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こんにちは。たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で家庭菜園をしています。
みなさん、さつまいもの苗って、どんなものかご存知ですか?
さつまいもはじゃがいものように種芋を植えるのではなく、種芋から伸びたツルを切り取って苗にします。
そして、さつまいもはスーパーに売っている芋からでも、芽を出させ、苗をとることができるんです!
今回は、スーパーのさつまいもから苗を採るための、 さつまいもの芽出し方法をご紹介します。
成功すれば、一つの芋から切り苗10本は余裕で取れますよ。
この記事の内容
さつまいもの芽出し方法は水耕よりも土耕がおすすめ!
わが家ではいろいろな芽出し方法を試した結果、鉢に入れ土をかけたさつまいもをペット用ホットマットの上で温める方法にいきつきました。
>>>さつまいもの芽出し、ようやく成功!育苗マットがわりにペットシートを活用してみた
さつまいもの芽出し方法は水耕栽培などもありますが、これが確実だと思います。
また、これまでにわが家では水耕と土耕、 芋を切ったものと切らないもので、どの方法がより確実に発芽するかを比較してきました。
その結果、一番確実に芽が出たのは、「切らずに土に埋める」 方法でした。
わが家の検証結果を以下にご紹介します。
水耕も可能だが腐りやすい
わが家では切った芋を少しの水に浸けて育てる水耕栽培も試しましたが、切り口が腐りやすく、失敗しやすい印象でした。
加えて、発根後の根の成長もいまいちだと感じました。
また、湿らせた芋をジップロックに入れて温める方法もやってみましたが、嫌気性発酵につながりやすく成功率は低めでした。
最終的に、土を使った芽出しが確実という結論に行きつきました。
さつまいもを切ると切り口が腐りやすい
水耕の芽出し方法だと、さつまいもを半分に切って切り口を水につけるやり方をみかけます。しかし、このやり方は失敗しやすいので注意が必要です。
切り口があると痛みやすく、最悪腐ってしまうのです。
また、さつまいもを切ると、最悪、芽自体が出ない可能性があります。
さつまいもには上下があり、 土に埋まっていたときにツルが付いていたほう(上) からのみ芽が出ます。
もしも芽が出る方を切り落としてしまうと、残念ながら芽はでません。
加えて、水耕で育った根は土よりも弱く、芽の生育も悪いようでした。
そこで、切らずに一本のまま芽出しすることをおすすめします。
さつまいもの芽出しで用意するもの
- さつまいも
- 園芸用土
- 植木鉢
- ホットマット(あれば)
さつまいもはスパーに売っているお好きな品種を用意しましょう。わが家では、紅あずま、紅はるかがお気に入りです。
植木鉢はイモが横向きに入るサイズがあるといいでしょう。なければ、上下を間違わないようにして縦植えにしても大丈夫です。
土は野菜用培養土などがあるといいですが、栽培期間が短く少量しか使わないので、100均の少量パックがおすすめです。
さつまいもの芽出しの手順
それでは、具体的な芽出しの手順をご紹介していきます。
①さつまいもをお湯で消毒する
まず、さつまいもを50度のお湯に40分ほど浸し、消毒します。
この作業もやったものとやらないもので比較したところ、 芽が出るまでの日数もこの作業をした方が早かったです。
温めることで、発芽スイッチが入るようです。
ちなみにうちには温度計が無いので、なんとなくでやりました。
50度は、一瞬なら指を入れられるけれど、長くは無理! と思うくらいの温度です。
②鉢に入れ、暖かい場所で芽出しする
消毒が終わったら、さつまいもを鉢に入れて土をかけます。
あとは鉢ごと暖かい場所に置き、芽が出るのを待つだけ。
さつまいもは、湿度80%、温度が30度と、 高温多湿の環境下に置くと、簡単に発芽します。
プロの農家であれば、温床と呼ばれる設備を使ったりしますが、 家庭では芋が一つ入るスペースがあればOKです。
夜間も30度以上を保てる場所に置く必要があるのですが、 うちは脱衣所の暖房の上が最適でした。
暖かい場所がない場合は、電気あんかやホットカーペットなどを購入するか、 コタツの中や冷蔵庫の上などでもいいですよ。
電気あんか・ホットカーペットは、温度調節の機能が付いたものが便利です。
園芸用の加温シートも売られているのですが、レビューを見ると28度くらいまでしか上がらないようです。
うちはさつまいも用に、こちらのペット用のホットマットを購入しました↓↓
リンク
ペット用なので、熱くなりすぎず、防水なのもいいですね。温度も25〜55度まで調節可能です。
段ボールや衣装ケースの中などに入れて使用すれば、しっかり高温を保てますよ。
なお、芽出しの時点では、光は必要ありませんが、昼間は日の当たる場所に置いてあげるといいでしょう。
さつまいもの芽が出るまでは約1週間
さつまいもの芽出しは簡単ですが、芽が出るまではドキドキしますよね。
そこで、簡単に芽が出るまでのさつまいもの動きをご紹介します。
芽が動くのは3日目から
暖かい環境に置かれたさつまいもは、 3日目くらいから芽が動き出してきます。
芋についている窪みの所から芽が出てきて、 少しずつ盛り上がります。
同時に芋の下部からは根が伸びてきます。
5〜7日で地上に芽が出る
伸びた芽は、5〜7日ほどで地上にあらわれます!
ここまでくればもう安心!
あとは日当たりのいい暖かい場所で管理していきます。
温度が30度くらいあるとよく育ちますが、芽が出てしまえば室温でも問題なく育ちます。
最終的に一つの芋から10本以上の芽がでてくるかと思います。
わが家ではいつも、育ちすぎて植えきれないほどに成長します。
種芋を植えつけて1か月ほど経ち、 伸びたつるの長さが15センチ以上になれば、 切り苗として使えます。
さつまいもの切り苗の採り方
次に、伸びたツルを切り苗として切り取る方法をご紹介します。
切り苗を採る際の手順
切り苗を採る際は、以下の手順で行いましょう。
- 15センチほどにツルを切り取る
- 30分〜1時間、そのまま暖かい室内に放置
- ツルについた葉が少し萎れたら、乾いた茎の先端を斜めに切り、
コップや花瓶に茎が浸かるくらいの水を入れ、そこに挿す - 2〜3日ほどたち発根してきたら、土に埋める
さつまいもの切り苗の長さ
長さはそんなに細かく気にしなくても良いですが、 一本あたり15〜20センチくらいあると良いでしょう。
さつまいもに芋ができるときは、葉の付け根(節)から発根し、そこに芋が育っていきます。
そのため、1つの苗からたくさん芋を採りたい場合には節を多めに土に埋める必要があるので、切り苗も長めにとります。
大きい芋をとりたい場合や、プランター栽培などで垂直植えにするなら、 切り苗は短くてもいいでしょう。
さつまいものツルを切り取る位置
さつまいものツルを切り取る位置は、いもの付け根からでかまいません。
さつまいものツルを切った後は萎れさせる
さつまいもの苗は、すぐに植え付けるよりも、 少し萎れさせたほうが根付きがよくなります。
しかし、萎れすぎは枯れる原因にもなります。
植え付け後に葉が枯れてしまった場合は、 その葉の付け根には芋は育ちません。
そこで、切り取ったあとのツルは1時間ほど放置し、少しだけ葉を萎れさせてやります。
水差し発根してから定植
萎れさせたツルは、先端を再度斜めに切り揃えてから水につけてやります。これは給水をよくするためです。
根は節の付け根から伸びるので、水につける際は節がしっかり水につかるようにしましょう。
ツルを水に浸けておくと、3日くらいで発根してきます。
あまり長く置くと、根が伸びすぎて折れやすくなってしまうので、 根が5ミリほど伸びたら畑やポット、プランターに植え付けを行います。
気温が低い場合、早めにマルチをひいて地温を上げておくと苗が根付きやすくなります。
苗を植えるときは、土に手を入れたときに「あったかい」と感じるくらいまで地温が上がっていることを確認しましょう。
お布団をしっかり温めてあげることで、さつまいもちゃんはスクスク大きくなってくれます。
切り苗が根付くまで
切り苗は1週間ほどで根づきますが、 その間にあまり晴天が続くと、根付く前に葉が枯れてしまいます。
対策として、くもりの日に植え付けるか、 根が根付いて葉が起きてくるまで、 苗の上にキッチンペーパーや新聞紙など、 日除けになるものを乗せてやるといいですよ。
畑の場合は基本的に水やりは不要ですが、晴天が続く場合は枯れないように水をやりましょう。
1週間ほどでしっかり根付いたら、もう安心です!あとは収穫を楽しみに、秋までひたすら待ちましょうね。
まとめ
さつまいもは、少しのコツで簡単に芽出しを行えます。
一つのつる苗から3つの芋が採れるとして、 スーパーの一本の芋が、 最終的に数十個のさつまいもに化けることになりますね。
我が家では10本ほど苗をとり、1本のさつまいもから30個以上の芋を収穫できました!
場所があれば、もっと採れそうですね。
みなさんもぜひ、自宅でつる苗採り、チャレンジしてみて下さい。
寒い地域でもさつまいもを作ってみたい!という方は、下の記事を参考にしてみてください。
わが家の芽出し試行錯誤の様子は以下記事にも記載しています。
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道央にお住まいの方とか。本当に参考になりました。
私は新千歳空港の近くに住んでいます。昨年からサツマイモ
も栽培しています。サツマイモは馬鈴薯と違い芽だしが難しいですね。農園を借りて採算無視の菜園生活を楽しんでいる一九四六年生まれのオッサンです。居間の苗は生長中です。
コメントありがとうございます。少しでも参考になりましたら幸いです。
うちもかけているコストを考えるとなかなか元はとれませんね(^^;;
ですが、新鮮な野菜は最高に美味しいですね。土いじりも癒しです。
趣味の菜園、存分に楽しんでいきましょう。
昔小学校の時じゃがいも植えるのに半分に切って切り口に灰をまぶしましたがあれは効果あったんでしょうか。サツマイモでは違うんでしょうか。
じゃがいもに草木灰をまぶすのは効果あるようですよ。ただ、じゃがいもでも暑い時期は切ると腐りやすくなるので、切らずに植える方法が推奨されています。さつまいもは高温で芽出しをするので、傷をつけない方が腐りにくいと思いますよ(^^)
よくわかりました。ありがとうございます。
ちなみに今日サツマイモ買ってきて御指摘の方法で土に入れて見ました!