スポンサーリンク
こんにちは。たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をしています。
行者にんにくは、北海道の山林に自生する山菜で、 北海道では5月頃が旬になります。
醤油漬けにすると、 にんにくのような強烈な香りがクセになる山菜です。
そんな行者にんにく、 実は家庭菜園でも育てることができるんです。
今回は北海道での行者にんにくの育て方をご紹介します。
栽培スケジュール
- 4月下旬(8月下旬) 土起こし、堆肥、腐葉土、元肥
- 5月上旬(9月上旬) 植え付け
行者にんにくは、植え付けから収穫まで数年かかります。
長期的な栽培になるので、 庭や畑の邪魔にならない場所を確保しましょう。
①植え付け時期
行者にんにくは、北海道の場合は4月〜5月の春か、 秋の9月頃に植え付けを行えます。
行者にんにくは種から育てると収穫まで5〜7年ほどかかるため、 少し育った苗を購入するとよいでしょう。
ちなみに行者にんにくの種は、 種を撒いてから発芽までは1年ほどかかることもあるそうです。
②植える前の準備
◯苗の購入
苗は種苗店や山野草専門店、ネットなどで購入できます。
なるべく大きく育った苗を購入できれば、 収穫までも早いでしょう。
1〜2年目の株では葉の枚数が2枚です。
3〜5年たち、葉の枚数が3枚になると収穫できます。
また、行者にんにくは収穫後の再生が遅いため、 葉を残さずに刈り取ってしまうと、 次に収穫できるのは、また3年後になります。
苗を購入する際は多めの株数を購入したほうがよいでしょう。
◯植え付け場所
行者にんにくは、山林の湿った木陰に自生するため、 強い日差しが苦手です。
植え付け場所は、朝日の当たる半日影が最適です。
寒さには強いですが暑さには弱いため、 夏に強い日差しが当たるような場所であれば、 夏場は寒冷紗で日差しを遮ってやりましょう。
◯土の準備
行者にんにくは水捌けのよい肥沃な土を好みます。
植え付けまえには土をよく耕し、堆肥や腐葉土、 鶏糞などの有機肥料をよく混ぜ込みましょう。
1平方メートルあたりの目安
- 堆肥20ℓ
- 腐葉土10ℓ
- 元肥として鶏糞やぼかし肥などの有機肥料を3つかみ(150g)
③植え方
- 植え穴を掘り、たっぷりと水を染み込ませます。
- ポットから外し、根鉢を崩さず植え付けます。
- 土を寄せ、軽く押さえます。
- もう一度しっかり水をやります。
行者にんにくは密集ぎみに植えた方が乾燥を防ぐことができます。 株間は5〜10センチほどあればよいでしょう。
④収穫までのお世話
◯水やり
降雨のみでも問題なく育ちますが、 土が乾いたらたっぷり水をやりましょう。
◯追肥
植え付け時にたっぷり堆肥と元肥を入れれば、 追肥は必要ありません。
⑤収穫時期
行者にんにくは、苗から植えても収穫まで3年ほどはかかります。
葉の枚数が3枚になった年に収穫しましょう。
収穫時に株元から刈り取ってしまうと再生が遅くなり、 次の収穫まで3年ほどかかります。
株数が少ないなら外葉を2枚残して収穫しましょう。
エリアを3等分し、毎年3分の一ずつ収穫すると、 毎年収穫を楽しめるでしょう。
収穫は葉が開ききる前のものが最適です。
◯採種
3年以上育った株は、夏に花を咲かせます。
放っておくと種をつけるので、 そのまま種を撒けば株を増やすことができます。
採種時期は9月頃です。
行者にんにくの種は乾燥すると発芽率が悪くなってしまうので、 採種後は一晩水に浸してから撒き、 土を軽くかけて乾燥しないように管理します。
種からだと収穫まで5〜7年と、かなり時間はかかりますが、 何年も栽培を楽しみながら増やしていくことができます。
◯株分け
5年ほど育った株は、分けつすることがあります。
分けつした株は、株分けで増やすこともできます。
株分けは9月頃行い、株分け時には、 根を痛めないように注意しながら掘り上げ、 バラバラにして植え替えましょう。
◯行者にんにくのプランター栽培
肥料や水やりの管理があるため地植えと比べて管理が大変ですが、 行者にんにくはプランターでも栽培することは可能です。
土は、黒土または山野草用培土6割に、 完熟堆肥と腐葉土を4割混ぜたものが最適です。
葉色が悪い時には、液体肥料や油かすで追肥しましょう。
◯行者にんにくの調理法
行者にんにくの食べ方は醤油漬けが一般的です。
さっと湯通し後、出汁醤油や、お好みで酒やみりん、 砂糖を加えた醤油に漬け、一晩置けば完成です。
そのまま冷凍もできるので、 たくさん採れたときには冷凍で保存しましょう。
行者にんにくは食べた翌日まで匂いが残るため、 匂いが気になる方は食べすぎに注意してくださいね。
まとめ
行者にんにくは栽培に時間のかかる山菜ですが、 希少価値も高いため、収穫できた年には喜びも倍増します。
なかなか山菜採りには行けないという方でも、 栽培すれば新鮮な季節の山菜を楽しめますよね。
植え付けてしまえばほとんど手もかからないので、 お庭や畑に空きスペースがあるなら、ぜひ育ててみてくださいね。
スポンサーリンク