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こんにちは。たんぽぽ母ちゃんです。
北海道の道央地区で、趣味の家庭菜園をしています。
今回は北海道でのほうれん草の育て方をご紹介します。
北海道でのほうれん草の育て方
栽培スケジュール
〈春まき〉
- 5月上旬 土起こし、堆肥、石灰散布、元肥
- 5月中旬 種まき
- 6月中旬〜収穫
〈秋まき〉
- 8月上旬 土起こし、堆肥、石灰散布、元肥
- 8月中旬~種まき
- 9月中旬〜収穫
ほうれん草は、栽培期間が短く、種まきから1ヶ月で収穫できます。
2週間ほどずらしながら撒くと、長く収穫できます。
①種まき時期
ほうれん草は直根性のため、畑に直接種を撒いて育てます。
北海道では、春から秋にかけて栽培できますが、15度以下の低温や、25度以上の高温では、発芽しにくくなります。
そのため、北海道では5月中旬〜6月中旬頃にまく春まきか、8月中旬〜9下旬頃に撒く秋まきが育てやすいでしょう。(10月以降は寒さで発芽率も落ち、成長も遅くなります。)
春撒きでは害虫の被害を受けやすくなるので、初心者には秋まきでの栽培がおすすめです。
ほうれん草は寒さに強いので、雪が積もるまでは収穫できます。
②畑の準備
◯土の準備
種を撒く少し前に、土を30センチほどの深さまで耕し、堆肥を入れます。植え付けの1週間前に、有機石灰、肥料を入れます。
1平方メートルあたりの目安
- 堆肥は20ℓ
- 有機石灰を3掴み(150g)
- 元肥として化成肥料や鶏糞を3つかみ(150g)
秋まきでは、前作の後に堆肥と肥料を少し入れ、そのまますぐに種を撒いても問題なく育ちます。
ほうれん草は、痩せた土や酸性の強い土ではうまく育たないので、堆肥などの有機物はたっぷり入れるようにしましょう。
土が悪い場合、葉が黄色くなり、うまく育たないこともあります。
◯畝を立てる
ほうれん草のみで育てる場合は、5〜10センチ ほどの高さの畝をたてます。
条撒きで種を撒く場合、条間は15センチとります。
間引きし、最終的に株間は5センチほどあると良いでしょう。
ちなみに我が家では、間引きがもったいないので、大根やカブの間に、一粒ずつ点々と撒いたりもします。
間引き菜は柔らかく、かえって美味しいので、捨てずに利用しましょう。
◯種の準備
•ほうれん草の品種
ほうれん草には東洋種と西洋種、その交雑種など、様々な品種があります。
西洋種はとう立ち(花芽がつく)しにくいので、春まき向きです。
東洋種は長日によってとう立ちしやすいため、秋まきに利用されます。
また、サラダ用にえぐみが少なくなるように改良された品種もあります。
種袋に記載があるので、時期に合わせ、好みの品種を選ぶと良いでしょう。
③種の撒き方
〈ほうれん草の条撒き〉
- 畑をならし、支柱などでまき溝をつけます。
- 約1センチ間隔で、種を溝に撒いていきます。
- 土を1センチほど被せ、軽く押さえます。
- しっかり水をやります。

- ほうれん草の種は、嫌光性なので、土はしっかりかぶせます。
- 溝を作ると、発芽が揃い、生育にばらつきが出にくくなります。
育てる量が少ない場合や、他の野菜の隙間に撒く場合は、土に指で1センチほどの穴をあけ、そこに撒くと良いでしょう。
ほうれん草の芽は、ひょろっとした双葉が、地面から長く伸びてきます。

適期に撒けば、発芽は難しくないでしょう。

ほうれん草はアブラナ科と比べると虫の食害は少ないですが、綺麗な状態で収穫するには防虫ネットをトンネルがけしておくと良いでしょう。

④収穫までのお世話
◯水やり
ほうれん草は、乾燥を嫌います。
晴天が続くようなら、2〜3日に一度、たっぷり水をやるようにします。
◯追肥
ほうれん草は栽培期間が1ヶ月ほどと短いので、追肥は必要ありません。
種を撒く前に、元肥でしっかり施肥しておきます。
⑤収穫時期
ほうれん草は種まきから約1ヶ月で収穫できます。
間引き菜も適時収穫できますが、大きくなった株は、株元をしっかりもって引き抜くか、ハサミで地際から切り取り収穫します。
収穫が寒い時期になるほど、甘みが強くなり、美味しくなります。
9月下旬頃に撒き、雪が降る頃までおけば、寒締めほうれんそう(縮みほうれん草) として、美味しく食べられます。
ほうれん草は−10度でも耐えられるほど寒さに強いです。
雪が1メートル以上積もるうちの地域でも、前年収穫し忘れたものが、翌年の春に雪の下から緑のまま出てきて、春にはまた成長していました。
食べきれない場合は残しておいても「雪の下ほうれん草」として収穫できるかもしれませんね。
◯ほうれん草のプランター栽培
ほうれん草は、プランターでも栽培は簡単です。

土は市販の培養土で問題なく育ちます。
ほうれん草は乾燥を嫌うので、水はたっぷり与えるようにしましょう。
◯ほうれん草の活用
ほうれん草には鉄分が多く含まれているので、女性には嬉しいですよね。
ほうれん草の根本の赤い部分、実はとても甘くて美味しいって知っていましたか?

根本の部分は、特に栄養価も高いのだそうです。
家庭菜園でほうれん草を育てるなら、ぜひ根本の部分まで食べてみて下さい。
採れたて新鮮なほうれん草は、市販のものとは全然美味しさが違いますよ。
ほうれん草はバター炒めやお浸しに汁物など、色々な料理に活用できます。
もしいっぺんに収穫する場合は、冷凍保存しておくと便利です。
冷凍する場合は、軽く洗って細かく切ってから、そのままジップロックで冷凍するか、30秒ほど下茹でして、水分を絞って切ってから冷凍します。
そのまま冷凍した場合は風味が落ちにくく、下茹でしておけばえぐみが落ちて甘みが引き立ちます。
生のままだと冷凍時に葉が崩れやすいので、下茹でしてから、ラップで小分けにして冷凍するのがおすすめ です。
まとめ
北海道のほうれん草栽培は、8月中旬頃からの秋まきがおすすめです。
気温の低い北海道では、晩秋にはより甘みの強いほうれん草を収穫できますよ。
鮮度の高いほうれん草は、包丁でサクサク切れて、とっても甘いです。
栄養価も高くて美味しいほうれん草、家庭菜園なら、欲しい時に好きな量だけ畑から採ってこられるのが嬉しいです。
比較的簡単な野菜なので、夏野菜が終わった後などに、ぜひ育ててみてください。
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