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こんにちは。たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をしています。
今回は北海道でのツルムラサキの育て方をご紹介します。
ツルムラサキとは?
ツルムラサキはスーパーなどではあまり出回らないので馴染みがな いですが、葉茎を食べる野菜です。
オクラのような青臭さと粘りがありますが、肉厚で歯応えもあり、 栄養もたっぷりです。
夏場によく育つので、夏場の葉物に重宝しますよ。
北海道でのツルムラサキの育て方
栽培スケジュール
5月中旬 土起こし、堆肥、石灰散布、元肥
6月上旬 植え付け(種まき)
7月中旬〜適時収穫
①植え付け時期
ツルムラサキは、種から育てます。
北海道の場合、 十分に暖かくなった6月以降、植え付けを行います。
6月以降に直播きしても育ちますが、 早く収穫したい場合には5月上旬頃からポットに種を撒いて育苗し ておくと良いです。
プランターでも地植えでもどちらでも大丈夫ですが、 最盛期には2メートルほどにも育ちます。
支柱を立てておくなど、 伸びても良いように準備しておきましょう。
(プランター栽培の場合、涼しい北海道では割とコンパクトに育つので、つるが伸びないうちに適時収穫すれば、支柱が無くても大丈夫です。)
②植える前の準備
◯土の準備
5月上旬頃、土を20センチほどの深さまで耕し、 堆肥を入れます。植え付けの1週間前に、有機石灰、 肥料を入れます。
1平方メートルあたりの目安
- 堆肥は20ℓ
- 有機石灰を2掴み(100g)
- 元肥として化成肥料や鶏糞を2つかみ(100g)
プランターの場合は、野菜用培養土で問題なく育ちます。
◯株間
株間は20センチ以上空けたほうが生育が良いです。
◯種の準備
ツルムラサキの種は、北海道ではあまりメジャーではないため、 店頭に置いていないことも多いです。
育てたい場合は、ネットでも購入出来ます。
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•ツルムラサキの品種
ツルムラサキには、赤茎種と緑茎種があります。
どちらでも食べられますが、緑茎種のほうが味は良いようです。
③種の撒き方
ツルムラサキの種は固いので、 一晩水に浸しておくと発芽率が良くなります。
種が呼吸できるよう、容器に入れた種の上に、 濡らしたキッチンペーパーなどを被せておくと良いでしょう。
ポット撒きの場合は、一箇所に2、3粒撒き、軽く土を被せます。
1週間ほどで発芽したら間引きを行い、定植までに一本立ちにします。
ツルムラサキの発芽温度
ツルムラサキの発芽温度は30度ほどと高いので、直播きの場合、 発芽までに時間がかかることがあります。
直播きをする場合はホットキャップを被せるなど、 温度を上げてあげると早く発芽します。
こぼれ種などから自然に発芽する場合は、 7月頃になる場合もあります。
植え付けや種撒きの際には、支柱やネットを立てておきましょう。(北海道の場合、適時上部を切り取って収穫すれば、支柱がなくても大丈夫です。)
④収穫までのお世話
◯水やり
降雨のみで問題なく育ちます。
晴天が続く場合は、土が乾いたらたっぷり水をやりましょう。
プランターの場合、生育期には沢山水を必要とするので、 朝晩2回水やりをするなどして、 水切れにならないようにしましょう。
◯追肥
生育初期は元肥のみで育ちます。
プランターの場合は、週に一度、薄めた液肥をやると育ちが良いです。
肥料切れになると、葉に赤い点がポツポツと現れるので、適時追肥してやりましょう。
7月以降、生育が盛んになり収穫が始まったら、 約2週間に一度のペースで追肥を行います。
暖かい地域では育ちすぎて困る場合も…↓↓(北海道ではこうはなりませんのでご安心を。)
⑤収穫時期
ツルムラサキの収穫は、茎ごと切って収穫しても良いですし、 葉だけかき採って収穫しても良いです。
茎も実も葉も食べられますが、茎は筋っぽいこともあります。
摘芯
草丈が30センチほどになると、脇芽が出来始めます。 脇芽の上で、収穫もかねて摘芯してやると、 脇芽が伸びて葉が沢山付きます。
◯挿し木
ツルムラサキは、挿し木でも簡単に育てることができます。
挿し木の方法
- 切り取った茎を10センチほどの長さに切り分け、
水に挿しておきます。 - 発根まで、水は毎日替えましょう。
- 1週間ほどで発根してくるので、土に植え付けます。
水挿し発根後、植え付け↓↓一週間ほどたったもの。
◯採種
ツルムラサキは、暖かい地域では、秋になると花が咲きます。
そのうちぷっくりとした紫色の実を付け、 中に固い種子を作ります。
北海道の場合、花が咲く前に寒くなってしまうので、なかなか種を採れないかもしれません。
その場合、掘り上げて鉢植えにして室内で管理すると、実を付けることがあります。
我が家では、秋に鉢上げした株から、3月頃に種を取る事ができました。
種を採るときは以下の手順で採種します。
ツルムラサキの採種方法
- 実を採り、水を張ったボウルなどの中で、
果肉を潰して種を取り出します。 - 種を取り出したらしっかり乾燥させます。
- 密閉袋に入れ、野菜室で保管します。
後は次の年の春に撒けば、発芽し元気に育ちます。
保存しない場合は、乾燥させずに果肉のついたままで撒いても、しっかり発芽します。
◯ツルムラサキの調理法
ツルムラサキは、ほうれん草などの葉物と同じように、 お浸しや炒め物、汁物などでいただけます。
独特の風味もあるので、お浸しがおすすめです。
以下に、我が家の鉄板の食べ方をご紹介します。( うちは葉だけ使います)
ツルムラサキのお浸し
- たっぷりのお湯を沸かし、
ツルムラサキの葉を30秒だけサッと茹でます。 - 冷水にさらし、手でぎゅっと絞ります。
- 絞ったものをまとめて、1センチほどの幅に切ります。
- ボウルに移し、かつお節、顆粒だし、醤油を適量加え、
混ぜ合わせます。
プリプリの歯応えがなんとも言えず、独特の青臭ささや苦味も、 醤油の風味に良く合い美味しいです。
うちでは6歳の娘もツルムラサキのお浸しが大好きで、 モリモリ食べますよ。
まとめ
ツルムラサキは北海道ではあまり馴染みがない野菜ですが、 7月から8月頃になると、 JAや産直などで売り出されている事があります。
独特の風味が苦手な方もいますので、 まずはそういったものを購入して食べてみると良いかもしれません 。
購入したツルムラサキに茎が付いていれば、 それを挿し木にすることもできます。
ちなみにうちのツルムラサキは、挿し木から種を採り、 育てたものです。
北海道でツルムラサキを育てる場合、割とコンパクトに育つので、育ちすぎて困るといったこともありません。
夏場に葉物が欲しい時にちょこちょこ収穫するのに、ちょうど良いサイズに育ちますよ。
夏場の栄養満点の葉物に、 ツルムラサキをぜひ育ててみてください。
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