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こんにちは。たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をしています。
今回は北海道でのにんにくの育て方をご紹介します。
北海道でのにんにくの育て方
栽培スケジュール
- 8月下旬 土起こし、堆肥、石灰散布、元肥
- 9月下旬 種にんにく植え付け
- 7月中旬 収穫
①植え付け時期
にんにくは、北海道の場合は夏の暑さが過ぎた頃、 9月下旬頃 植え付けを行います。
それより早い時期に植え付けると、 土のなかが蒸れて種にんにくが腐ってしまったり、 葉が育ちすぎて雪害を受けやすくなります。
②植える前の準備
◯土の準備
9月上旬頃、土を20センチほどの深さまで耕し、 堆肥を入れます。植え付けの1週間前に、有機石灰、 肥料を入れます。
1平方メートルあたりの目安
- 堆肥は20ℓ
- 有機石灰を5掴み(200g)
- 元肥として化成肥料や鶏糞を3つかみ(100g)
◯畝を立てる
株間、条間ともに15センチずつ空けます。 畝は10センチほどの高さにします。
玉ねぎ用の穴あきマルチも15センチ間隔なので、 利用すると便利です。
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北海道では雪の期間が長く、春先の地温の上昇が遅くなるので、 地温を上げる意味でもマルチは効果的でしょう。
◯種にんにくの準備
品種は、北海道向けの品種を選びましょう。
ホワイト6片が一般的です。
スーパーのにんにくからも栽培出来ますが、 病気が出ることもあるので、 消毒済みの種にんにくを購入すると安心です。
植え付けの前には、種にんにくの表皮を剥がし、 一片ずつに分けておきましょう。
ばらした分球を包んでいる表皮は剥かなくて大丈夫です。( 剥いてしまっても問題なく、かえって発芽が早くなるようです。)
分球は大きいほど大きなにんにくが収穫出来るので、 植え付けに使うものは大きくて形の良いものを選びます。
色や形の悪いものは病気の元になるので使わないようにしましょう 。
③植え方
- 土全体にたっぷりと水を染み込ませます。
- 15センチ間隔で、5センチの深さの穴を空けます(
人差し指の根元まで) - 種球の尖ったほうを上にして植え付けます。
- 軽く土を被せます。
- もう一度しっかり水をやります。
土中の水分量が多いと種球が呼吸できずに腐ってしまうので、水はやりすぎない。よっぽど乾燥していなければ、発芽まで降雨にまかせて大丈夫です。
④収穫までのお世話
植え付け後は、1週間くらいで芽が出てきます。
その後、草丈20センチほどで冬になり、雪の下で過ごします。
北海道の場合重たい雪に覆われるため、 あまり大きくなりすぎないほうが良いようです。
試しに早く植えてみたものは、雪の重みで茎が折れ、 春には上部の葉は溶けてしまいました。 その後新しい葉も再度出てきましたが、 エネルギーを使ってしまったのか、 小さいにんにくしか収穫出来ませんでした。(写真左↓)
◯水やり
降雨のみで問題なく育ちます。
晴天が続く場合は、土が乾いたらたっぷり水をやりましょう。
◯追肥
北海道のにんにくは、秋に成長しすぎると、 雪の重みで凍害にあいやすくなります。
そのため、元肥でしっかりと肥料をいれてやれば、 その後は雪解け後に追肥をしてやるだけで問題ないように思います 。
3月下旬頃、雪が溶けてにんにくの新芽が動き出したら、 それに合わせて追肥をしてやりましょう。
肥料は4株につき一握り程度、株元にばら撒き、 土にしっかり混ぜ込みましょう。
◯芽かき
植え付け後、10月下旬頃、 まれに一つの種にんにくから芽が二つ出てくることがあります。
その場合は生育の良い方を残して抜き取ります。
芽かきをする時は株元を抑えながら引き抜くと良いです。
芽かきは気づいた時にすれば大丈夫ですが、芽が小さいうちは引っ張ると葉がちぎれてしまうので、草丈20センチほどに育ってから行ったほうが良いでしょう。
◯にんにくの芽
6月上旬頃、にんにくはとう立ちと言って花芽を付けます。
花を咲かせてしまうとにんにくが太らないので、 蕾のうちに摘み取ります。
にんにくの芽は高級食材として中華料理などにも利用されます。
家庭菜園でにんにくを育てた際には、 ぜひにんにくの芽を味わってみて下さい。
〈にんにくの芽の収穫の目安〉
にんにくの芽の収穫の目安は、蕾の上部よりも、 下部の長さが長くなった頃です。
早めに摘み取っても良いですが、料理に使うのであれば、丸い茎の部分が30センチほどに伸びてから収穫すると良いでしょう。
簡単に折り取れるので、手でパキッと折りとるか、 茎を押さえて引っ張ると抜き取れます。
にんにくの芽は蕾より下の、丸い茎の部分が美味しいです。 炒め物の他、汁物に入れても美味しいですよ。
芽を収穫してから、1ヶ月ほどで玉球の収穫時期になります。
⑤収穫時期
にんにくは北海道では7月頃が収穫時期です。
芽が出てから1ヶ月後、葉先が枯れ出したら収穫です。
試し掘りをしてみて、底が平らになっていれば収穫適期です。
抜き方は茎を持って引き抜きます。
土が湿っているとにんにくが痛むので、 晴天が続いて土が乾いている時に収穫すると良いでしょう。
◯収穫後の管理
収穫後は根を落とし、いくつかまとめて茎を紐で縛るか、 茎と根を切り落としてネットに入れ、 風通しが良く直射日光の当たらない軒下などに吊るして乾かします 。
我が家では、玉ねぎのネットを再利用しています。↓↓
カラカラに乾けば長期保存もできますが、 霜が降りる前には取り込んだほうが良いでしょう。
にんにくは冷凍しても完全には凍らないので、丸ごと、または一片ずつ、皮を剥かずに冷凍保存しておくと、長期保存できます。
ただし、風味は落ちやすいので、少量であれば涼しい室内や野菜室での保存のほうが良いでしょう。
◯にんにくのプランター栽培
にんにくはプランターでも栽培することが可能です。
北海道では冬場は雪の下に埋まってしまったほうが、 かえって凍害に遭わないので、 雪の下に置いておいてかまいません。
春先、雪が溶けてきたら、 追肥と定期的な水やりを忘れずにして下さい。
まとめ
にんにくは連作障害も出にくいので、 しっかり堆肥を入れてやれば、同じ場所での栽培も可能です。
植え付けてしまえば手間もかからないにんにく栽培、 時間はかかりますが採れた時の喜びも大きいです。
植え付けも簡単なので、ご家庭でも空きスペースで、 にんにく栽培を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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