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こんにちは、たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で趣味の家庭菜園をしています。
さつまいもは温暖な気候でよく育つため、 北海道のように涼しい気候では若干栽培が難しくなります。
そのため、 北海道ではさつまいものつる苗もそこまで見かけません。
たまにホームセンターに根付いたつる苗がポットで売られているこ とはあります。
去年はそれを購入し適当に植えてみましたが、 見事に惨敗しました。
今年は自分でスーパーのさつまいもから芽を出して苗をとり、 数うちゃ当たる作戦でリベンジです。
更に我が家の畑は周りを住宅に囲まれた日当たりの悪い裏庭です。
今回、 北海道の日当たりの悪い畑でも無事にさつまいもがとれるのかを検 証してみましたので、その結果をご覧ください。
この記事の内容
日当たりの悪い庭でさつまいもを育てたら【検証】
◯去年失敗した原因は
去年は確か6月半ばをすぎてから、 適当に畑の空いていた箇所に植えつけています。
失敗の原因は植えつけが遅く、 芋が肥大するまで育ちきらなかったのではないかと思います。
できた芋も、親指より少し太いくらいの芋(というより太い根) が三本ほどでした。
今年は反省も踏まえ、早めに植え付けを行うことにしました。
◯我が家の畑の状況と土づくり
さつまいもはツルがよく伸びるので、スペースの確保が必要です。
とはいえ、他にも色々育てたい野菜があったこともあり、 成功の確証がないさつまいもは自然と条件の悪い場所へ。
今回栽培する場所は、我が家でもとくに日当たりの悪い、 隣家の影になったエリアです。
朝日は当たらず、日照は11時から14時の3時間ほど。
場所によっては西日はガンガン当たります。
植物にとっては西日よりも朝日が良く当たったほうが良いのだけれ ど、仕方ありません。
しかもここは初めて作物を栽培する場所なのですが、 土は去年のうちにある程度耕し、堆肥と石灰を入れておきました。
冬の間に少しは改良されているはずです。
春になり、雪が溶け出したらすぐに土づくりです。
更に堆肥を40リットル追加し、 硬い庭土からフカフカの土を目指します。
肥料は芋用肥料を少量混ぜ込みました。
土が出来たら、早めにマルチをかけて地温を上げていきます。
確か4月下旬の暖かい日に土を起こし、 5月頭にはマルチを貼りました。
マルチは地温上昇効果が最も高い透明マルチを使います。
室内では3月頃から種芋の芽出しをし、 植えつけに備えてツルを伸ばしていました。
◯5月上旬、植えつけ
さつまいもにはまだまだ涼しい気候ですが、 我が家の日当たりだと成長が遅いことが予想されるため、 できるだけ早めに植え付けます。
太陽に当たってよく地温が上がっていることを確認し、 マルチに縦に穴を開け、 斜め植えで3日前に採って水挿し発根しておいた苗を植えつけます 。
土に手を入れた時に、 ホカホカと暖かく感じるくらいが良いようです。
30センチの株間をとり、植えた挿し苗は10本ほどです。
苗には活着までキッチンペーパーをかけ、 枯れないように保護します。
植えつけ後は更にトンネルがけをし、 夜間も温度が下がらないようにしました。
トンネルには透明マルチを利用しました。
北海道では5月はまだまだ寒い日も多いので、 ドキドキしながら見守りました。
1週間ほどで活着すると、無事苗の先端が起き上がってきました。
葉が持ち上がってきたら、キッチンペーパーも外します。
苗はたっぷり採れたので、 保険でプランターにも植えておきました。
プランターは市販の培養土を使い、 地植えよりも日当たりの良い場所に置いて育てます。
◯初期成長はゆっくり、なかなか伸びないつる
無事活着はしましたが、 6月7月は思ったほど成長しませんでした。
6月前には暑い日が続いたためにトンネルを外してしまいましたが 、もう少しつけておいても良かったかもしれません。
プランターのほうは成長はしていましたが、葉色が薄く、 肥料切れの様子でした。
さつまいもは肥料はいらないと言いますが、 プランターの場合は定期的に追肥をしても良いかもしれません。
8月に入り気温が上がると、ようやく葉が茂りだしました。
つるはつる返しするほどは伸びず、 マルチをかけた畝の上に収まっています。
それでも地植えのさつまいもはプランターに比べると葉も大きく、 濃い緑で元気に育っているようです。
9月も順調に成長を続け、 ようやくつるも畝を超えて地面につくくらいまで伸びてきました。
このころ、ずっと試してみたかったさつまいものつるの調理にはまり、よく収穫して食べていました。
◯10月、試し掘り
ようやく10月、本州では芋掘りの季節です。
11月まで待とうと思っていた我が家も、 待ちきれずに試し掘りをしてみることにしました。
掘り出すと止まらず、地植えのまだ小さい芋一株と、 プランターと残しておいた親株も掘り返してしまいました。
結果はまだやはり小さめ。もう少し待っても良さそうです。
最初に収穫したチビ芋、20個ほどを追熟もせず、 おやつにちょこちょこ食べていましたが、 意外と早く無くなってしまったので10月中旬の晴れた日、 残りの芋も収穫してしまうことにしました。
畑の片付けや干し芋なんかを作ることを考えると、 やはりそろそろ収穫しておきたいところです。
◯いよいよ収穫
試し掘りから2週間も経っていないですが、娘にもせがまれ、 いよいよ全て収穫します。
まずはツルを根本から切り取って上部をすっきりさせます。
マルチをはぎ、 株元から少し離れた位置にスコップを差し込み土を持ち上げます。
マルチを張っておいた地面は春のまま柔らかく、 土がふわっともちあがります。
手で株下の土を優しく掘ると、 少ないながらもしっかり芋が膨らんでいるのが確認できました。
寒い北海道、 日当たりの悪い我が家でダメもとのつもりで育てたさつまいもです が、実際に膨らんだ芋を見るとテンションが上がります!
娘も喜びながらあっという間に全て収穫しました。
チビですが、しっかりさつまいもです。
前回のものと合わせると、全部で40個ほど収穫できました。
日当たりの悪い我が家でこれだけ収穫できれば大満足です。
チビ芋も子供たちのおやつにはちょうど良いサイズです。
来年もまた育てようと思える収穫となりました。
収穫後は来年に備え、堆肥を入れて耕しておきます。
こっそりエリアを広げて耕したことはヒミツです。
◯つるの活用
さつまいものつるは、今回かなり拝借して、いただきました。
きんぴらも美味しいですが、私はにんにく炒めが好きでした。
にんにく炒めにするとまるで空芯菜のような味わいになり、 美味しいです。
収穫時は葉先の柔らかい部分だけを収穫し、 自宅で消費しきれない分はご近所に配りました。
また以前からやってみたかった、 さつまいものつるのリースも作ってみました。
乾いたらどんな飾り付けをしようかと楽しみです。
さらに、捨てられない病により、 葉先を3本だけ水挿しにして飾ってみました。
さつまいもは発根しやすい特性がありますが、3日でこの成長。
このまま水耕栽培ができたら、 春にまたここから苗を採れるんじゃないかとたくらんでおります。
◯おまけ
プランターを動かしたときに残った根から、 葉っぱが生えてきていました。
寒い北海道では越冬は難しいと思いますが、 来年の春にまた出てこないかな、と少し楽しみです。
まとめ
今年はスーパーの一本のさつまいもが、 チビですが40個以上のお芋に変わりました。
コストほぼ0でこの収穫は嬉しいですね。
また日当たりが悪く涼しい気候の我が家でも、 しっかりさつまいもは収穫できると分かりました。
ただし芋は小さめなので、 数うちゃ当たる戦法は正解だったと思います。
日当たりが良ければもう少し遅く、 6月以降に植えても収穫できるのではないかと思います。
北海道でさつまいもが育つかどうか心配な方は我が家の検証を参考 にしてみてくださいね。
ちなみに追肥は一切していないので、 根付いてしまえば本当に手がかからずに育てられますよ。
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