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こんにちは、たんぽぽ母ちゃんです。
我が家でも定番になりつつあるヤーコン、 健康野菜らしいということは知っていましたが、 その成分についてはよく分かっていませんでした。
今回はヤーコンの栄養成分について調べた所、 ダイエットや腸内環境の改善にとても良い成分が沢山入っているということが分か ったので、情報をシェアしていきます!
シャキシャキの食感がとっても美味しいヤーコンですが、 栄養素も知ると更に沢山栽培したくなっちゃいますよ。
ヤーコンに含まれる成分とは?〜ヤーコンは、 ダイエット向きのスーパーフード!〜
◯ヤーコンの出身地
ヤーコンは南米アンデス高地原産のキク科の野菜です。
昔はヤーコンなんて野菜、 聞いたことなかったよなーと思ったのですが、それもそのはず、 1985年からニュージーランド経由で日本へ入ってきて、 農業試験などを経たうち、 少しずつ栽培されるようになってきたのだそうです。
◯ヤーコンの栄養素
ヤーコンの特徴はなんと言ってもそのみずみずしさと甘さです。
ヤーコンは90%近い水分含有量があり、乾物の80% が糖質なのだそうです。
残りの成分はタンパク質、ミネラル、ビタミンなどです。
ポリフェノール含有量も高いことが特徴です。
ヤーコンの糖質はでんぷんをほとんど含まず、フルクトース、 グルコース、スクロース、 フルクトオリゴ糖が主な成分になります。
◯フルクトオリゴ糖の効果
フルクトオリゴ糖は人の消化管で分解されないため、 血糖値が上がりにくい低カロリー甘味料です。
フルクトオリゴ糖はさらに、 ビフィズス菌や乳酸菌の栄養源となり、腸内環境を良くする効果( プロバイオティクスの効果)もあるそうです。
便秘解消効果もかなりあり、 我が家でもヤーコンを食べた次の日はかならず快便になります。
他にもミネラル吸収促進や、 血中の中性脂肪やコレステロール濃度の改善にも効果があり、 かなりダイエット向きの作物と言えます。
だだし、 ヤーコンは一度に大量摂取すると下痢になることがあるので注意し ましょう。
我が家でも収穫祭をして一人で一本以上のヤーコンを食べ過ぎた次 の日には、お腹がぐるぐるして下してしまったことがあります。
ヤーコンは1日4〜 10gを毎日摂取することで腸内改善効果があるそうなので、 毎日少しずつ食卓にのせると良さそうですね。
またヤーコンの糖分、 フルクトオリゴ糖は収穫後に徐々に分解されてしまいます。
分解後のフルクトオリゴ糖はフルクトースに変わり、 味覚としては甘みが増したように感じます。
ただ、 プロバイオテクス資材として利用したい場合はなるべく分解される 前に食べたいところです。
ちなみにフルクトオリゴ糖は、 80度以上で内分解酵素の働きを抑制できるそうです。
◯ポリフェノール
ヤーコンに含まれるポリフェノール成分は、 トリカフェオイルアルトラル酸という成分です。
ポリフェノールはアクやえぐみ、変色の原因となるため、 一見悪者のように扱われることもありますが、 注目すべきはその効果です。
ヤーコンのポリフェノールには茶カテキンに匹敵するかそれ以上の 強力な抗酸化活性があり、 発ガンや動脈硬化に抑制効果があるそうです。
ちなみにヤーコン貯蔵中もポリフェノールの量は変化しません。
またヤーコンのポリフェノール成分には、 消化管における糖質分解酵素の働きを抑制することで、 血糖値の上昇を抑える効果もあるそうです。
ポリフェノール成分は葉茎にも多く含まれるため、 葉をヤーコン茶として利用することで、抗菌、 ダイエットに効果が期待できるでしょう。
ポリフェノール成分が多く含まれるヤーコンは、 皮をむいて切った後は、 空気に触れると黒色に変色するのが特徴です。
成分自体は問題ないのですが、 食品としては変色は抑えたい所です。
変色は水にさらすなどのアク抜きで改善されますが、 長時間のアク抜きはフラクトオリゴ糖も失われてしまうので注意し ましょう。
〈ポリフェノールによる酸化を防ぐ方法〉
- 加熱によって変色を防ぐ。
- 酸性の調味料(お酢やレモン汁など)と合わせる。
アク抜きの段階では、 水に少量のお酢を入れると酸化を防ぐことができます。
ポリフェノール酸化酵素は80度以上で失活するため、 炒めものなどに利用する場合は変色を気にせず利用できます。
生のままサラダなどに利用する場合、酸性の調味料( レモン汁やお酢など)を使うと良いでしょう。
◯ヤーコンの保存
ヤーコンは皮が薄く、そのほとんどが水分です。
そのため、乾燥した場所で保管するとすぐに水分が抜け、 3日ほどでふにゃふにゃになってしまいます。
ヤーコンは低温高湿度で保存すると長持ちします。
保存の際は濡れたキッチンペーパーなどで包み、 ビニール袋に入れて密閉しすぎないくらいに口を結び、 野菜室で保存します。
1ヶ月は掘り上げ後と変わらないくらいにシャキシャキのまま保存 できます。
保存状態が良ければ、最長3ヶ月〜 半年程度までは保存が可能です。
お腹の調子を良くするフルクトオリゴ糖は貯蔵後は徐々に分解され ていくため、プロバイオテクス資材として利用するのであれば、 なるべく早めに利用したほうが良さそうです。
ただし、 貯蔵後はフルクトオリゴ糖の分解によって徐々に甘みが増していく ので、甘さを利用した調理に活用するのであれば、 貯蔵後しばらく置いてからのほうが良さそうです。
甘いヤーコンは、 韓国では生のまま梨のように食べたりもするそうです。
甘さが増してくると、 ジュースにしてレモン汁を加えるなどの利用も出来そうです。
まとめ
我が家ではその食感と活用のしやすさに、 すっかり魅了されてしまったヤーコンですが、 栄養成分を調べることで、ますます好きになってしまいました。
今年は沢山採れたヤーコンで、様々な調理法を試してみました。
ヤーコンは種いもではなく、 塊茎と呼ばれる部分から芽が出て育ちます。
塊茎の保存は北海道ではなかなか難しいのですが、 成功したら来年は更にヤーコンを沢山育てたいと企んでいます。
みなさんも、ダイエットの味方でとっても美味しいヤーコン、 ぜひご家庭で育ててみて下さい。
未利用野菜ヤーコンの成分と特徴
奈良井(金山)朝子* 麻 生 慶 一*
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