こんにちは、たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をしています。
先日紹介した越冬大根ですが、娘が抜いてしまったので食べてみることに。
今回は、北海道で秋に収穫せずにそのまま放っておいた越冬大根はどうなっているか?食べられるか?の検証記事です。
完全放置の越冬大根はどうなる?「大根を採らずに放っておいたら雪の下大根に!」
我が家では毎年、大根は8月に種を撒いて11月頃に収穫をします。
◯我が家の大根栽培とこぼれ種
今年も小ぶりな大根がいくつか採れ、家族で収穫を楽しみました。 撒いた大根は全て収穫したのですが、ふと畑を見ると、別の畝のはしに、大根の葉っぱが育っているのを発見。 きっと種まきのときに、こぼれた種から発芽したのですね。
他の大根に比べて小ぶりですが、しっかり育っていました。
ここで、「大根って越冬させたらどうなるの?」という疑問が。
寒さに弱い植物の葉は溶けてしまいますが、寒さに強い植物は、厚い雪に守られて、意外と越冬できることもあります。
大根は、どうなのでしょうか?すでに雪が降り始めていたこともあり、このまま放っておくことにしたのでした。
そもそも、北海道ではあえて雪の下で大根を保管し、寒さに当てて甘さを引き出す「雪の下大根」というものがあります。
まあ、その場合は土に埋めて保存が基本、地表に置いておけば、寒さに負けて凍ってしまうでしょう。
そんなことを考えているうちに、我が家の畑はすっかり雪の下に埋まってしまいました…
◯放置した大根はどうなった?
11月から振り始めた雪は、2月には1.5メートル近く積り、3月下旬、ようやく土が見え始めます。
雪の下から現れた大根は……葉っぱが溶けて、見た目がちょっと汚いですね。
でも、身を触るとしっかりしており、根も張っている感じがして地面にしっかりしがみついています。
「あ、生きてる」と感じましたが、葉っぱがないので復活は難しいのでしょうか?
しばらく様子を見ようか、と思っていたのですが、次の日、娘が抜いてしまいました。笑
抜いた感じも普通の大根なので、せっかくなので食べてみましょう。
◯越冬大根の味は?
越冬大根、あんなにチビだったのに、根本はしっかり太っていましたね。寒い中、少しずつ育っていたのでしょう。
さっそく切ってみました。包丁を入れた感じは、簡単にサクっとは切れず、みがしまっている感じがします。土から出ていた上部は色が悪いですね。
さらに細かく切ってみましょう。やはり、下の方にいくほどキレイな白色で、問題なく食べられそうです。
上部の変色した部分は、ちょっとクサイ臭いがするので、念のため食べないでおきます。
大根はシンプルに、出汁と塩で煮てみましょう。さて、しばらく煮たら、少し冷まして味を染み込ませて……完全です。天然の雪の下大根の味は……
「普通においしい!!」
でした。
よくスーパーで見かける雪の下大根と比べると、若干苦味がありますが、そこは手をかけずに育った野良大根なのでしかたないでしょう。
ひとつ、びっくりしたのは、かなり長めに煮たにもかかわらず、中心が硬めだったこと。
縁はふにゃっとした食感で、中心はカリっとした食感が残っていました。
きっと、それだけみがギュッとしまっていたのだと思います。
収穫した娘も、「おいし〜!」と喜んで食べていました。
◯雪の下大根を作るなら
今回の検証でわかったことは、放置した越冬大根も、ちゃんと食べられるということ。
しかも、天然の雪の下大根になるので、みがしまって、甘く、おいしくなります。
ただし、土の上に出た部分は傷んでしまうので、しっかり土の下に埋めてやったほうが良さそうです。
本来は収穫したものを、穴をほって、まとめて保存するのですが、掘り上げなくても、大根の首が隠れるように、しっかり土をかけてやればそれでも良さそうですね。
この方法なら、育ちきらなかった小さな大根も、ゆっくり大きくさせることもできそうです。
来年からは、チビ大根はこの方法で保存しようかな。
まとめ
こぼれ種からしっかり育ち、冬を越した大根。思わぬところから、ありがたい収穫があり、面白い検証となりました。
小さな大根も無駄にせずに良さそうなので、今年からはチビ大根は越冬でいこうと思います。
みなさんもぜひ、チビ大根を越冬させてみてはいかがでしょうか。