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こんにちは。たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をしています。
今回は北海道でのかぶの育て方をご紹介します。
北海道でのかぶの育て方
栽培スケジュール
〈春撒き〉
5月上旬 土起こし、堆肥、石灰散布、元肥
5月中旬 種まき
6月下旬〜収穫
〈秋撒き〉
8月上旬 土起こし、堆肥、石灰散布、元肥
8月中旬 種まき
10月上旬〜収穫
①種まき時期
カブは20度前後の気温で生育が良くなります。
そのため、北海道では春撒きの場合は5月中旬〜6月上旬、 秋撒きの場合は8月上~中旬頃までに行うと良いでしょう。
◯春撒きと秋撒き
カブは種まき後、 一定の低温に合うと花芽分化する性質があります。
そのため、春撒きのほうが低温に合いやすく、 花芽分化しやすくなります。(約10度以下で感応)
花芽が付いたカブは、 芯が出来て皮も硬くなり美味しくなくなってしまいます。
春撒きでは青虫やダンゴムシなどの虫も付きやすいので、 初めてカブを育てる場合は秋撒きをおすすめします。
とう立ちした花芽は、菜の花のように食べられます。
②植える前の準備
◯土の準備
5月上旬頃、土を30センチほどの深さまで耕し、 堆肥を入れます。植え付けの1週間前に、有機石灰、 肥料を入れます。
1平方メートルあたりの目安
- 堆肥は20ℓ
- 有機石灰を3掴み(150g)
- 元肥として化成肥料や鶏糞を2つかみ(100g)
◯畝を立てる
カブは耕土の深い、排水の良い場所を好むので、やや深めに、 よく耕しておきましょう。
高さは10センチ、幅60~100cmの平床にします。
◯最終株間と栽培日数
- 小カブ 最終株間10センチ 栽培日数40~50日
- 中カブ 最終株間20センチ 栽培日数50~60日
- 大カブ 最終株間30センチ 栽培日数60~90日
◯種の準備
カブには小カブ、中カブ、大カブがあり、 種類によって収穫の時期や大きさが異なります。
春撒きではとう立ちを防ぐため、 6月上旬から小カブを栽培すると、 夏の暑い時期になる前に収穫できます。
カブは寒さには強いですが、 真夏の暑い時期や霜の降りる時期には生育も悪くなります。
環境に応じて栽培期間の適したものを選ぶと良いでしょう。
うちでは、6月中に小カブ、 8月末から聖護院カブなどの大カブを育てています。
•カブの種類
一般的な白カブの他、赤いカブや細長いカブなど、 様々な種類があります。
お好みで育ててみて下さい。
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小かぶであれば、100均にも少量のものが売っていますよ。
③種まきの方法
かぶは一般的に、まき溝を付けて種を撒く、すじ撒きをします。
- 土全体に、たっぷりと水を染み込ませます。
- 支柱や棒を使い、5ミリほどの撒き溝を付けます。※
大カブの場合は点撒きも可 - 1センチ間隔で種を撒いていきます。
- 周囲の土を人差し指でつまむように、種の上に軽く土を被せます。
- 上から土を軽く押さえます。(鎮圧)
- カブの発芽には光が必要なため、土を被せすぎないようにする。
- 撒き溝の深さを一定にすることで、発芽が揃う。
•大カブの撒き方
大カブは株間が30センチほど必要なため、初めから株間を開けて、 大根のように撒いても良いです。
- 土全体に、たっぷりと水を染み込ませます。
- 直径10センチほどの入れ物の蓋などで、
土にハンコを押すように、 土に深さ1センチの円形の撒き床を作ります。 - 一箇所につき3、4粒、点撒きにします。
- 種の上に1センチほど軽く土を被せます。
- 上から土を軽く押さえます。(鎮圧)
- 種の上にかぶせる土はごく薄く!(
種まき用土やバーミキュライトをかけると発芽が揃います。) - 間引きながら小カブとして収穫する場合は、すじ播きでも良い。
④収穫までのお世話
◯水やり
カブは水が好きです。乾燥すると、 実が硬くなりスジっぽい食感になってしまいます。
また水分不足で表皮が硬くなるため、裂果の原因になります。
晴天が続く場合は、土が乾いたらたっぷり水をやりましょう。
◯間引き
間引きは3回ほど行うと良いでしょう。
間引きのタイミングは、 隣どうしの葉が重なるようになった頃です。
- 本葉が出揃った頃、1回目の間引きをし、3センチ間隔にます。
双葉の形がキレイなハート型のものを残します。 - 本葉1、2枚の頃、2回目の間引きをし、5センチ(中カブ:
7センチ)間隔にます。 - 本葉4、5枚の頃に2回目の間引きをし、
生育の良いものを残し、10センチ(中カブ:20センチ) 間隔にします。
※大カブ点撒きの場合は、葉が重なり合うようになったら間引きを行い、本葉4、5枚の頃に一本立ち(30センチ間隔)にします。
間引いた後に株がぐらつくようであれば、土を寄せてやります。
◯追肥
•小カブ、中カブ
小カブや中カブは元肥のみで十分に育ちます。
生育が悪く追肥をしたい場合は、 液肥や少なめの肥料で追肥しましょう。
•大カブ
大カブの場合は生育期間が3ヶ月ほどと長いので、 追肥を行います。
3回目の間引きの時と、 種まきから1ヶ月半経った頃に行うと良いでしょう。
追肥は固形肥料の場合、10株につき半握り(20g) ほどで大丈夫です。
生育の悪い株の周りに多めにやり、 生育を揃えるようにしましょう。
⑤収穫時期
収穫の目安の大きさは以下の通りです。
- 小カブは直径5〜8センチ
- 中カブは直径8〜10センチ
- 大カブは直径12センチ以上
早採りしてもおいしく食べられます。
◯カブの病気
カブは連作障害が出にくい野菜ですが、 同じ場所での栽培は1年は空けたほうが良いでしょう。
連作すると、根コブ病などが発生することがあります。
◯カブのプランター栽培
カブは、プランターでも簡単に栽培することが出来ます。
市販の野菜用培養土で問題なく育つでしょう。
- カブは直根性なので、移植をすると上手く育たないので注意しましょう。
まとめ
大カブであれば、 間引きながら小カブとして収穫することもできます。
栽培期間も短く、割と簡単に育てられるでしょう。
アブラナ科は虫が付きやすいので、 春撒きよりも秋撒き栽培が簡単です。
瑞々しく美味しいカブを収穫するためには、 水切れには注意が必要です。
甘酢漬けや煮物汁物など、生でも火を通しても美味しいカブ、 ぜひご家庭で育ててみて下さい。
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