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こんにちは。たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で家庭菜園をしています。
皆さん、さつまいもの苗って、どんなものかご存知ですか?
さつまいもはじゃがいものように種芋を植えるのではなく、種芋から伸びたツルを切り取って苗にします。
そして、さつまいもはスーパーに売っている芋からでも、芽を出させ、苗をとることができるんです!
今回は、スーパーのさつまいもから苗を採るための、 さつまいもの芽出し方法をご紹介します。
温床などは使わず、どなたでも自宅で簡単にできる方法です。
一つの芋から切り苗10本は余裕で取れますよ。
この記事の内容
さつまいもの芽出し方法
◯用意するもの
- さつまいも
- ジップロックL
- 園芸用土
- 植木鉢
※さつまいもは、スーパーに売っているもので大丈夫です。
今回、水耕と土耕、 芋を切ったものと切らないもので比較しました。
その結果、1番成長が良かった、「切らずに土に埋める」 方法についてご紹介します。
•芋の上下
さつまいもには上下があり、 土に埋まっていた時にツルが付いていたほう(上) からのみ芽が出ます。

切ってしまうと、しっぽの方からは芽が出ないのと、 切り口から腐りやすくなってしまうため、 切らずに一本のまま芽出しすることをおすすめします。
•水耕と土耕
また、切った芋を少しの水に浸けて育てる、 水耕栽培も試しましたが、発根後の根の成長が思わしくないため、 土を使った方が確実だと思います。
土は少量で大丈夫なので、 100均の園芸用培養土などを利用すると良いです。
◯芽出しの手順
①さつまいもの消毒
まず、さつまいもを50度のお湯に40分ほど浸し、消毒します。
また、この作業もやったものとやらないもので比較した所、 芽が出るまでの日数もこの作業をした方が早かったです。
温めることで、発芽スイッチが入るようです。
ちなみにうちには温度計が無いので、なんとなくでやりました。
50度は、一瞬なら指を入れられるけれど、長くは無理! と思うくらいの温度です。
②暖かい場所で芽出し
•さつまいもの芽出しに適した環境
さつまいもは、湿度80%、温度が30度と、 高温多湿の環境下に置くと、簡単に発芽します。
プロの農家であれば、温床と呼ばれる設備を使ったりしますが、 家庭では芋が一つ入るスペースがあればOKです。
ここで活躍するのがジップロックです。
お風呂にいれたさつまいもを、少量の水( 芋の下部が少し浸かるくらい)を入れたジップロックに入れ、 口を1センチほど隙間(空気穴)を空け、閉めます。
そして夜間も30度以上を保てる場所に置くのですが、 うちは脱衣所の暖房の上が最適でした。
暖かい場所が無い場合は、電気あんかを購入するか、 コタツの中や冷蔵庫の上などでも良いです。
電気あんかは、温度調節の機能が付いたものが便利です。
園芸用の加温シートも売られているのですが、レビューを見ると28度くらいまでしか上がらないようで…うちはこちらのペット用のホットマットを購入しました↓↓
リンク
ペット用なので、熱くなりすぎず、防水なのもいいですね。温度も25〜40度まで調節可能です。段ボールの中などに入れ、上部に薄い段ボールを1枚しいて使用したらいいかなと思います。
芽出しの時点では、光は必要ありません。
•1日に一度水を替え、ジップロックを洗う。
高温多湿では菌も繁殖しやすいので、1日に一度、 水を替えて袋を洗ったほうが良いでしょう。
•3日目から、芽が動く
3日くらいは変化がない様に見えますが、 3日目くらいから芽が動き出してきます。
芋についている窪みの所から芽が出てきて、 少しずつ盛り上がります。
同時に芋の下部からは根が伸びてきます。
※2021.3追記
上記の方法だと、失敗する可能性が高いようです。改良した芽出し方法は、以下に記載。
③芽出し後、土耕へ
1週間ほどすると、はっきり芽が出てきます。

ここまできたら、早めに土耕に移しましょう。
鉢に土を入れ、芽の出ている方を上にして、芋を植えつけます。

鉢は芋を縦にして入れても、 芋の上部が隠れるくらいの大きさが良いでしょう。
根は成長を始めると思った以上に伸びるので、 土は多めの方が良いです。
100均の土は3リットル入っているので、 そのくらいあれば大丈夫です。
植えつけ後は日当たりの良い暖かい場所で管理します。
温度が30度くらいあると良く育ちますが、 室温でも問題なく育ちます。
最終的に一つの芋から10本くらいの芽がでてくるかと思います。

◯切り苗の採り方
種芋を植えつけて1ヶ月ほど経ち、 伸びたつるの長さが15センチ以上になれば、 切り苗として使えます。
•切り苗の長さ
長さはそんなに細かく気にしなくても良いですが、 一本あたり15〜20センチくらいあると良いでしょう。

葉の付け根(節)から発根し、そこに芋が出来るので、 一つの苗から沢山芋を採りたい場合には、 節を多めに埋める必要があるので、切り苗も長めにとります。
プランター栽培などで垂直植えにするなら、 切り苗は短くても良いでしょう。
切り取る位置は、いもの付け根からでかまいません。
•切った後は萎れさせる
さつまいもの苗は、すぐに植え付けるよりも、 少し萎れさせたほうが根付きが良くなります。
しかし、萎れすぎは枯れる原因にもなります。
植え付け後に葉が枯れてしまった場合は、 その葉の付け根には芋は育ちません。
したがって、少しだけ萎れさせ、 ツルを芋から独立させて発根を促します。
具体的には、以下の手順で切り苗を採ります。
- ツルを切り取ってから30分〜1時間、そのまま放置します。
- ツルが少し萎れたら、乾いた茎の先端を斜めに切り、
コップや花瓶に茎が浸かるくらいの水を入れ、そこに挿します。
•水差し発根してから定植
ツルを水に浸けておくと、3日くらいで発根してきます。
あまり長く置くと、根が伸びすぎて折れやすくなってしまうので、 根が5ミリほど伸びたら畑に植え付けを行います。

•切り苗が根付くまで
切り苗は1週間ほどで根づきますが、 その間にあまり晴天が続くと、根付く前に葉が枯れてしまいます。
対策として、くもりの日に植え付けるか、 根が根付いて葉が起きてくるまで、 苗の上にキッチンペーパーや新聞紙など、 日除けになるものを乗せてやると良いでしょう。
まとめ
さつまいもは、少しのコツで簡単に芽出しを行えます。
一つのつる苗から3つの芋が採れるとして、 スーパーの一本の芋が、 最終的に30個のさつまいもに化けることになりますね。

皆さんもぜひ、自宅でつる苗採り、チャレンジしてみて下さい。
寒い地域でもさつまいもを作ってみたい!という方は、下の記事を参考にしてみてください。