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こんにちは。たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をしています。
今回は北海道でのピーマンの育て方をご紹介します。
北海道でのピーマンの育て方
栽培スケジュール
- 5月中旬 土起こし、堆肥、石灰散布、元肥
- 6月上旬 植え付け
- 7月上旬〜収穫(10月頃まで)
①植え付け時期
ピーマンは、 北海道の場合は6月に入ってから植え付けを行います。
ピーマンは寒さが苦手なので、 必ず遅霜の心配が無くなってから植え付けます。
幼苗のうちに寒さに当たると、 生育が悪くなってしまうので注意しましょう。
事前にマルチを張って地温を上げておくと活着が良くなります。
②植える前の準備
◯土の準備
5月上旬頃、土を30センチほどの深さまで耕し、 堆肥を入れます。植え付けの1週間前に、有機石灰、 肥料を入れます。
1平方メートルあたりの目安
- 堆肥は20ℓ
- 有機石灰を3掴み(150g)
- 元肥として化成肥料や鶏糞を5つかみ(200g)
◯畝を立てる
ピーマンは加湿に弱いので、 畝を高くして水捌けを良くしてやります。
畝の幅は60センチ、高さ20〜30センチの高め畝を立て、 株間は50センチほどとりましょう。
◯苗の準備
ピーマンを種から育苗すると2ヶ月ほどかかり、管理も大変です。
少量の場合は苗の購入をおすすめします。
苗を選ぶ場合、徒長や枯れのない、 葉色が濃くて元気な苗を選びましょう。
植え付けの目安は、第一花が咲いた頃です。
すぐに植え付けるのであれば、 一つめの花が咲いているものを選ぶと良いでしょう。
•ピーマンの品種
ピーマンの品種はお好きなものを選びましょう。
ジャンボピーマンは肉厚で甘く、 食べ応えがあるのでおすすめです。
③植え方
•浅植え
ピーマンは浅植えにすることで根本が加湿になりにくいため病気に も強くなり、根の生育も良くなります。
根鉢の3分の一が地表から出るくらい、 かなり浅植えにしてやります。
〈植え付けの手順〉
- 植え付け前に、水を張ったバケツに苗を漬け、
給水させておきます。 - 植え穴を掘り、たっぷりと水を染み込ませます。
- ポットから外し、根鉢を崩さず植え付けます。
- 土を寄せ、軽く押さえます。
- 株から10センチほど離し、仮支柱を立て、麻紐で誘引します。
- もう一度しっかり水をやります。
- 初期は枝葉も細く風で弱いので、
風除けのビニールをすると良い。 - 晴れた日の午前中に植え付けると活着がよくなる。
④収穫までのお世話
◯摘花と摘果
最初に付いた花は摘み取ってしまいます。
1番花に実を付けさせてしまうと、 株は実をつける必要性を感じなくなり、 実付きが悪くなってしまいます。
株がしっかり大きくなるまでは、 実を付けさせないようにしたほうが、 後々の収穫量も多くなります。
2番花(1番果)が結実したのを確認したら、 1番果も摘果します。
◯仕立て方
ピーマンは、一本の支柱に主茎を誘引する1本仕立てや、 枝ごとに誘引する3本仕立てや4本仕立てに仕立てます。
おすすめは3本仕立てです。茎を広げるように誘引してやれば、 中心の葉まで日が当たりやすくなります。
◯整枝
ピーマンは1番花の下から元気な脇芽が二本伸びてくるので、 それを伸ばして誘引してやり、3本仕立てにすると良いです。
それより下の脇芽や葉は、風通しを良くするために摘み取ります。
成育がさかんな時期には、葉が繁りすぎて風通しが悪くなります。
上から見た時に重なっている葉や内側に伸びた葉は、 適度に摘み取ります。
また、あまり実を付けすぎても株が疲れてしまいます。
一枝に沢山花実が付きすぎている場合は、 一枝に一つ程度に花を摘んだり、脇芽の先端を摘芯( 成長点を摘み取ること)してやりましょう。
◯水やり
ピーマンは加湿も嫌いですが、極端な乾燥も苦手です。
乾燥が続くと皮が硬くなって苦味が出たり、 実が付きにくくなってしまうので、 地面が乾いていたらたっぷり水をやりましょう。
株元に稲わらなどを敷いてマルチングしておくと、 適度に湿度を保つことができます。
わらがない場合は、刈り取った雑草などでも代用できます。
◯追肥
植え付けから1ヶ月たったら追肥を開始します。
ピーマンは多肥を好むので、 2週間に一度の追肥でしっかり肥料をやるようにします。
追肥は、一株に一握りほどの肥料(化成肥料や鶏糞など) をばら撒き、土にしっかり混ぜ込みます。
葉先の下まで根が張ってくるので、 葉先の下あたりに施肥して下さい。
株が大きくなって葉が広がってきたら、 株元ではなく通路への追肥でも効果があります。
⑤収穫時期
6月に植え付けをしたピーマンは、 7月中旬頃から収穫が始まります。
ピーマンは開花から20日たった頃が収穫期です。
収穫の際はハサミを使うと枝を痛めずに収穫できます。
夏場に樹勢が弱い時には、 なるべく早採りしてやると株が元気になるでしょう。
ピーマンは完熟前の未熟果を収穫するものなので、 緑色のどの時期に収穫しても問題ありません。
待ちすぎるとシワがより、 ハリがなくなってしまうので注意しましょう。(完熟すると、 パプリカのように赤くなります。)
◯ピーマンのプランター栽培
ピーマンは、プランターでも栽培可能です。
プランターの場合は市販の培養土で問題なく育ちます。
追肥は1週間に一度、薄めた液肥で追肥を行うと良いでしょう。
◯ピーマンの調理法
ピーマンは肉詰めやチンジャオロースなどの炒め物、 煮浸しなどで食べると美味しいです。
採れたてのピーマンはシャキシャキで甘みもあるので、 火を通しすぎずに食感も楽しむのがおすすめですよ。
我が家では、油でサッと炒めてから、かつお節と醤油でシンプルに味わうのも簡単で好きです。
まとめ
ピーマンは北海道でも秋までたっぷり収穫できます。
放っておいても実はならりますが、 適度に整枝して手をかけてあげると、長く楽しめますよ。
採れたてのピーマンは苦味も少なく、 ジューシーでパリパリの食感が楽しめます。
そこまで難しくないので、ぜひ家庭菜園で育ててみて下さい。
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