スポンサーリンク
こんにちは、たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をしています。
みなさん、鬼灯(ほおずき)って見たことありますか?
真っ赤な赤い実が可愛いですが、 中の実は残念ながら食べられません。
ですが、そのほおずきが食べられる品種があるというのです。
その名も食用ほおずき、ゴールデンベリー(ケープグースベリー)。
調べると、一部のセレブの間で流通する、 高級フルーツらしいです。
気になって仕方なかった私は、ネットで種を注文し、 種から育ててみることにしました。
この記事の内容
食べられるほおずき、ゴールデンベリーを育ててみた
◯ほおずきの品種
食べられるほおずきは、食用ほおずきやチェリートマト、 インカベリーなど呼び方も様々で、色々な品種があるようです。
中でもインカベリーやゴールデンベリーのような寒い北海道向きの 品種は、かなり美味しいようです。
ネットで検索した結果、サッポロノウエンさんで見つけた、「 ゴールデンベリー(ケープグーズベリー)」 という名前の食用ほおずきの種を購入することにしました。
・ゴールデンベリーの種の値段
値段は小さな袋に10粒ほどの種が入って、400円ほど。
さすが高級フルーツです。
意外に少ない量に、発芽へのプレッシャーがかかります。
◯3月下旬、種まき
ゴールデンベリーはナス科で、トマトの仲間なので、 トマトと同じように種を撒きます。
種は嫌光性で、発芽までは1週間ほどかかるとのこと。
張り切って3粒ほど撒きましたが、 待てども待てども芽が出ません…
色々調べて考えたところ、どうやら温度が足りなかったようです。
播種から1週間以上時間が経っていたため、念のため、 改めてまき直してから、風呂場の暖かい暖房(パネルヒーター) の上に置いてみました。
すると、今度は無事に3日で発芽!(早い!)
先に撒いた種も、暖かい所に置いたところ、 後から発芽してきました。
食用ほおずきは、発芽に25°〜30°の温度が必要なようです。
室内は暖かいので大丈夫かと思いましたが、やはり、 発芽時はしっかり温度を上げてやることが大切ですね。
◯窓際で2か月育苗
ほおずきの芽は、ナス科なだけあって、 トマトやピーマンにそっくりです。
そして、ほおずきは育苗期間が長く、 2か月ほどは本当にひょろひょろで頼りない感じです。
これでは、外に出すとあっという間に風で折れてしまうでしょう。
2か月ほど窓際で育苗し、2か月たつと、 ようやくお箸くらいの細さには成長してくれました。
◯6月上旬、プランターに植え付け
北海道も暖かくなってきたので、いよいよ植え付けです。
なるべく暖かい環境で成長出来るよう、 日当たりの良い場所にプランターで育てることにしました。
生育の良いものを残し、2株をプランターに植え付けました。
北海道の6月は風も強く夜間は冷えるので、 1か月ほどはビニールで行燈をしてやります。
ほおずきの苗は、 少し強めに触っただけで葉がぽきっと折れるくらい弱いです。
植え付け時にも、下葉が何枚か折れてしまいました。
◯7月上旬、花が咲く
植え付けから1か月ほど経った頃、 ほおずきに初めての花が咲きました。
小さくて可愛らしい花です。
同時に、株の根本からは、脇芽?がどんどん伸びてきました。
◯実が膨らみ出す
花が終わると、1か月ほどかけ、 ゆっくりゆっくり実が膨らみ出します。
緑の小さなほおずきの実は、見ているだけでとても癒されます。
脇芽や枝先にも花が咲き、実の数も増えてきました。
トータルで、一株に10個くらいです。
◯夏場の成長
ほおずきは暑すぎる環境は苦手なようで、 夏場は少し生育がゆるやかになります。
週に一回液肥を与えていましたが、暑い日が何日も続いた後には、 下葉が黄色くなり落ちるようになりました。
◯実が色づき出す
8月末になり、ようやく緑の実が黄色に変わってきました。
ゴールデンベリーというだけあり、 色が変わった実は輝いて見えます。
ほおずきは開花から45日頃が収穫期になるそうです。
また完熟すれば、簡単にポロっと落ちるようになるとのこと。
日数は経っていますが、軸はしっかりしていて、 引っ張ってみてもまだまだガッチリくっついています。
◯待ちきれず、収穫
更に5日ほど待ったのち、 待ちきれずに一つ収穫してみることにしました。
ハサミを使えば良かったのですが、手でもぎ取ります。
あいかわらず、がっちり付いています。
皮を剥いてみると、とってもキレイな実が顔を出しました。
匂いを嗅いでみると、皮からはものすごくフルーティーな、 なんとも良い香りが広がります。
◯ゴールデンベリーの味は!?
匂いに期待を膨らませ、口に入れてみます。
「ん? うーん…」
正直、食べた瞬間に美味い!とはなりません。
まず先に酸味が来て、 後から爽やかな甘みが感じられるかんじです。
ほおずき独特の香りというか、 苦みのようなものも若干ですが感じます。
食感は、果肉がサクッとしていて、 さくらんぼを軽くしたようなかんじです。
ぷちっとした種の食感も、わずかに感じます。
一緒に味見した娘いわく、
「なんか歯磨き粉みたいにスースーする」
だそうです。確かに、独特のすーっとした香りのようなものも感じられます。
ゴールデンベリーを食べてみた感想は、 たしかに美味しいのだけど、絶賛するほどではない、 といった感じでした。
食用ほおずきの食べ方では、 ドライフルーツやチョコレートディップにする方法があるそうです 。
思ったよりも酸味が強いので、 ほおずきの風味を活かすにはチョコレートディップが確かに合いそ うです。
☆2回目収穫時、実際にチョコレートディップを試してみました。
結構収穫できたので、
下の切れ目に沿って皮を剥いて、
皮をひっくり返したら、
爪楊枝を刺して、
溶かした板チョコをつけるだけ!
チョコが付かないように、ロールパンに刺して乾かしました。
酸味が強いので、確かにチョコディップにすると食べやすくなります。
余ったものを冷凍してみましたが、このほうが私は好きかも!
冷凍しておいて、ちょこちょこ食べられるのでおすすめです。
まとめ
実は余った苗を庭の片隅に植えておいたのですが、 日当たりも悪く肥料もないせいか、未だに花も咲いていません。
ほおずきは肥料がいらない、なんていう記述も見かけますが、 肥料はしっかり与えたほうが良さそうです。
生育期間が長い割に収量はわずかだったので、 次回の栽培は考えるかもしれません。(育て方が良ければ、 もっと沢山採れるそうです)
珍しい野菜のお試し栽培という意味では、 楽しんで栽培することができました。
なにより、ほおずきの緑の実はとても可愛くて、 毎日眺めては癒されていました。
珍しいフルーツを自分でも食べてみたい!という方は、 一度試しに作ってみても良いかもしれませんね。
スポンサーリンク