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つらい人はスピリチュアルにハマりやすい?〜少し不思議な世界の話〜

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こんにちは、重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
 
あなたは、スピリチュアルな世界を信じますか?
 
お子さんに障害を宣告されるなど、つらい気持ちでいる人ほどスピリチュアルにはまりやすいように思います。
 
キューブラー・ロスの悲しみの5段階によると、人が悲しみを受け入れるまでには「取引」の段階で神やスピリチュアルにすがりたくなる段階があると言います。
 
 
我が子の障害という悲しい出来事において言えば、目に見えない何ものかの力を借りてでも、子どもの障害を無くしてほしいと思う段階です。
 
実際に、「今の子どもは前世からの繋がりがある」とか、「子どもが親を選んできた」というような、少しスピリチュアル的な方向から障害児の母親へ向けた書籍などもよく見かけます。
 
今回は、そういったスピリチュアル的な世界について、子どもの障害を受け入れる上で本当に必要なものなのか私の考えを書いていきます。
 
神様にもすがりたいと苦しんでいる方は、一緒に考えてみてください。
最近、タレントの小林摩耶さんが仕事でトラブルになっているとニュースで見かけました。
 
ニュースというものはいくらでも着色できるため私は信じていないのですが、気になったのは小林摩耶さんの結婚相手です。
 
小林摩耶さんの旦那さんは、スピリチュアルの世界に精通した方のようです。
 
摩耶さんは旦那さんの考えに惹かれ、交際からわずか数ヶ月で結婚を決めたそうです。
 
実の妹を無くされ、深い悲しみの中にあるであろう小林摩耶さん。
 
彼女はまだ悲しみを受け入れきれておらず、悲しみの5段階で言う「取引」の段階にあったのではないかと思います。
 
妹の死の意味を、スピリチュアルな世界では簡単に意味付けしてもらえます。
 
一時的には、「救われた」と感じられるのではないでしょうか。
 
スピリチュアルな世界が悪いというわけではないのですが、自分を見失った状態では、スピリチュアルに没頭しすぎ、日常生活の弊害となることもあります。
 
真実は分かりませんが、小林摩耶さんも、自分を見失っているように感じられるのです。
 
この記事では、スピリチュアルの世界が精神に及ぼす影響を、客観的視点から考えてみようと思います。
 

◯スピリチュアルな世界の考え方

スピリチュアルの世界では、前世や魂、この世での使命など、目に見えない世界のことが語られます。
 
科学的根拠のない話ではありますが、中には本当だと信じたくなるような体験や話もありますよね。
 
大切な人の死や我が子の障害といった、受け入れ難い現実を前にした時、人はみんな「なんで?」と感じます。
 
その「なんで?」といった受け入れがたい現実の意味を具体的に説明してくれるのがスピリチュアルなんですよね。
 
障害を持った我が子は、なんらかの理由があって自分の元に来た、前世からの繋がりなんだ、あるいは自分自身の課題である、そんな風に言われると、納得できる気もします。
 
理不尽で悲しい現実に理由づけをされることで、「それなら仕方ない」となんとなく納得してしまうのです。
 
私も一時期スピリチュアルにハマり、それにより救われた感覚もあったのも事実です。
 

◯スピリチュアルを信じることの意味

スピリチュアルを信じることで、理不尽な現実もある程度受け入れられると感じます。
 
悲しい現実に理由があるなら、後は受け入れて対処をしていくだけですものね。
 
どこにぶつけたらいいか分からない感情に、スピリチュアルは理由づけをしてくれます。
 
理不尽さを解消してくれるという点で、スピリチュアル的な考え方は、信じる人を救うのだと思います。
 
また「信じるものは救われる」という言葉がありますが、神を信じることで希望が生まれます。
 
祈って信じればいつか神様が助けてくれると考えれば、つらい現実を乗り越えることもできるかもしれません。
 

◯科学では説明できない不思議な世界

私は霊感もなく、特定の神も信じていませんが、不思議な話はいろいろ聞いたことはあります。
 
確信を持って信じるほどの体験はありませんが、そんな世界があればいいなとは思っています。
 
私の一番信じられる霊の世界の話は、「祖父母が亡くなる時の話」です。
 
祖父は91歳の時に大腸癌で、病院で亡くなったのですが、その時自宅にいた祖母は痴呆が始まり、祖父が入院していることもよく理解していない状態でした。
 
祖父が亡くなった日、不思議なことに祖母が、夢に祖父が出てきた話をしたのだそうです。
 
祖父が白い着物に杖をついてやってきて、懐かしい地を連れまわされた、と。
 
白い着物に杖という格好は、私の地方の死装束の衣装でした。
 
もちろん、痴呆が進んだ祖母は祖父が亡くなったことも知るはずがありませんでした。
 
身近でこんな話を聞くと、霊的な世界もあるのかもしれないと感じます。
 
私たちがこの世で生きる理由があるのなら、教えてもらいたくなる気持ちもよく分かります。
 
科学では説明できませんが、もしかしたら本当に死後の世界もあるのかもしれないと思います。
 

◯スピリチュアルは心を救う!?

スピリチュアルが心を救うかどうかと聞かれると、答えはYESでしょう。
 
つらい時にすがるものがあれば、それだけで救われるものです。
 
しかし、自分を見失ってスピリチュアルに依存や没頭することは違うのではないかと思います。
 
世の中にはスピリチュアルを謳った怪しい占いや宗教もたくさんあるのは事実です。
 
弱った心に漬け込み、依存心を悪用しようとする人も中にはいるでしょう。
 
その判断ができずに盲目にスピリチュアルにのめり込むことは、避けたほうがいいと思います。
 
スピリチュアルを信じる信じないは自由ですが、大切な判断は自分自身で出来る心構えが大切なのではないでしょうか。
 

◯現実逃避とスピリチュアル

スピリチュアルを信じることと、現実逃避をすることは別の話です。
 
「なんでも神さまが解決してくれる」と思ったのでは、自分自身の成長はありません。
 
現実は自分自身の力でしか変えていくことはできないのです。
 
スピリチュアルを信じても良いですが、依存や現実逃避はするべきではないでしょう。
 
キューブラー・ロスの悲しみの5段階では、神にもすがりたくなる段階は、悲しみの需要の過程の中間の段階です。
 
悲しみの5段階は、否認・怒り・取引・抑うつ・需要
 
自分が今どの精神段階なのかを理解することで、スピリチュアルに没頭しすぎて自分を見失うことを防ぐことができるでしょう。
 
 
あなたに必要な情報を取捨選択しながら、自分を見失いすぎないように過ごしていくことが大切だと思います
 

まとめ

スピリチュアルな世界は、あれば素敵だなと思います。
 
科学でも少しずつ説明できる事象が増えてきているので、いつか霊的な世界も証明できるのかもしれません。
 
スピリチュアルがあなたの心を軽くするなら、それを否定するつもりはありません。
 
しかし、悲しみを受け入れた先にはスピリチュアルも必要なく、ただ目の前の「」を生きるだけなのだと悟ります。
 
私もこれまでいろいろな世界の話を学んできましたが、スピリチュアルの世界でも科学の世界でも、はたまた宗教の世界でも、大切なのは「今」を生きることだと教えています。
 
あなたが今を生きながら、「自分にとっての幸せ」という終着点を見つけられることを祈っています。
 
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