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こんにちは。重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
お子さんに障害があることが分かった時、両親(おじいちゃん、 おばあちゃん)にどう伝えれば良いか悩むと思います。
我が家も生後3ヶ月で我が子の難病が分かった時にはお互いの両親 に伝えることがとても辛かったです。
お互いに初孫で、 無事に生まれて喜んでいた直後の辛い告知でした。
今回は私自身の経験から、 お子さんの障害を周りに伝える際に少しでも辛さが減らせるような ヒントをお伝えできればと思います。
この記事の内容
子どもの障害を祖父母にどう伝えるか
結論から言うと、ごまかしたり先延ばしにしたりせず、 そのままはっきりと伝えるしかありません。 その後にどう受け止めるかはご両親自身の問題になります。
◯障害を打ち明けるのが辛い理由
まず、 ご両親にお子さんの障害を打ち明けるのが辛いと思う原因を考えて みましょう。
私自身がそうであったように、 以下のような気持ちから、 多くの方がご両親に子どもの障害を打ち明けることを辛いと感じて しまうのではないでしょうか。
- 両親の楽しみな気持ちを裏切ってしまうことが辛い。
- 悲しむ顔を見るのが辛い。
- 期待を裏切ることが怖い。
- 障害児を産んだことを責められるのではないかという恐れ。
•両親の楽しみな気持ちを裏切ってしまうことが辛い。
多くの方は、 ご両親に対して楽しみな気持ちを裏切ってしまうようで申し訳ない と感じると思います。
誰が悪いわけでなくとも、 自分がとても悪いことをしているような感覚に陥るのです。
両親に子どもの障害を告知することは両親を傷つけるようで辛いと 感じるでしょう。
•悲しむ顔を見るのが辛い。
子どもは誰でも自分の親を喜ばせたいと思うものです。
あなたも今まで、良い仕事に就いて喜ばせたい、 早く良い相手つ結婚して喜ばせたい、 可愛い初孫を生んでおじいちゃんおばあちゃんとなった喜びを感じ てもらいたい、 そう思いながら過ごしてきたのではないでしょうか。
誰でも両親の悲しむ顔を見るのは辛いものです。
•期待を裏切ることが怖い。
両親との間に愛情の不安がある場合、 期待を裏切ることで見捨てられるのではないかという不安が強くな ってしまう方もいます。
愛情不安は大人になってもなかなか簡単には抜け出せません。 不安が強い場合、 様々な場面でメンタルが崩れやすくなるでしょう。
•障害児を産んだことを責められるのではないかという恐れ。
愛情不安が強い方は、 怒られたり責められたりすることにも不安が強いです。
◯両親の気持ち
次に、おじいちゃんやおばあちゃん、 つまりあなたや旦那さんのご両親の気持ちを考えてみましょう。
ご両親はきっと、可愛い孫の誕生を喜び、 これからの成長を楽しみにしていたことでしょう。
おじいちゃんおばあちゃんとしてこんなことを教えてあげたい、 こんなことを一緒にやってみたい、 という願望もそれぞれあったことでしょう。
ご両親が近くにいる場合には、お母さんはあなたの妊娠を気遣い、 長い妊娠期間を労りながら支えてくれ、 お孫さんが誕生した時には我が子のように喜んでくれたかもしれま せん。
なかなか会えないご両親の場合も、 電話口では孫の誕生を嬉しそうな声で心待ちにしている様子が感じ られたのではないでしょうか。
生まれてからしばらく障害に気づかなかった場合は、 更にこの先の成長、笑ったり、話したり、歩いたり… といったことを楽しみになさっていたことでしょう。
お孫さんの障害をどう捉えるか
もしもお孫さんに大きな障害がある、と宣告されたら、 おじいちゃんおばあちゃんはどう捉えるでしょうか?
きっとあなたと同じように大きな悲しみと絶望感を感じることと思 います。
そしてあなたがそうであったように、 お孫さんが障害を負ってしまった原因を考えるでしょう。
もしかしたら、「これがいけなかったんじゃないの?」など、 あなたを責めるような言葉をかけてくる場合もあるかもしれません 。
しかし、その奥にはあなたを責める気持ちではなく、 単純に大きな悲しみがあることを理解しましょう。
表面上の言葉にあなたが傷つく必要はありません。周囲の人たちもまた、あなたと同じように悲しみと葛藤していくしかないのです。
お孫さんの障害の宣告後には、おじいちゃん、おばあちゃんもそれぞれ受け入れがたい現実に大きなショックを受け、 悲しい気持ちになるでしょう。
しかしそれはどう足掻いても避けて通れるものではないのです。
人はそれぞれ、 辛い現実を悩み苦しみながら時間をかけて受け入れていくしかないのです。
悲しみを受け入れるまでにかかる時間については、こちらの記事を参考にしてみてください。
◯障害を告白した後に起こる問題
受け入れるまでの道のりの中で、 その事実を否定したり誰かを責めてしまいたくなることは誰にでも あるものです。
「こうしたら歩けるようになるんじゃない?」
「こんな教育をしたらいいんじゃない?」
と、時には口に出してお節介に感じる事を言ってくることもあるかも しれませんが、祖父母もまた、 なかなか現実を受け入れられないのだと捉えましょう。
お子さんが小さいうちは、 あなたもご両親も健常児への希望を捨てきれないものです。
◯ご両親との間に愛情の問題がある場合
ご両親との間に愛情の問題があり、 否定されることが怖いと感じるような方は、 できるなら物理的に距離を取ったほうが良いかもしれません。
両親から否定されることが不安な場合、 もしもご両親からあなたを責めるような言葉をかけられると、 気にする必要はないと分かっていても大きく動揺し傷ついてしまう でしょう。
あなたは必要以上に自分を責める必要もないですし、 母親として十分に良くやっています。
一緒にいて辛いと思う人からは離れ、 自分自身の気持ちと向き合うことに集中しましょう。
ご両親との間に特に問題がない場合も、気持ちが傷ついて他人からの言動に揺らぎやすい時には、 必要以上の人間関係は一度遮断することも大切です。
◯どう受け入れるかはご両親の問題
あなたにお孫さんの障害を宣告された後、 どう受け入れていくかはご両親の問題になります。
期待が強ければ強いほどそのショックも大きく、 受け入れにも時間はかかるでしょう。
あなたも、旦那さんも、ご両親やご家族も、 それぞれに事実を受け入れるための葛藤が始まります。
それは他人の言動でどうこうできるものではなく、 自分自身で解決して受け入れていくしかありません。
あなたが出来ることは、謝ることでも言い訳をすることでもなく、 ただ事実を伝えるだけです。
その先の心配はいくら考えても仕方のないことです。両親を信じ、 事実のみを託しましょう。
◯両親にとってはあなたの幸せが1番
忘れてはいけないポイントは、 ご両親にとっては我が子であるあなたの幸せが一番の幸せだという ことです。
もちろん可愛い孫が障害を負った事実は悲しいですが、 それよりも、 そのことによりあなたが悲しい顔をしていることのほうが悲しいの です。
障害児を抱えても、 あなたがいつか幸せに笑って暮らせるようになれば、 ご両親の気持ちも救われてくるでしょう。
あなたはご両親の心配をしすぎず、 自分自身の悲しみを癒していくことになるべく集中しましょう。
まとめ
私の母も、息子がお腹にいる時から私を支え、助けてくれました。 息子が誕生した日には自分の事のように喜び、 涙を流してくれました。
遠方の実家からの里帰りから帰る日には息子を離したくないと泣い て別れを惜しみました。
病気の宣告を受けたのは、それからわずか1ヶ月半のことでした。
私は母にだけはうまく伝えられる気がせず、 最初の連絡は夫からしてもらいました。
2度目に初めて母と電話をした時には、 私は一言も喋れず子どものようにしゃくり上げながら嗚咽を漏らし て泣くことしか出来ませんでした。
母はただ黙って一緒に泣いてくれました。
当時の母の気持ちを思うと今でも辛いのですが、 どうすることもできない現実でした。
母の気持ちの本当のところは分かりませんが、 私と同じように葛藤し、乗り越えてきているのでしょう。
両親へお子さんの障害を告げることはとても辛いことですが、 仕方のないことです。
あなたと同じように時間をかけて乗り越えていくしかないのです。
どうか考えすぎず、 ご両親と一緒に乗り越えていく気持ちでお話してください。
あなたとご両親が辛い時間を乗り越えていけることを心からお祈り しております。
私自身、 我が子に障害を宣告された当時の体験談はこちらに記しています。
同じような体験談を読むことで、少しでも一人ではないんだ、と思ってもらえれば幸いです。
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