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庭の空きスペースでのフキの育て方【北海道の家庭菜園】

フキの栽培
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こんにちは、たんぽぽ母ちゃんです。

北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をしています。

みなさん、フキは好きですか?私は大好き!

とくに生ブキがたまりません。

最近ではスーパーで通年、水煮のフキが売られていますよね。

でも、春先の生ブキの食感と香りはやはり格別です。

「春に山菜のえぐみをからだに入れると健康にいい」なんて言われますし、春の山菜にはその時期にしか味わえない風味と美味しさがあります。

フキといえば、街中でも自生するくらい強い山菜。

しかし、食用として食べるなら、山のきれいで安全な土で育ったフキを食べたいですよね。

しかし、我が家は子どもも小さく、なかなか山には行けない…

ということで、自宅でフキを育てることにしました!

今回は、庭の空きスペースでのフキの育て方をご紹介します。

庭の空きスペースでのフキの育て方【北海道の家庭菜園】

フキは日本に自生する山菜で、地下茎で繁殖します。

春先に出てくるふきのとうや、赤くなるまえの茎を食用とします。

フキには石ブキやツワブキなど、若干種類があるのはご存知でしょうか。山のフキ

北海道足寄町に自生するラワンブキは2〜3メートルにもなる巨大フキとして有名ですよね。(知らない方はぜひ検索してみてください!)

基本的には露地のフキも山のフキも同じもので、どの種類のフキも食用とできます。

栽培スケジュール

  • 4月上旬(8月下旬)土起こし、堆肥、石灰散布、元肥
  • 4月中旬(9月上旬)地下茎の植え付け
  • 2年目以降の5月 収穫

①植え付け時期

フキの植え付け時期は、春か秋です。

フキは地下茎を植え付けますが、乾燥や暑さに弱いため、涼しい時期に植え付けます。

北海道の場合は4月中旬〜5月頃か、9月頃が最適でしょう。

②植え付け前の準備

◯植え付け場所の確保

フキは多年草で、一度植えると毎年生えてくるので、家庭菜園の場合はフキ栽培のスペースを確保しておきましょう。

一株(地下茎が1本)だけであれば、半畳ほどのスペースがあれば十分です。

フキは乾燥に弱く、反日陰の環境を好むため、庭の日陰のスペースなどを有効活用しましょう。

◯土の準備

植え付けの2週間前、4月上旬(8月下旬)頃から土作りをしておきます。

土を50センチほどの深さまでよく耕し、堆肥や腐葉土を入れます。

植え付けの1週間前に、有機石灰、有機肥料を入れます。

1平方メートルあたりの目安

  • 堆肥は20ℓ
  • 腐葉土は10ℓ
  • 有機石灰を3つかみ(150g)
  • 元肥として鶏糞などを2つかみ(100g)

◯苗の準備

フキは地下茎を苗として用います。

植え付け時期(北海道では4月頃)になると、ホームセンターなどでパック詰めされた地下茎を購入できます。

我が家では夏場のキャンプの時に、山のフキの地下茎を掘り起こしてきて植えました。

近くに元気なフキの地下茎を入手できる場所があるのなら、掘り出して株分けが1番コストがかからないのでおすすめです。

フキの地下茎は、なるべく太いものをえらび(1.5センチほど)、長さは20センチほどあればいいでしょう。

③フキの地下茎の植え方

フキの地下茎は10センチほどの深さに埋めます。

地下茎が複数本ある場合は、20〜30センチほど間隔をあけましょう。

植え付け後は乾燥させないようにしっかり水やりし管理します。

落ち葉や腐葉土、敷き藁などでマルチングしておくと、乾燥しにくくなります。

④収穫までのお世話

◯水やり

半日陰であれば、降雨のみでも問題なく芽を出す可能性が高いですが、土が乾いたらなるべく水やりをしたほうがいいでしょう。

ただし、根が呼吸出来なくなってしまうため、毎日水やりしなくても大丈夫です。

(ちなみに我が家は西日の当たる半日陰ですが、完全放置でしっかり発芽しました)

春先に植えたフキは、早ければ1ヶ月ほどで発芽するでしょう。フキの発芽

秋植えの場合も1ヶ月ほどで発芽しますが、冬になると一度葉が枯れ、また翌春の4月下旬頃に発芽してきます。

⑤収穫時期

フキの収穫時期は、植え付けの翌年以降の春、北海道なら5月頃です。

ふきのとうは、蕾の状態のものを収穫しましょう。(北海道は4月頃)ふきのとう、美味しい時期

花が咲いたり、枯れて茶色くなったものは美味しくないです。開花したふきのとう

フキの茎部分は、5月上旬〜6月頃までのフキが1番柔らかくて美味しいです。

それ以降のフキも食べられなくはないですが、硬くなり筋っぽくなります。赤ブキ食べられない

茎が赤くなった赤ブキは、旬が過ぎて硬くなっているものなので、無理に食べないほうがいいでしょう。

少量栽培の場合、一度に収穫してしまうと再生に時間がかかるため、葉を何枚か残して刈り取るといいです。

春植え1年目や秋植えの2年目では、まだ葉も小さいため、もう1年ほど待ってから収穫するといいと思います。

◯フキのプランター栽培

フキはプランターでも栽培可能ですが、水管理が大変なため、あまりおすすめできません。

プランターでフキを栽培する場合は、用土は市販の培養土でかまいません。

半日陰に置き、腐葉土や敷き藁でマルチングをして適湿に保つようにしましょう。

◯フキの調理法

フキの茎を食べるためには、アク抜きと皮むき(筋取り)が必要です。

〈フキの下処理の方法〉

  1. 葉を落とし、軽く水洗いをする。
  2. まな板の上で塩を振り、板ずりする。
  3. 大きめの鍋にお湯を沸かし、塩が付いたままのフキを入れ、3分ほど茹でる。(鍋に入らない場合は短く切る)
  4. お湯からあげ、冷水にさらす。
  5. 切り口に爪をかけて皮を剥いていく(筋取り)。

※フキを茹でる際、あれば重曹(2Lに小さじ1)を入れるとアクが抜け食べやすくなります。

下処理後のフキは水を張ったタッパーやジップロックに入れ、冷蔵庫で保管します。

水はできれば毎日取り替えてください。

フキは傷みやすいので、1週間以内に使い切るようにしましょう。

フキは煮物の他、斜めに切ってきんぴらにするのもおすすめですよ!

また、ふきのとうも同様の方法で下処理をします。

苦味が苦手な方は長めに冷水に漬けるとアクが抜けやすくなりますよ。(1時間〜最大一晩)

ふきのとうは、天ぷらや炊き込みご飯、おひたしなどにすると美味しくいただけます。

私はフキもふきのとうも、余ったらお味噌汁に入れちゃいます。

簡単でおすすめですよ!

まとめ

生フキはシャキシャキの食感が美味しいですが、なかなか毎年、山菜採りに行くのは難しいですよね。

自宅で栽培すれば、安全なフキを手軽に楽しめます。

フキは宿根草なので、一度地下茎を植えれば毎年春の山菜を自宅で楽しめますよ!

ぜひ庭の空きスペースを活用し、0コストでフキ栽培を始めてみてください。

その他、日陰の庭にはギョウジャニンニクや畑ワサビなどもおすすめですよ。

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