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障害児育児の孤独感から抜け出す方法〜ピアカウンセリングのすすめ〜

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こんにちは。重度障害児の母、たんぽぽ母ちゃんです。
 
障害児を育てていると、孤独感を感じることはありませんか?
 
障害児育児は健常児と比べても大変なことは多いのに、それを分かってくれる人はなかなか近くにいない場合も多いです。
 
無理に健常児のママと仲良くしようとしても、余計に健常児との差を感じて孤独感が強くなる…なんてことも少なくないと思います。
 
そんな時には、話をできる仲間を探し会話をすることで、ピアカウンセリングの効果から孤独感を解消できます。
 
この記事では、ピアカウンセリングとはどいうもので、どう活用していけば良いのかについて書いていきます。

ピアカウンセリングとは?

ピアカウンセリングとは、簡単に言うと、同じ境遇の人と話をすることに癒しの効果があるというものです。
 
ピアカウンセリングという言葉は、ピア(peer)=仲間と、カウンセリング(couseling)を結び付けたものです。
 
実際に、カウンセリングの手法として用いられることもあり、同じ境遇の仲間との会話から、癒しや悩みの解決を見出すものです。
 
障害児の母であれば、同じように障害児を育てている、先輩ママとの会話などから、ピアカウンセリングと同様の効果を得られるでしょう。

◯ピアカウンセリングの効果

ピアカウンセリングによって期待される効果には、以下のものがあります。
 
  • 共感による癒しの効果
  • 他人の成功体験を聞くことにより、追体験をして気付きのきっかけになる
  • エネルギーのある人からは、会話を通してエネルギーをもらうことができる

•共感による癒しの効果

人は誰かに自分自身の苦しみや悩みを共感してもらうことで気持ちが楽になるものです。
 
それが、同じような境遇にいたり経験をしている人であればなおさら、本当の共感を得れたと感じることができ、気持ちは楽になります。
 
1対1のカウンセリングでもカウンセラーからの共感を得ることで気持ちが楽になることは当然ありますが、やはり同じ境遇にいたり経験をしている人からは、本当の意味での共感を得ることができます。
 
自分と同じ悩みを持っている人がいる
 
という確信的な共感では、気持ちは間違いなく楽になるでしょう。
 
また、同じような悩みを抱えている人が
 
自分一人じゃない
 
と思えることも孤独や孤立感から解放されることで安心につながります。
 
この安心によっても気持ちはだいぶ楽になります。
 
子どもの頃、例えば転んで怪我をした時に、あなたはどうやって「痛かった」という悲しい気持ちを癒しましたか?
 
きっと、母親に
 
「よしよし、痛かったね」
 
と共感してもらうことで、悲しみを癒し立ち直ってきたのではないでしょうか。
 
子どもの頃の親からの共感と同じように、
人は共感によって安心感を得て、救われるのです。
 
 

•先に経験した人の体験談を聞くことで、気づきのきっかけになる

あなたが出会った、同じような体験をしている人の中で、自分よりも先に問題を解決した人の方法を真似することもできます
 
同じような経験をしている仲間であるがゆえに、
 
あの人ができたのであれば、自分にもできるかもしれない
 
と思うことができ、
 
こんな考え方をすれば良いのか
 
気付きのきっかけになることもあります。
 
私自身も、リハビリ入院などをする中で、先輩ママから沢山の育児を楽にするマインドを教わりました。
 
自分が悩んでいたことに対して、先輩ママから、
 
「なんも、そんなこと気にしなくていいっしょ~!」(北海道弁)
 
と言われると、悩んでいたこともそんなにたいしたことではないと思えたりします。
 
きっと健常児のママから同じことを言われても響かないのでしょうが、同じように障害児を育てるママからの話であれば、素直に受け止めることが出来るものですよね。
 

•エネルギーのある人からは、会話を通してエネルギーをもらうことができる

人は大きなショックを受けた時には、そこに気持ちを奪われ、何をするにもエネルギーが無くなってしまいます。
 
鬱の症状が代表的で、鬱は何をするエネルギーも無くなってしまった状態です。
 
エネルギーがない時に補充する方法は、
 
  1. 自分で作る
  2. 人からもらう
の2つの方法があります。
 
①の自分で作る場合は、趣味の時間を取ったり、自然に触れたり、運動をしたりしながら、自分の好きなことをすることで、エネルギーを作り出します。
 
好奇心からは大きなエネルギーが生まれるものです。
 
しかし、あまりにもショックが大きい経験をした時には、好きな事をするほどのエネルギーも無くなってしまうことも多いものです。
 
自分で好きな事をしてエネルギーを作り出す余裕がない時には、エネルギーのある人と会話をすることで、エネルギーを充電することも出来ます。
 
エネルギーのある人とは、
 
  • 元気な人
  • 自信のある人
  • 優しくて、愛情のある人
  • 好きなことをして生き生きとしている人
  • あなたが話していて元気になれると感じる人
などです。
 
あなたの周りに、話していて、なんとく元気をもらえるなぁ、と思う人はいませんか?
 
そんな人がいれば、積極的に話を聞いてもらうようにしましょう。
 
それが同じような境遇の方であれば、共感による癒しの効果もあるので、なお良いでしょう。
 

ピアカウンセリングの注意点

辛い経験をした人同士の会話では、不幸自慢やキズの舐め合いに陥ることがあります。
 
「私はこんなに辛いことにも耐え、頑張ったんだ」
 
という思いを誰かに認めてもらいたい気持ちから、不幸自慢に陥ってしまうのです。
 
いくら不幸自慢をしたところで、幸せにはなれません。
 
むしろ、自分が不幸であると周りに宣言するようなものです。
 
周りの人たちも、あなたを「不幸な人としてみなしてしまいます。
 
自ら不幸だと繰り返し言っていると、本当に不幸になってしまうのです。

他人に依存することの危険性

不幸自慢から、他人から認めてもらうことに依存することはとても危険です。
 
他の人からの評価をもらうことでしか心のすき間を埋められないといつまでも他人からの評価を求め続けなければならなくなってしまいます
 
SNSへの依存なども、その最たる例でしょう。
 
仮に一度、認めてもらったとしても、また不安になって、何度も何度も求め続けることになります。

ピアカウンセリングを活用して、孤独感から抜け出そう

障害児育児に孤独感を感じる時には、仲間や信頼できる人との会話を積極的にしてみるようにしましょう
  • 仲間との会話によって孤独感から抜け出すためには、うまく行った経験乗り越えた経験を参考にすることが大切です。
  • パワーをもらえる、癒されると感じる人と、積極的に会話をするようにしましょう。
  • キズの舐め合いや不幸自慢に陥らないこと

◯仲間の探し方

お子さんに障害がある場合、多くの方が入院や療育の経験があると思います。
 
そこで出会ったお母さんたちと話をするうち、自然に気持ちが救われていた、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
 
そういった身近な人たち、出来れば少し先を行く先輩ママ達との会話を積極的にするようにしてみて下さい。
 
話しかけるのが苦手で、エネルギーを使ってしまう、というような場合は、経験者でなくてもかまいません。
 
病院の看護師さん保育士さんデイや療育の先生など、あなたが話しやすいと思う方に、話を聞いてもらうだけでも気持ちが落ち着くでしょう。
 
もしも近くにそういった方がいない場合は、インターネット上でも仲間を探すことができます。
 
ブログなどに、障害児育児について書いている方も多いです。
 
病名などで検索し、文を読むだけでも、癒しの効果があるでしょう。
 
私自身も息子が生まれてからはアメブロで同じ病気のお子さんを持つ方と交流し、励まされていました。(はーたんたんたんという名前のブログを三年ほど続けました。)
 

障害児育児の経験者の、書籍を探してみる

あなたがもし、人と話すことが苦手だったり、人と話すほどのエネルギーもないと感じるのであれば、ブログの他に、障害児育児の経験者の、書籍を探してみるのも一つです。

本との出会いは人との出会いと同じ、という言葉もあります。

経験者の乗り越えた体験、人生の教訓などを読むことで、あなたの苦しみを乗り越えるヒントが見つかるかも知れませんよ。

まとめ

障害児の育児に孤独感を感じる場合は、仲間の存在が励みになります。
 
自分にエネルギーがない時には、他人との会話からエネルギーをもらって乗り切りましょう。
 
同時に、好きなことをして自分を癒す努力も必要です。
 
自分の心が弱っているとき、孤独や寂しさ、不安を感じることもあるでしょう。
 
まずは、その心の奥にある気持ちに気づいてあげて下さい。
 
自ら自分の中の「悲しみ」に気付き、感じきることが、悲しみを乗り越える近道になります。
 
障害児育児の心を軽くする方法については、こちらの記事にも書いています。
 
よかったら読んでみて下さい。
 
 
 
 
また、筆者自身の経験から、我が子の生涯を受け入れるまでのプロセスを書籍にまとめています
 
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