バナナを潰したものをゼリーのように使えば、 さらに飲みやすいです。
凍らせたバナナに、牛乳、バニラエッセンス、砂糖を加えてミキサーすれば、バナナシェイクのようになりますよ。
しかし、障害のあるうちの子はこれもダメ。
しまいにはバナナの匂いも味も、 全て拒否するようになってしまいました。
(5年ほどバナナ断ちをして、 ようやく食べられるようになったほどです。)
うちの子の場合は、一緒に食べさせた食品は、薬が混ざっていない時にも、もれなく警戒するようになり、嫌いになってしまったのです。
◯粉薬をそのまま飲む方法
粉薬をそのまま飲むにも、少しコツがあります。
以下の2パターンを試してみて下さい。
- 薬に少量の水を加えて、ねって団子状にし、
お子さんのほっぺの奥に擦り付け、すぐに水で流し込む方法 - 10ccほどの水に溶いて、シリンジやスポイトで、
なるべく舌に当たらないように流し込む方法
①薬に少量の水を加えて、ねって団子状にし、 お子さんのほっぺの奥に擦り付け、すぐに水で流し込む方法
まず、粉薬に本当に少量の水を加えて、 団子状になるようにします。
それをお子さんの口の中、ほっぺの内側にこすりつけます。
なるべくほっぺの奥側、喉に近い場所にすると、 苦味を感じにくいです。
団子を付けたら、素早くシリンジやスポイト、 コップなどで水を飲ませてあげます。
デメリットとしては、水分の調整が難しいことと、 暴れてしまうお子さんだと、 うまく団子を付けられないことがあります。
うちの子の場合、この方法も口に手を入れられることが嫌で、暴れてしまいだめでした。
格闘しているうちに、薬の団子も落としてしまうんですよね。
おとなしい子なら良いのかもしれません。
②10ccほどの水に溶いて、シリンジやスポイトで、 なるべく舌に当たらないように流し込む方法
食品に混ぜるのもダメ、団子もダメとなり、最終的に、うちはこの方法で飲ませていました。
まず薬の量に合わせ、ちょうどよく溶けるくらいの水で、 薬を溶かします。
(一般的には薬杯を使うことが多いとおもいます。)
それを、スポイトやシリンジで吸い上げ、飲ませます。
飲ませる時は、舌の上ではなく、ほっぺの内側の、 なるべく奥に入れてあげると苦味が少ないと思います。
注意点としては、 一回に全部の量を無理に入れようとしないことです。
子どもが一回で飲み込める量は5ccくらいまでなので、 数回に分けてあげて下さいね。
おまけ【我が家の薬の溶かし方】
補足として、うちの場合の薬の溶かし方を紹介しておきます。
服薬の量が多い、 てんかん薬のように少量でもこぼすわけにはいかない、 というような場合は参考にしてみて下さい。
うちでは、薬杯を使わず、シリンジだけを使用します。
①まず、シリンジで水を吸い上げ、押し出します。( シリンジを湿らせておいて、 粉薬がサラサラこぼれ落ちるのを防ぎます。)
※先端にラップなどをしておくと、こぼれず便利です。
②シリンジが真っ直ぐ立つように置きます。 口の狭いコップなどを使用すると良いでしょう。
③ここに、薬を直接入れていきます。
※錠剤がある場合は先に錠剤を入れたほうが、 粉がこぼれにくいです。
④シリンジに軽く蓋をし、先端を指で抑えながら( 少し隙間を開けて)ゆっくり空気を抜きます。
⑤水を吸い上げ、薬を良く溶かします。
薬を飲ませる時は、 お子さんの身体を少し斜めに抱えるようにすると飲ませやすいです 。
もしも泣いている場合は、呼吸に合わせて薬を飲ませます。
うちの子の場合、泣き声の終わり頃、 完全に息を吐き切る前に薬を入れると、 うまくゴックン出来ていました。
泣き声が終わるまで待ってしまうと、 息を吸う時に誤って吸い込み、 むせてしまうので気をつけましょう。
まとめ
他の食材を使った場合、 お子さんがその食べ物を嫌いになってしまうことがあります。
うちの場合は甘いもの全般がしばらく(何年も) ダメになってしまいました。
食事(楽しみ)と薬(頑張ること)は分けるほうが、 お子さんも混乱しないと思います。
薬を頑張った後のご褒美として、薬を飲んだあとに甘いものを食べさせ、口直しをする、というのが良いのかなと思います。
うちの子どもは持病でてんかんがあり、それを抑えるために、 毎日大量の薬を飲ませなければなりませんでした。
また成長に伴って服薬の量も増えていき、薬を飲ませることが、 子どもや私にとって、大きなストレスになっていました。
てんかん薬は少量でも効果が大きく変わってしまうため、 失敗できないプレッシャーが大きかったです。
毎日毎日、試行錯誤しながら、どうにか薬を飲ませてきました。
2歳半で経鼻経管になってからは、 チューブを通して薬を注入出来るようになり、 服薬のストレスは減りました。
長男がだいぶ大変だったので、2人目3人目は楽勝! と思っていたら、 下の子たちはシロップなら喜んで飲んでくれました。
お子さんによって、合う合わないもあると思いますので、 色々試してみて下さいね。
お子さんの服薬に苦労されている方がいましたら、 参考にしてみて下さい。
障害児育児は上手に福祉サービスを利用していくことで楽になります。
散髪や入浴も悩みの種ですが、我が家ではほとんどを福祉サービスに頼っていますよ。
また、障害児育児が辛いと感じる方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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